美容賢者の体に優しい家呑みごはん|vol.18



勤めていた会社を辞めるとき、送別会で贈られたのがパクチーの花束。独特の清涼感にはまって以来、パクチーに恋しています。
かつて、料理の仕事を諦めかけたとき、やめるくらいなら好きなものに特化してやってみようと思って名のり始めたのが「パクチーボーイ」。パクチーは僕にとって、いつだってワクワクさせてくれる魅惑の食材です。
パクチーは、水耕栽培のものはスッキリとした味わいで、土で育ったものは青い香りも味も強め。また、茎が太めの方が味は濃く、茎に紫の筋が入っていると味もえぐみもさらに増すので、好みで選んでみてください。根がついていると新鮮さがキープできます。
家吞みは毎日。つまみはサッパリしたものが好きなので、パクチーは欠かせません。特にフルーツとの組み合わせはテッパン。肉にも魚にも合うし、薬味にもなる。パクチーは何と合わせてもいい仕事をしてくれます。あ、でも、あんこだけはダメでした(笑)。刻んだパクチーとヨーグルト、バニラアイスを混ぜると、パクチー嫌いが克服できた人も!
今、パクチーとレモングラスとコブミカンの葉の組み合わせにはまっています。この3つでおいしい調味料を作ろうと格闘中です!
[効果]
バラ科の果実で、旬は7〜9月。主な成分は果糖で、体内ですぐにエネルギーとなるため、疲労回復に効果がある。ポリフェノールの一種である抗酸化作用の高いカテキンを含み、殺菌作用や老化防止、脂肪吸収の抑制効果がある。漢方では種や葉が生薬となる。多く流通している白桃は甘みが強く、果汁も多い。缶詰などの加工品によく使われる黄桃は、白桃よりもカロテンの含有量が高い。
[おいしい選び方]
皮のうぶ毛がキレイで、実に傷がないものを。熟していないものは常温で追熟する。熟した果実は冷蔵庫で2〜3時間冷やすと甘みが増す。ただし、冷やしすぎると甘みが落ちるので、食べる直前に。
[効果]
旬は6〜8月。初夏に収穫したものが新しょうがとして出回る。90%以上が水分で、一般的なしょうが(皮が茶色いひねしょうが)よりも柔らかく、辛みも少なく、食感もいい。むくみを解消し、夏バテに効くカリウムを多く含み、抗酸化作用の高いショウガオールは胃液の分泌を促して消化吸収を助け、食欲増進作用がある。体を温める効果もあるので、夏の冷え症対策にも。香り成分は200種類以上含まれると言われている。
[おいしい選び方]
全体に白くてツヤがあり、茎のつけ根が紅色のものを。酢につけるとピンク色になるため、すしに添えるガリとして使われる。生でサラダにしたり、天ぷらや豚肉との炒めものにもおすすめ。
ヤッホーブルーイング
水曜日のネコ
軽井沢のエールビール専門の醸造所が、大麦と小麦を使って造る、ベルギースタイルのホワイトエール。コリアンダーシードとオレンジピールを使っているため、爽やかな香りと甘ずっぱい味わい。少しぬるめの10℃くらいで飲むと、香りが引き立つ。350ml ¥267(問ヤッホーブルーイング)
ココ・ファーム・ワイナリー
2016 農民ドライ
除草剤を使ったことのないブドウ畑の麓で、100%日本のブドウからワインを造るワイナリーの定番白ワイン。青リンゴや柑橘の風味、フレッシュな酸味のある爽やかな辛口。肉や魚のカルパッチョ、チーズなど軽めの料理と合わせやすい。750ml ¥2,000(税込み)(問ココ・ファーム・ワイナリー)


〝パクチスト〟は常備しておきたいとっておき食材
写真上/冷蔵庫に常備している自家製パクチーしょうゆ。しょうゆに、パクチーの茎や葉、にんにく、ごま油をつけ込む。「まさに万能調味料。鮮度が落ちたパクチーで作っています」
下/タイの「RAITIP」社の粗びき乾燥唐辛子。日本の唐辛子と違い、サラリとした辛さ。「サラダも麺も、かけるだけでおいしくなります。辛さにヒーヒー言いながら飲むビールは最高!」

美的2017年 9月号掲載
食材監修/浅野まみこ 撮影/長谷川 潤 スタイリスト/洲脇佑美 デザイン/最上真千子 構成/松田亜子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。