健康・ヘルスケア
2022.11.23

【今すぐチェック】ドキドキが止まらない、夜眠れない…あなたは不安症になっていない? トラブル症状4タイプ

わかっているけど考えすぎちゃう…読者の多くも抱えている「不安」。4タイプの不安症状について、池袋オリーブメンタルクリニック院長の松島幸恵先生に解説いただきました。

美的クラブにアンケート!読者の約6割は不安症の悩みあり!

日常生活に支障を来すくらいの不安や恐怖に陥ることがありますか?


(2022年9月実施・n=92)

『美的』読者の6割以上が、日常生活に影響する程の強い不安を抱え、メンタルケアの必要性を感じている。

苦痛を伴う過度な不安感情は、膨れ上がる前にコントロールを!
「不安とは、人間に備わった警報装置のようなもの。危険な状況を回避するために必要不可欠な感情です。つまり、日々生活していく上で何かと不安な気持ちになるのは当然で、誰にでもあること。ただし、その感情が強くなりすぎて苦痛が続くようなら、何かしら手を打つべきでしょう」と、精神科専門医の松島幸恵先生は話します。

「不安は放っておくと、パン種に入れたイースト菌のように、ムクムクと膨れ上がっていきます。深刻になる前にまずセルフケアの実践をおすすめします。日常生活に支障を来す程の不安症状は医師にご相談ください」(松島先生・以下同)

不安や恐怖を感じたときのトラブル症状は、大きく分けて4タイプ

【1】10人にひとりが発作を経験「パニック症」

症状の例

  • 動悸がする。心拍数が上がる
  • 冷や汗が出る
  • 息切れがする、息苦しい
  • 胸が痛い、苦しい
  • 吐き気、おなかが苦しい
  • めまい、気が遠くなる
  • 自分が自分でない感覚
  • 自分がコントロールできない恐怖
  • 死ぬことへの恐怖
  • 体が冷たい、あるいは熱い感覚

「パニック症は、突然理由もなく激しい不安に襲われて、動悸やめまい、息苦しさ、発汗、吐き気などの“パニック発作”を繰り返す状況。発作を経験するのは10人にひとりといわれますが、その多くは1回きり。2度以上発作を繰り返し、また起こるのではないかという“予期不安”から発作を起こすのがパニック症です」

【マンガで読む】「パニック症」とは?|突然の発作を繰り返す不安が付きまとう…原因や対策法を女医が解説

【2】逃げられなくなる場所が怖い「広場恐怖症」

症状の例

  • 冷や汗が出る
  • 動悸がひどくなる
  • 息苦しい
  • 過呼吸
  • めまい、フラつき

「広場恐怖症は、強い不安に襲われたときに逃げ出すことのできない場所や、助けを得られそうにない場所にいることに不安や恐怖が高まってしまう状態です。公共の場所や混雑する場所が怖く、動悸や冷や汗、息苦しさなどがひどくなります。広場恐怖症の人はパニック症も併発するケースが多いです」

【マンガで読む】「広場恐怖症」とは?|簡単に逃げられない場所を恐怖に感じる…原因や対策法を女医が解説

【3】注目されるのが恥ずかしい「社交不安症」

症状の例

  • 赤面する
  • 声が震える
  • 冷や汗が出る
  • 頭が真っ白になる
  • 動悸がする

「人に注目されたり、人前で恥ずかしい思いをすることが怖く、人と話すこと、人前に出るなどの社会的状況に強い苦痛や不安を感じるのが社交不安症。他人からネガティブな評価を受けることが心配で、赤面、動悸、発汗、震えなどの緊張症状が現れ、さらにそれを気づかれるのも怖く、そんな場面を避けてしまいます」

【マンガで読む】「社交不安症」とは?|人に注目されたりすることが怖い…原因や対策法を女医が解説

【4】生活上のいろいろなことが心配「全般不安症」

症状の例

  • 眠れない
  • 落ち着かない
  • 疲れやすい
  • 集中力がない
  • イライラしやすい

「生活をする上でさまざまなことが気になり、極度な不安や心配を抱いてしまう状態が全般不安症です。不安感情のほかに、疲れやすい、集中力がない、眠れないなどの不調な症状を伴います。不安や心配の対象が、仕事、家庭、人間関係、金銭、健康、安全など多岐にわたるのも特徴です」

【マンガで読む】「全般不安症」とは?|とにかくなんでも不安で仕方がない…原因や対策法を女医が解説

 

池袋オリーブメンタルクリニック 院長

松島幸恵先生

『美的』2022年12月号掲載
イラスト/Yumika 構成/つつみゆかり

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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