健康・ヘルスケア
2021.7.12

医師に訊く! 便秘に効く、マッサージ【3選】

筋力やホルモンの影響で「便秘」に悩む女性は多いはず…3日も4日も便が出ず、お腹の張りや不快感を感じたときにおすすめの「便秘」に効果的な「マッサージ」方法をご紹介します。やさしくなでるだけでOK!毎日コツコツ続けてすっきりライフを目指しましょう。

「効果」2つ

【1】腸揉みマッサージで排便をサポート

消化器内科医

古川真依子先生

「溜まった便を動かすには、直接腸を刺激してあげるのも有効です。

また、体が冷えるとむくみますし、便秘にもつながります。マッサージや腹巻きなどを活用して、下半身は冷やさないようにしましょう」(古川先生)

 

【2】不快なお腹の張りを解消

大腸肛門病専門医

山口トキコ先生

おなかの張りを抑えるには、おならを出せばOK!腸を動かして中にたまったガスを出す必要があります。

「市販薬や処方薬でガスだまり改善薬もありますが、それを飲んですぐ効くかというと難しいですよね。基本的には便秘対策と同じ。おなかを温めて『の』の字マッサージをしたり、軽く運動をしたりするのもいいかもしれません」(山口先生)

 

「ポイント」2つ

【1】腸を動かすには気持ち良いと感じるくらいがベスト

一般社団法人 日本美腸協会 代理理事

小野 咲さん

「腸もみとはお腹の上から腸をもみほぐすマッサージ法のこと。腸の動きが活発になるのはリラックスしている時で、効果的に腸を動かすには気持ち良いと感じるくらいがベストです。痛みを感じるほど強い刺激を与えると、痛みから体を守るために筋肉がぎゅっと緊張状態になり、かえって腸の動きを妨げてしまいます」(小野さん)

【2】やさしくなでるだけでもマッサージ効果は得られる

「腸もみは腸の位置を捉えながらマッサージするので、気持ち良い程度の圧をかけていても便が溜まっている部分はやや痛みを感じることがあります。基本的にはゆっくり深い呼吸をしながら痛くない程度にもむようにしていただきたいのですが、チクチクと刺すような痛みを感じたり、お腹に疾患や傷があるならばマッサージは行わないでください。

力加減がよく分からないという方は無理に腸もみマッサージをしなくとも、お腹が張っている時にやさしくなでるだけでも腸を動かす効果は得られますよ」(小野さん)

 

便秘解消に効果的な「やり方」3つ

【1】腸の動きを良くするマッサージ

エステティシャン

三谷麗奈さん

【Step.1】おなかに両手を重ねて当て、おへその周りを反時計回りにくるくると10回さする。

【Step.2】背中の中央に両手を当て、わき腹を通り、そけい部までリンパを押し流す。10回行う。

【Step.3】ウエストのくびれを作るイメージで、両手でわき腹からそけい部へ流す。左右各10回。

【Step.4】Step2をもう一度。両手で背中の中央からそけい部まで脂肪を流すのを10回行って。

 

【2】腸のぜん動運動を促すマッサージ方法

\1日10回×2~3度行う/

【Step.1】おへその下に手のひらを添えて、右下腹部からおへその上に向けて時計回りに軽く押しながらなでる。

または親指以外の4本の指をそろえ、時計回りに数か所に分けて押す。

【Step.2】おへその左下辺り(便のたまりやすい腸の曲がった部分)を指で押す。

そのまま斜め下方向に移動し、足のつけ根まで来たら元の位置まで押しながら戻る。

【Step.3】背筋を伸ばし、腰部分を両方の手のひらで軽く上下になでるようにマッサージする。

【3】便秘に効く「ツボ」マッサージ

\1日10回×2~3度、気持ちいいと感じる強さで押す/

【神門】手のひら側の手首中央の骨と、小指側の筋の間のくぼみの部分を反対側の親指で押して。

【合谷】親指と人さし指のつけ根の部分。反対の手の親指と人さし指で挟むようにプッシュして。

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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