健康・ヘルスケア
2024.12.30

アートメイクの施術回数は?デザインはどうやって決めるの?【教えてドクター#13】

朝のメイク時間を短縮できるうえ、顔の印象をがらりと変えられる眉アートメイク、興味のある方も多いのでは? そこで今回は、アートメイクの施術回数、流行りの技法、デザインの決め方について、美容外科医のジョン・ソクフン先生に教えていただきました。

アートメイクは1回の施術で完成する?

 

アートメイクは1回で完成しますか?

 

「当院の場合、基本的にご新規様は2回コースで設定しています。別コースで1回ずつの場合もありますが、“基本は1回で完成しませんよ”ということは施術の前に必ずお伝えしています」(ジョン先生)

 

なぜ1回で完成しないのですか?

 

「体にとってインクは異物ですから、体から追い出されてしまうんです。体質にもよりますが、1回で定着するのは7割くらい。残りの2〜3割は、2回目で定着させます。再度、同じインクでなぞることによって、体がちゃんと受け付けてくれるようになるんです」(ジョン先生)

ジョン先生によると、インクの定着には肌質とライフスタイルが影響するとのこと。定期的に運動を続けていて代謝のいい人や、日焼けをしている人などの場合、退色が早まりやすいそう。

「乾燥肌の方や普通肌の方はきれいに定着する場合が多いのですが、脂性肌の方は代謝が早いことが多く、皮膚の中でインクが拡散して線がぼやけてしまうことがあります。そのため最初から線で入れずに、グラデーションメイクでパウダーを乗せたような技法を選択肢される方も多いですね」(ジョン先生)

アートメイクにはどんな技法がある?

 

昔のアートメイクってベタっと貼り付けたような不自然な仕上がりになるイメージがあるのですが、今のアートメイクは違いますか?

 

「昔のアートメイクは、デザインの内側だけにインクを入れていく『塗りつぶし眉』が主流でしたが、その後、眉を1本ずつ描いていく『刺繍眉』や『3D眉』といった毛並みアート技法へ変化を遂げています」(ジョン先生)

アートメイクではデザイン後、痛みを最小限に抑えるためにクリーム麻酔を塗布してから施術を行います。施術が進むにつれて、擦り傷を負ったときのようなヒリヒリ感が出てきますが、痛みを感じやすい方には、麻酔クリームを施術中に追加することも可能です。

 

例えば眉の場合、最近はどんなアートメイクが流行っているのですか?

 

「最近は『ヘアストローク』というマシンを使ってドットで線を描き、毛並みを表現する新しい技法が出てきました。線の濃淡の描き分けが可能で産毛まで再現できるので、整えすぎず、よりナチュラルな仕上がりになります。また、眉頭や眉上は薄く、眉尻にかけて濃くグラデーションを描く『パウダー』という技法も人気です。こちらはベタッとせず、メイクでパウダーを乗せたようなふわっとした眉に仕上がります」(ジョン先生)

ジョン先生によると、ここ1年ぐらいは毛並みとパウダー技法をミックスで使う方や、パウダーだけで仕上げる方も増えてきたとのこと。希望のデザインがある人は、インスタで投稿されているデザインや写真などを持って行って相談してみましょう!

アートメイクのデザインはどうやって決める?

 

デザインはおまかせすることもできますか?

 

「はい。施術者が顔の骨格から黄金比を用いて、いちばん似合うデザインを見極めてご提案することもできますし、人からどのように見られたいかなどをうかがって、理想の印象に近づくデザインをご提案することもできます」(ジョン先生)

 

眉って流行りもあるし印象も変わるから、アートメイクで入れることに不安もあるのですが……。?

 

「そういう方には流行に流されないナチュラルな眉毛をご提案させていただくこともありますし、1回目はちょっと控えめに入れて、物足りなければ2回目に足したり角度を変えたりすることもあります」(ジョン先生)

ジョン先生のクリニックの施術者は、技術・施術症例数・指名回数・接遇等の総合的観点から8つのランクに分かれており、料金コースは3つに分類されています。迷ったときは症例写真を見るか、電話で相談してみましょう。

美容皮外科医

ジョン・ソクフン先生先生

アートメイクとタトゥーの違いは?アートメイクは眉以外もできる?どこで受けるべき?

文/清瀧流美

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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