食・レシピ
2019.9.7

胃腸の冷えは体の冷えにもつながる! 夏にとるべき&避けるべき食べ物は?

暑い夏の食事は冷たいものをとりがち…。しかし冷たいものばかり食べると胃腸はもちろん体の冷えにもつながります。そこで気をつけたい食事のルールを管理栄養士の前田あきこさん、イシハラクリニック 副院長の石原新菜先生、美巡家の余慶尚美さんに伺いました。

「夏冷え」レスキュー 食事編

胃腸を冷やさないためにとるべき&避けるべきものは?食生活のルールを徹底的に解説します!
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Q.暑いとつい冷たいものを飲んだり、食べたり…。どの程度ならOK?

A.量よりも温度が大事。冷たすぎるものは避けて
「どのくらいの量ならOKというのはありません。量よりも、冷たさの度合いの方が重要。体内との温度差が大きい程、胃腸の温度を乱高下させるため、内臓へのダメージも大きくなります。氷は入れないなどの工夫で、ソフトランディングができるように」(前田さん)

 

Q.夏のアイスやかき氷はやめられない。その後、温かいものを飲めばいいの?

A.いきなり熱いものは胃腸がびっくり!常温の水を挟むのがおすすめ
「急激な温度差はおなかが驚くので、 冷たさは口の中だけにとどめるイメージで楽しみましょう。おすすめは、まず温かい飲料を少し飲み、常温の水を二口程飲んでからアイスを食べて、食べ終えたらまた常温の水を二口。水の代わりに常温のフルーツでもOKです」(前田さん)

 

Q.冷たい麺類を食べたいとき、どうすれば?

A.ねぎやしょうがなど、薬味をたっぷり入れて
「夏こそおいしいそうめんやざるそばなどの冷たい麺は、ねぎやしょうがなどの薬味をたくさん使うのがおすすめ。薬味には胃腸の働きを良くして消化を助ける働きがあり、内臓冷えの解消にも役立ちます。さらに、冷房の利きすぎていない場所で食べることも重要です」(石原先生)

 

Q.汗をかいた後のキンキンに冷えたビールは、やっぱりNG?

A.ぬれたおしぼりで汗を拭いて体温を少し下げてから飲んで
「かいた汗をぬれたおしぼりやウエットシートで拭うと、肌から水分が乾くときの気化熱で体温が下がります。また、アイスと同じように、先に氷抜きの水を二口程飲むとさらに◎。2段階で急に体が冷えるのを抑えられます」(前田さん)

 

Q.アルコール自体、冷えのもとでは?

A.冷やすものが多いけれど、おつまみで調整できます
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「漢方には『陰陽論』があり、食べ物や飲み物にも体を冷やす陰性と温める陽性があります。アルコールでも、ビールや白ワインは陰性で、黒ビールや赤ワインは陽性。ただし陰性でも、チーズやナッツなど陽性のおつまみを組み合わせればOKです」(石原先生)

 

Q.コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインは体を冷やす?

A.直接的には冷やさないけれど、飲みすぎは冷えのもと
「カフェインが直接体を冷やすということはありません。むしろ交感神経が刺激されて毛細血管を広げるため、血流が良くなる効果が」(前田さん)
ただし「漢方的にコーヒーや緑茶は陰性食品なので、とりすぎは注意」(石原先生)

 

Q.夏野菜は体を冷やすって聞くけど…

A.冷やしやすいけれど、塩やみそと合わせれば、温め食に!
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「トマトやズッキーニ、オクラなどの夏野菜は体を冷やす陰性食品。でも、塩やみそなど陽性のものを合わせれば陽性に近づけられます。温野菜にして食べればさらに◎」(石原先生)
「夏野菜は体内に熱の籠もりやすい日中の体温調節にも役立ちます」(前田さん)

 

Q.南国のフルーツも体を冷やすからNG?

A.冷やすけれど、暑い日中にならOK
「南国のフルーツは体を冷やしやすいので、朝ではなく、日中~夕方の体温調節に活用してください。また、キウイやイチゴなど小さな種が多くあるフルーツは、たんぱく質と酵素が多く含まれているので、よくかんで食べることで体の中も温まります」(前田さん)

 

Q.体を冷やさないフルーツはないの?

A.サクランボと桃は体を温めます
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「サクランボや桃には、体を内側から温める作用があります。適度に冷やした甘い桃は、デザートとしてもおすすめ!」(余慶さん)
「ビタミン・ミネラル豊富なザクロも体を冷やさず、夏バテや肌あれに効果的」(前田さん)

 

Q.体を温めるためには、普段から何を食べればいいの?

A.たんぱく質の多い食べ物を!
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「肉・魚・卵・豆製品などに多く含まれるたんぱく質には、内臓壁の筋肉を動かして体を温める働きがあります。体温の低い朝や、エアコンの利いた室内での食事に必須。主菜以外にも、カツオぶしやシラスをトッピングするなど、地道に摂取量を増やして」(前田さん)

 

Q.冷え予防にすぐ効く食材は?

A.香味野菜やスパイスは即効性あり
「カルダモンやクミン、黒こしょうなどのスパイスや、にんにく、ねぎ、しそ、パクチーなどの香味野菜には、スピーディに体温を上げてくれるものが多くあります。夏冷えによる胃腸の不調を和らげる作用もあるので、食欲のないときも積極的に活用を」(前田さん)

 

教えてくれたのは…
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管理栄養士 前田あきこさん

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イシハラクリニック 副院長 石原新菜先生

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美巡家 余慶尚美さん

 

『美的』10月号掲載
イラスト/平松昭子、きくちりえ(Softdesign) 構成/村花杏子、つつみゆかり

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