気になる肌のくすみの改善法はある?おすすめの美白治療は何?【教えてドクター#21】
加齢による肌のくすみやもともと暗めな肌色は、クリニックで改善できるのでしょうか? そこで今回は、気になる肌のくすみや美白治療について、皮膚科専門医のジョン・ジンウク先生に教えていただきました。
最近、肌のくすみが気になるのですが、これってずっと続くのですか? 「肌の色素細胞が作っている色素は永遠に存在するわけではなく、新しく作られて分解されてなくなるのを繰り返しています。そのため、基本的には肌のくすみは徐々に気にならなくなっていくのが自然です」(ジョン先生) 加齢による肌のくすみも、自然に明るくなりますか? 「年齢によるくすみは皮膚の新生と脱落のサイクル(ターンオーバー)の低下により、色素の分解が低下することに起因します。対策としては、(1)色素の生産を減らす、(2)ターンオーバーを更新させる、(3)色素を直接分解させる、などが考えられます」(ジョン先生) 1.色素の生産を減らす 2.ターンオーバーを更新させる また、レチノール製剤の外用や内服も、皮膚のターンオーバーを更新させて、皮脂の量も適切に調整してくれるため有効です。ただし、使用する初期段階ではかぶれるような反応(いわゆるA反応)を起こすこともあるため、日焼けした後にはおすすめできません。 3.色素を直接分解させる 施術の場合はトーニングレーザー、LDMなどが推奨されます。トーニングレーザーは肝斑にも使用されることがありますが、副作用として白斑が発生することもあるため、レーザーの出力や施術間隔に注意が必要です。 美白の治療を受けるときは、ひとつに絞った方がいいですか? 「基本的には予算や時間に余裕があるのであれば、ひとつだけ行うよりかは複数の施術を混合して受けるのがおすすめです」(ジョン先生) 先ほど教えていただいた施術について、どんな人におすすめなのか教えていただけますか? 「受診の際、医師がきちんと皮膚の状態を確認して評価したうえで、どんな治療方針にするのかを決めるのが鉄則ですが、簡略に述べるなら、以下のようにおすすめすることが可能です」(ジョン先生) ●安全でゆっくり効果を見たい+痛みを避けたい!という人には… ●少し副作用があるかもしれないけど、高い効果をみたい!という人には… ともと肌色が暗めな人でも、施術で肌のトーンは上がりますか? 「トーンが暗い人は色素細胞の活動性が高いことが多く(細胞の数ではありません)、その活動性を減らす方法は前述の通りです。施術だけではなく、根気よく行うホームケアを並行していくことで、個人によってゴールは多少差がつきますが、トーンは上がります」(ジョン先生) 1回の施術でも効果はありますか? 「1回で効果がすごくみられるならとてもうれしいことですが、残念ながらそのような治療はないと思った方がいいですね。『1回で〇〇になれる!』という治療は、効果が高い分濃度が濃い、たくさんの量を当てる(レーザーの出力が高いなど)など、リスクも高くなるので注意が必要です。効果の即効性や高さに惹かれがちですが、安全面でも問題がないかを見極めながら自分に合った施術を選ぶことが大事です」(ジョン先生) 文/清瀧流美 ※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。加齢による肌のくすみは改善できる?


\年齢による肌のくすみの対策法をCheck!/
ビタミンC、ビタミンE、トラネキシウム酸、グルタチオンの内服や外用、注射(点滴)がおすすめ。これらの成分はそれぞれ、色素細胞が色素をつくる過程を妨害して色素の産生量を減らし、美白効果を引き出すため、施術後の色素沈着、熱傷・受傷後の色素沈着も軽減できます。
ターンオーバーを更新するにはケミカルピーリングがおすすめ。ケミカルピーリングにはいろいろな種類がありますが、主な働きは皮膚に適切な刺激を与えて、ターンオーバーを更新させることがポイントです。成分にもよりますが、2~4週間に1回程度のペースで施術していくと、美白効果、肝斑の改善、にきび痕(赤み)の軽減、毛穴の改善効果が得られます。
ハイドロキノン製剤を外用して色素を分解する方法があります。ただし、一部の人は接触皮膚炎を発症する例もあるため、使用の際には濃度の確認が重要です。日本では一般的に2.5~4%の製剤が使われることが多く、ちなみに、毎日使用する化粧品には1%未満の配合が多いです。美白の美容施術は複数を混合して受けた方が効果的?


ケミカルピーリング、内服薬、LDMがおすすめ。
トーニング、レチノールの外用と内服、美白注射(点滴)がおすすめ。もともと肌色が暗めな人でも、1回の施術で肌のトーンは上がる?


韓国・釜山生まれ。じょんサラン皮ふ科(愛知県瀬戸市)院長・医師。2008年、東國大学校医科大学(韓国)卒業後、忠清北道丹陽郡 公衆保健医(韓国、兵役)、自生漢方病院(韓国)を経て、2013年、名古屋大学附属病院の初期研修医に。豊田厚生病院(愛知県)など、多数の病院・医院勤務を経て、2025年開業。「一人一人の診察に愛(사랑-サラン)をこめて」をモットーに、地域社会に根ざした診療を行っている。