長年便秘に悩まされた経験を持ち、看護師として働く中で腸の大切さを痛感する。その後は便秘外来『小林メディカルクリニック東京』に勤務しながら腸についての見地を深め、医療ベースの知識を元に「美腸エステ」を考案。都内に美腸エステサロンを立ち上げ、腸を健康にして美しくなるための知識やケア方法を広める。2013年に一般社団法人 日本美腸協会を設立し、代理理事に就任。著書に「下がらないカラダ」(サンマーク出版)がある。 ■ 日本美腸協会
健康・ヘルスケア
2020.7.19
腸もみマッサージは痛いぐらいが効果的ってホント?美腸のプロに真相を直撃【美容の常識ウソ?ホント?】
日々の生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は腸もみマッサージについて。腸もみマッサージは痛みが強いほど効果があるって…ホント? 日本美腸協会で代理理事を務める、小野咲さんにお話を伺いました。
Q:腸もみマッサージは痛みが強いほど効果があるってホント?
便秘解消の手段として知られる腸もみマッサージ。最近はセルフマッサージの方法がメディアで紹介される機会も増えており、力強くお腹をマッサージして痛みを感じるくらいが効果的な気がするけれど、実際のところはどうなのでしょう? さっそく、この疑問を小野さんにぶつけてみました。果たしてその答えは?
A:ウソ
「腸もみとはお腹の上から腸をもみほぐすマッサージ法のこと。腸の動きが活発になるのはリラックスしている時で、効果的に腸を動かすには気持ち良いと感じるくらいがベストです。痛みを感じるほど強い刺激を与えると、痛みから体を守るために筋肉がぎゅっと緊張状態になり、かえって腸の動きを妨げてしまいます」(小野さん·以下「」内同)
やさしくなでるだけでもマッサージ効果は得られる
「腸もみは腸の位置を捉えながらマッサージするので、気持ち良い程度の圧をかけていても便が溜まっている部分はやや痛みを感じることがあります。基本的にはゆっくり深い呼吸をしながら痛くない程度にもむようにしていただきたいのですが、チクチクと刺すような痛みを感じたり、お腹に疾患や傷があるならばマッサージは行わないでください。
力加減がよく分からないという方は無理に腸もみマッサージをしなくとも、お腹が張っている時にやさしくなでるだけでも腸を動かす効果は得られますよ」
一般社団法人 日本美腸協会
代理理事
小野 咲さん
取材・文/井上ハナエ
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