食・レシピ
2016.9.23

美容賢者の体に優しい家呑みごはん|vol.6



私は基本的に面倒くさがり。「お菓子教室をやっているのに?」と驚かれますが、切る手間も洗い物も少ない料理が好きです。仕事で作るものもシンプルな料理が多いのは、長いレシピを書くのが面倒だからという噂も(笑)。
 今回は赤い食材で赤い2品を。トマトはフラメンカ・エッグに。フラメンコの衣装のように色鮮やかなことから名づけられたスペインの卵料理です。トマトだけだとあまり色がつかないので、パプリカパウダーで真っ赤に仕上げます。実は私、生のトマトが苦手。でも甘いと食べられるので、ちょっと贅沢して、糖度もお値段も少々お高めのフルーツトマトをよく使います。トマトは加熱するとうまみが増すので、普通のトマトは煮込んだり、朝にソーセージと炒めて食べることが多いです。
 スイカはガスパチョに。お酒とおつまみの間の手的な存在で好きです。スイカを生で食べるときはしょうがシロップをかけます。砂糖と水、各大さじ2程度にしょうがのスライス2〜3枚を入れてレンジでチンするだけの簡単シロップをかけると、ぐっと大人な味になります。
 …なんていってますが、私が本当の本当に好きなのは揚げもの! 白米に唐揚とシラス、みたいなごはんが、最高に幸せです(笑)。

[栄養]

南米原産のナス科の果菜。赤い色=リコピンにはビタミンEの100倍近い抗酸化力があるとされ、生活習慣病予防や疲労回復効果も。近年、日焼け防止効果も発表されている。βカロテンも豊富だが、品種によって差がある。夏場のトマトは甘みが少なく、青々としている。小ぶりで甘みの強いフルーツトマトも人気。

[おいしい選び方]

へたがキレイな緑色で、実が赤く熟したもの、ハリがあるものがおいしいとされる。リコピンやβカロテンは脂溶性なので、油や肉、魚などと合わせると吸収を助ける。加熱すると甘みが増す。

[栄養]

アフリカ原産のウリ科の果菜。日本の主な産地は熊本県や千葉県。水分とカリウムが豊富なので、汗をかいたり、夏バテする季節の水分やミネラル補給に最適。カリウムにはナトリウム排出効果があり、むくみの改善、血圧を下げる効果も。赤い果肉には美肌・美白効果のあるリコピンやβカロテン、ビタミンCも豊富。果皮が黒いもの、黄色いもの、果実の大小など種類もさまざま。

[おいしい選び方]

つるの色が濃い緑色で、皮のしまがハッキリとしたものが甘いとされる。果汁は充分に甘いので、そのままジュースにしたり、ジンなどで割っても。皮に近い部分は浅漬けやぬか漬けにしても美味。

ゴンザレス・ビアス
ティオ・ペペ

スペイン・アンダルシア地方などで造られるシェリーのトップブランド。辛口で軽い口当たりの「フィノ」タイプのシェリーは、ロックでも、カクテルにしてもおいしい。「食前酒として有名なシェリーですが、食事にもよく合います!」 374ml ¥1,470〜(参考小売価格/問メルシャン)

ゴンザレス・ビアス
アルフォンソ

長く酸化熟成させた「オロロソ」タイプの辛口シェリー。味わいはフルボディタイプ。キレイな琥珀色で、ナッツやクルミのような豊かな香り。ほんのりスパイシーな葉巻のような味わいで、肉料理などのメインディッシュとも相性◎。750ml ¥2,670(参考小売価格/問メルシャン)

スタイリングの要は〝グレイッシュ〟と金属の器!

写真上/テーブルクロスはグレイッシュな色を選ぶとシックになり、汚れも目立ちにくい。バゲットや乾きもの系は金属の器に。「陶器の間に異素材が入ると雰囲気が出ます」

写真下/野菜や肉、焼いたきのこ類にはスモークソルトを添えて。「燻香がついておいしい。意外と合うのがかまぼこ! バゲットもオリーブオイルをかけて塩を振ると味が引き締まります」

半熟卵を混ぜながらいただくスペインの卵料理。時々現れる、ぴり辛チョリソーがアクセントに!

フランメンカ・エッグ

レシピはこちら

飲むサラダといわれる冷製スープ。パンを入れてとろみを出します。トッピングの塩気でおつまみにも!

スイカのガスパチョ

レシピはこちら

美的10月号掲載
食材監修/浅野まみこ 撮影/長谷川 潤 スタイリスト/岡本ゆかこ デザイン/最上真千子 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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