健康・ヘルスケア
2020.7.18

うつ病は薬を飲まないと治らないってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“うつ”について。うつ病は薬を飲まないと治らないって…ウソ? ホント? 青山すみれクリニック院長の坂本里江子医師にお答えいただきます。

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Q:うつ病は薬を飲まないと治らないってホント?

「うつ病の薬は副作用がキツいって聞いた」、「一度飲んだら、なかなか止められないのでは?」など、うつ病=服薬のイメージが強いですよね。そこで気になるのが、うつ病の治療法について。お薬を飲まないと治らないのでしょうか。さっそく、この疑問を坂本医師にぶつけてみました。果たして答えは…?

A:半分ホント、半分ウソ

「従来型のうつ病は薬物療法がかなり有効で、いわゆる“薬を飲まないと治らない”とされてきました。一方で現代型うつの場合は、薬だけでは治らないのではないか?という説も出てきており、色々模索しながら治療を行っている状況です。

しかも、絶対にこの薬さえ飲めば治る!というような万能な薬はありません。薬を飲みながらも生活リズムを整えたり、認知行動療法などの精神療法も絡めたりしながら、色々なアプローチを試していくことが大切です」(坂本医師・以下「」内同)

うつ病の治療法は?副作用は?

「主な治療法は、薬物療法にカウンセリング、そして十分な休息という意味で休職もあげられます。心と身体を休める環境をつくる、ストレスから離れる環境調整も治療には重要な要素となります。

副作用に関しては、以前の薬は効果も強いが副作用もキツいというイメージの薬が多かったのですが、最近開発されているのは、効果は従来と同じくらいで、かつ副作用が減少している新しいタイプの薬です。一定の効果がある薬は多いので、せっかく治る手を使わないのは勿体ない! 安易に副作用だけを拾い上げるよりかは、種類や量などを上手く組み合わせながら、主治医とよく相談して使用していくとよいですね」

カウンセリングだけで改善する?

「カウンセリングは、心理士の先生との対話を中心とした治療です。そのため、みんなに効果があるわけではなく、その人の状態や原因によります。

カウンセリングが有効な人の条件としては、まずは、自分の気持ちや状況をきちんと考えて話せる状態にあること、うつ病を発病した背景に心理的もしくは社会的な問題が関係していること、本人がカウンセリングの必要性を理解して、自分自身が変わりたいと強く思っていることなどがあげられます。ご自身がカウンセリングに適用しているか不安な場合は、主治医と相談してから初めてもいいでしょう」

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坂本 里江子
青山すみれクリニック院長
精神科医 医学博士 AEAJ認定アロマセラピスト

表参道で女性のライフスタイルの変化に寄り添った治療をめざす。産後うつ病をテーマとした講演も実績多数。産業医として働く方々のメンタルヘルス向上にむけても活動中です。アロマセラピーや心理カウンセリングを中心としたサロン「アロマメンタル研究所SUZURAN」を開設。

青山すみれクリニック
アロマメンタル研究所SUZURAN

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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