皮膚科医専門医が教える!失敗しない“お肌のかかりつけ”皮膚科・美容医療クリニックの選び方【教えてドクター#18】
肌トラブルや肌悩みが起きたときに相談できる「お肌のかかりつけ医」はいますか? 皮膚科・美容医療クリニックはどのように選んだらいいのでしょうか? かかりつけ医やクリニックの選び方について、皮膚科専門医のジョン・ジンウク先生に教えていただきました。
“お肌のかかりつけ医”を探しています。美容医療で失敗したくないのですが、かかりつけ医はどのように選んだらいいですか? 「残念ながら、100%失敗しない選び方はありませんね」(ジョン先生) そうなんですか!? それはなぜですか? 「自分にとってはすごく相性が良い医師でも、他の人にとっては相性が良くない可能性もあるからです。個人的な選び方の紹介にはなりますが、私が皮膚科や美容医療でのかかりつけ医を選ぶ際は次の3つに着目しています」(ジョン先生) Point1.通いやすいかどうか Point2.開業して2~3年以内のクリニックかどうか Point3.参考としてクチコミもチェック 内容にはよりますが、待ち時間が長いといった評価のよくないクチコミを気にしすぎるのもあまりおすすめしません。そもそも医療機関なので、急患が入ったり患者さんの症状や行う施術によって順番の変更や待ち時間が発生してしまうことは多々あります。どんな感じのクリニックなのか、あくまでもクチコミは参考程度にチェックするくらいに留めておきましょう。 気になるクリニックや医師を見つけて予約を取った際、“お肌のかかりつけ医”を決めるのに初診で注目しておくところはありますか? 「初診で担当した医師、もしくは院長との話のやりとりや雰囲気など、自分と相性が合うかどうかの見極めが大事かなと思います。しかし、患者さんがたくさん来院されるクリニックでは、代務の医師がいる場合もあります。もし初診で代務の医師が担当した場合は、次回の診察で医師の指定が可能なのかを確認して、その医師との相性を確認してみましょう」(ジョン先生) ちなみに、院長を指名するのがやはりいいのでしょうか? 「システムまわりや教育をしっかり構築しているクリニックであれば、誰が診療しても高い満足度が得られると思いますので、必ずしも院長の診察にこだわる必要はないでしょう。ただし、院長に限らず医師の指定ができずに毎回別の医師になってしまうという場合は、医師によって意見が異なり混乱する可能性もありますので注意しましょう」(ジョン先生) “お肌のかかりつけ医”は、どんなときに利用すればいいですか? 「患者さんが少しでも気になることがあれば、その都度受診するのでも問題ありません。肌あれといった既にに起きている症状だけでなく、顔や体を見て気になり始めたら遠慮なくかかりつけ医に相談してみてください」(ジョン先生) 例えば、小さいシミができた程度で受診してもいいのでしょうか? 「はい。逆に、大きいシミができても自分自身が気にしていないのであれば受診はしなくてもいいですし、何か悪いものではないかと心配になったり、鏡を見る度にこれが消えたらいいなと思ったりするのであれば、遠慮なくかかりつけ医に相談してみましょう」(ジョン先生) 何らかの理由で受診が困難な場合、ネットで調べてみるのもいいですが、自分で検査してその症状が自分だと信じ込んでしまう「サイバーコンドリア」(Cyberchondria=サイバー心気症)という現象が起きる場合があります。 「例えば、おなかの痛みの原因についてネットで調べて、自分が大腸がんだと信じてしまう……などもサイバーコンドリアの一つ。大げさだ、自分には関係ないとは思わずに、肌のことについても心配なら自己診断せずにかかりつけ医に相談してみましょう」(ジョン先生) 文/清瀧流美 ※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。“お肌のかかりつけ”のクリニックを選ぶときのポイントは?


ジョン先生流・“お肌のかかりつけ医”の選び方のポイントを伝授!
肌トラブルなど何かあったときでもすぐに病院に行ける距離がベスト。また、距離だけではなく、駐車場の有無や場所・車を停められる台数が多いかどうかなども含めて考えるのも個人的に重視しています。
開業して間もないクリニックは、最初はスタッフも不慣れであったり待ち時間が発生しやすかったりするのですが、1人でも多く患者さんに受診してほしい、頼りになるクリニックでありたいといったスタンスのため、かかりつけ医をこれから見つけたいという人にも◎。
クチコミの評価だけで自分に合う合わないがわかるわけではありませんが、クチコミも事前にチェックするのは大切。クチコミのなかには、クリニックから割引券や金銭の支払いなど特別な依頼を受けた人が高評価のクチコミを書いている…といったことも残念ながらあります。また、患者さんがそれほど多くない、予約がとれないほどではないのにクチコミの数が多いという場合も注意しておきたいところ。かかりつけ医を決めるときに大切なことは?


かかりつけ医はどんなときに利用すればいい?


韓国・釜山生まれ。じょんサラン皮ふ科(愛知県瀬戸市)院長・医師。2008年、東國大学校医科大学(韓国)卒業後、忠清北道丹陽郡 公衆保健医(韓国、兵役)、自生漢方病院(韓国)を経て、2013年、名古屋大学附属病院の初期研修医に。豊田厚生病院(愛知県)など、多数の病院・医院勤務を経て、2025年開業。「一人一人の診察に愛(사랑-サラン)をこめて」をモットーに、地域社会に根ざした診療を行っている。