美的HEN
食・レシピ
2023.7.2

1泊2日のファスティングで-3キロ!? 脂肪が気になるビジネスマンが知っておくべき食知識【美容好きお笑い芸人が行く話題のビューティスポット♡vol.3】by『美的HEN』

今季メンズ美容に取り組んできた『DIME』と女性の美を発信してきた『美的』がタッグを組み、始まる新プロジェクト『美的HEN』。その中でこの連載では今話題のビューティースポットに行き、美容好き芸人のあきば美容研究生が体験取材してきます!「気になるけど、ちょっと行きにくいなぁ…」なんて思っているハードルをぶち壊していきますので、どうぞ楽しんでください。今回はファスティング体験!男性も体型の維持というのは気になるところですから、どんなものなのかなーとスキップしながら行ってみると単純な体重や体型の話よりももっと深い“食”の大元に関わる話を聞けました。いざ。

ファスティングはデトックス!日本人の体に合う本当の食事とは?

あ~あ~あああああ~~~んん~~んんんんん~~んん~~♪

むかしむかし、“お尻を出した子 一等賞”なんていう歌詞にツッコむ少年時代があったわけで。
でも今のところ、お尻も出せずに一等賞にもなれずに、お腹だけ出てきているわけで。
『これが大人になるってことかぁ』なんて思いながら『一等賞』といえば竹原ピストルさんの弾き語りが心に響くお年頃になっているわけで。
パートナーがいようといなかろうとも、恋をしていようがしていなかろうが、好きな人がいてもいなくても、自分の体型というのは気になるのが男ってなわけで。

そんなわけで、父さん。僕は1泊2日のファスティングに行くことに決めたわけなのです…。

『美的HEN』での体験記の第3回ファスティング! はじまりはじまり~。

東京マリオットホテルでファスティング?

Urban Fasting Retreat

ということで『美的』世代の方々に伝わるのかどうかわからない有名なドラマのナレーションもじりから入ってみましたけれど、今回はファスティング体験コースにチャレンジしてきました。ファスティングってどのくらいの方に認知されている言葉なのでしょうか?僕はもちろん、フワッとしか知りませんでした。いや、誤解しないでくださいね。フワッとは知っていたんですよ。もし「ファスティングって知ってる?」って聞かれたときに、

「あぁアレね、ファスティングね。ついついファスティングっちゃうときあるよね~なんかする気なかったけど、気づいたらファスってたわ~、みたいな。うんうん、ファスファス…。」

くらいに知ったかぶれるくらいには知っていましたよ。美容好き芸人をやっていると見栄を張らなきゃいけないことも多々あるのです。ツラいツラい。

今回編集部にご指令賜りまして、ファスティング体験に行ってくることになって改めて調べてみるとどうやら「一定期間、食事を断つ行為」ということらしい。え、マジ?僕食べるの大好きなんだけど…。

共感してくださる男性の方も多いと思うのですが、何歳になっても自分の好きな自分でいたいものです。もちろん体型にこだわる人もいれば、そうでないところにこだわる人もいるでしょうけど。

現在、僕は華の35歳。働き盛り真っ盛りではあるのですが、お腹も出っ盛り。自己ベストの体重からは気づけば+15キロほどオーバーしております。YO!YO!言うわけでもないのにオーバーサイズの服を着て必死で着痩せして誤魔化してきました。

でも不思議だなーと思うのが激烈に食べ過ぎたわけでもないし、大きく運動量が落ちたわけでもない(元々運動していないから変わらない)のに、すくすくと体重が増えていっているのです。加齢によるものかなーなんて思いつつ、生活を見直したりしつつ、根本原因につながっていない感じもしていました。もしかしたら男性あるあるなのかなーと思いつつ、放置していました。

あと最近自分の体のことで気になっていたことの一つとしてあったのが、「何食べても一定量食べるとお腹が重たくなって、調子悪くなるなぁ」ということ。ある年齢を越えてからか、年齢以外の何かがきっかけなのかはわかりませんが、いっときから何を食べてもなんかズッシリしてて、どうしたもんかなぁー。なんて思っていたのでした。ちょうどいい機会だからそれも相談してみよーっとなんて思いながら、今回の体験をさせていただく東京マリオットホテルへ行くことにしました。

出迎えてくださったのが東京マリオットホテルの南條さんと広報の佐藤さん。この企画をやらせていただくと美容感度がバシバシに高い、つまりお美しい方に出逢わせていただく機会が非常に多くて、「これも原稿料に入ってるのか?」なんて思うこともあるのですが、今回もそんなお二方とご挨拶をさせていただきました。いくつになってもお美しい方の前では緊張してしまう僕ですが、3回目ともなれば慣れたもの。堂々と、「お、おおあ+*$#きょきょ、今日はお願いします…」と挨拶させていただきまして好印象をゲット。
ご挨拶がすむやいなや、「お腹、どうですか?」の一言。ドキッとしましたね。

実は、体験をお願いするやりとりの中でカッコつけて「事前に準備しておくことってありますか?」と迂闊に聞いてしまいました。すると、こんな返信がきました。

『半断食なので、完全に食事を断つプランではございませんが、2~3日前くらいからなるべく以下は避けるよう推奨されております。
肉、魚、卵、乳製品、スイーツ、揚げ物、小麦、カフェイン、アルコール、タバコ』

え?
肉、魚、卵、乳製品、スイーツ、揚げ物、小麦、カフェイン、アルコール、タバコ…?いや、まぁタバコは元々やらないから良いとして、それ以外はほぼ毎日食べてるんですけど…!急に恐ろしくなって、「逆に何を食べても良いんでしょうか?」とお伺いしたところ、この画像が送られてきました。

いやおいしいけど!豆類もナッツも野菜も好きだし、よく食べるけど、これらだけっていけるのか?

ただ、これらの食材は『マゴハヤサシイワ』のキーワードで、この中で作った準備食はファスティングの効果を最大限に引き出すために推奨しているのだそうです。スポーツにおける準備運動的なもの。やっていた方がいいですよ、と言われてしまったら、「準備しておくことありますか?」と聞いたのはそもそもこちら。これやらなかったらカッコ悪すぎるので、実際に伺う3日前からこれらを守った食生活にしていきました。

朝はオートミール納豆と豆腐とわかめの味噌汁とサラダ、
昼はサラダ、
間食したくなったらナッツ、
夜はオートミールにバナナと豆乳とバナナ加えたもの…

これを基本ベースとしてやっていきました。一番きつかったのはカフェインでしたね。コーヒーはもちろん、紅茶やお茶、ウーロン茶などにも入ってて、そもそもコーヒー好きで毎日欠かさず飲むので、体が慣れていてすぐ欲してしまう。しかし、聞いた手前のカッコ悪さにプライドだけで抗ってなんとかクリアしました。キツかったー。勝手なイメージでは『あしたのジョー』状態。ブタがいたら背中に乗って逃げ出していたかもしれません。(伝われ)

そんなわけで「お腹、どうですか?」の一言はもう待ってましたって感じ。「よ、ヨヨヨよ余裕ですね」とカッコつけて答えた瞬間に、お腹グー(「空いてますよ」)と鳴って、お腹殴りました。

1日目スタート!

今回のプログラム「Urban Fasting Retreat」の内容はこんな感じ。
1日目
15:00 ホテルにチェックイン&カウンセリングシート提出
15:30 部屋にてファスティングマイスターのオンライン講座
17:00 準備食
18:00 自由時間
22:00 就寝

2日目
6:00 起床、早朝ウォーキングなど
8:00 オリジナル朝食スムージーまたは酵素ドリンク
12:00 チェックアウト

一通りのプログラムの案内と軽い雑談を経て、キャッキャさせていただいたのちに部屋にお二人に案内していただきました。

\ガチャ/

\おお~!/

\ピカピカ~!/

\絶景~!/

\セクシィ~!/

\おトイレ~!/

\お風呂場~!/

ものすっごいキレイで美しい部屋で僕の心の中のIKKOさんが大暴れして、「ホテル来たことないんか?」って思われてしまうほどに大騒ぎしました。正直いままでのダンディズム溢れる大人な男性という印象を崩してしまいました。でも大丈夫。僕はこんな時の対処法を完全にマスターしていている。口元に握り拳を持っていって、

「コホン」

この咳払いで全てはリセット。いままでの愚行はなかったことになるのである。青山剛昌先生がマンガを通して僕に教えてくれた高等テクニック。ポイントはハッキリ“コホン”と発音すること。皆さんもぜひ使ってみてください。僕はこれでリセットできなかったことはありませんが、万が一の時のクレームは先生にお願いします。

ファスティングコースは19階のピュアウェルネスルームで行われたのですが、実はこの19階全体にも秘密があって、特別な空調装置を使っているらしく、他のフロアよりもさらに空気が美しく、ファスティングで体を整えるために最適な環境になっているそうです。お部屋についてる空気清浄機も特別製らしいです。

ピュアウェルネスルームについての詳細はこちら

こんないい部屋でファスティング体験できるなんて最高です、夜はお二人一緒に呑んでくださったりするんですかー?なんて軽口を叩こうかな思った瞬間に「ではお願いします〜」とお二人が去ってしまった。

というわけでいよいよプログラムスタート。とりあえずファスティング前の自分の体重を測っておこう!ということで、パウダールームに体重計を発見し、スイッチの場所がわからずに10分ほど奮闘したのちに測ってみる。


「…うそだろ?」

とドラマ『大病院占拠』にて主演の櫻井 翔さんが毎話言っていた名セリフを自然に漏らし、驚いた。自分のベスト体重よりもいつの間にか10キロ以上オーバーしていたのだ。「なんか最近体重いなー」が比喩じゃなくて本当に重くなってるパターンってあるんかい!なんて思いながら、この部屋はドラゴンボールの「精神と時の部屋」みたいなもので重力がえげつないことに鳴っていて、きっと体重が+10キロで表示されるに違いない、という現実逃避をしました。

さて。一息ついたところでふと部屋の設備やアメニティを一通りチェックしていると、こんなものを発見。

「ほう…ガウンねぇ。」


まぁ当然こうなりますよね。カッコつけちゃいますよね。本来ならでっかいワイングラスでぐるぐると回しながら赤ワインと洒落込みたいところですが、アルコールNGなので我慢。くそう。

そして、このプログラムを監修されているファスティングマイスターの伊藤圭志氏、ケイジ先生のオンライン講座を拝聴させていただく。


短い動画ではあるのですが、情報量はものすごく、知らないことばかりで脳をズガーンと貫かれるほどの衝撃がありました。内容についてはもちろん語ることは出来かねますが、ケイジ先生によるとファスティングはデトックスなんだそうです。現代人は普通に生きていると様々な有害物質を体の中に取り込んでしまっているらしいのです。特に有害ミネラル、残留農薬、添加物、遺伝子組み換え食品の4つの有害物質による体への影響はとても大きく、それらを体の外に追い出してデトックスするのがファスティングの目的とのこと。それにより人間の体が本来持っている「回復しようー!」というエネルギーを高めてくれるのだそうです。

そうこうしていたらあっという間に食事の時間に!とはいえファスティング中の準備食、例の『マゴハヤサシイワ』を守ったものが出てくると期待せずにレストランに行きました。

オシャレだなぁー。奥の席では若いご夫婦が小さな子ども連れて、記念日お泊まりデートのような様子でご飯食べていて、それ見てヨダレを垂らしていました。ひとりであることも相まってものすごく寂しく侘しくなってきました。「グ〜(大丈夫?)」とお腹が鳴る。大丈夫だよ、君が喋れない状況の方が僕の心は満たされているのかもしれないんだよ、という言葉を飲み込んで、「ありがとう」とお腹をさすりながら言いました。

そうこうしていたら運ばれてきたのがこちら。

え!? めちゃくちゃおいしそう!!!『マゴハヤサシイワ』なの!?これ????

これあの若夫婦のところに運ぶやつ間違えて持ってきてるんじゃないんですか?本当に僕の? と、パニックになって、よだれ垂らしながらパクパクしているとサービスマンの方がスッと一枚の紙を渡してくれました。

一番下に『Special menu for Fasting』と書いてある…どうやら間違いなく僕のやつのようだ。ゴクリ。当たり前だが、僕の作った貧相な準備食とは全然違う…では、いただきます。紙に書いてあるとおり、まずはサラダから…

続いてスープ。

かぁ〜〜〜っ! うますぎるっ………!!!!!

ここがホテルのレストランであることを忘れて「悪魔的だ〜っ!」と叫びそうになるほど、美味い。さすがにそんなことをしたらあの奥の若夫婦と小さなお子様のデートを最悪の思い出に塗り替えかねないのでグッと堪える。ありがとう、若夫婦と小さなお子様。
本当にうまい!そして濃い!塩味の感じがきのこの旨味を爆発的に引き出していて、え、こんなに濃ゆいものいただいて良いんですか?っていう感じ。衝撃的だった。


その後の手毬玄米ごはんも美味しすぎる。
ケイジ先生の言うとおりに、1口50回(玄米は100回)噛むことを意識する。すると発見が2つある。1つ目はこんなに野菜や玄米って旨味が出てくるんだなぁということ。唾液と混ざることによって甘みが引き出されていって、最終的にはこんなにドロドロになるんだ、というくらい噛むのですが、もはや別の食べ物のよう。そしてこのドロドロの具合を今思い返していて気づいたのだけれど、これが胃や腸に負担をかけない食事法で、だから離乳食ってドロドロなのかもしれないな、と思う。普段いかに噛まずに、胃や腸に負担をかける食べ方をしているのだなと身にしみてわかる。もうひとつは、食べてるときって舌がこんなに動くんだなぁということ。これぜひ試してみてほしいのですが、ちゃんと奥の食べ物をすりつぶすための歯のところへ効率よく運ばれるように舌が自然に動くんですよね。非常におもしろい発見でしたね。

食事をすごく楽しんでふと時間をみたらあっという間に18:00を回っていた。普段ひとりでご飯を食べるときは5〜10分ほどで食べ終わってしまう。それが1口にかける時間が伸びたことで自然に1時間ほどかかっていたのでした。ゆっくり食べることを推奨されている印象がありますが、その本質はしっかり噛むことにあるんだなと思いました。慣れない最初の頃は指折り数えて50回を刻んでいましたが、慣れてくるとこのくらいのドロドロ具合で50回、という風になってくる。一度体感してみないとわからないはずなので、ぜひ試してみてください。

そしてお腹もいっぱい。ものすごい満足感を得て部屋に戻る。お腹の疲れなどもなく、とても良い状態だったので、軽く散歩にでも行くか、ということで南條さんと佐藤さんおすすめしてもらったウォーキングコースに行ってみる。


僕の主催ライブ『ワライブクロウ』のTシャツに着替えていざ出発!

ケイジ先生曰く、ファスティング中の軽い運動はその効果を高めてくれるそう。追い込むためにやるのではなく、楽しむことを第一に本当に無理のないペースでテクテクしてみる。

気持ち良いなー! この時季の紫陽花が見れたり、整備された庭を眺められたりと、とても清々しい気持ちで散歩することができる。最高ですなぁ。
とてもホクホクした気持ちでお風呂に入って体を清めて、本読んだり、のんびりして、予定通り22:00ごろに就寝。


おやすみなさい。

2日目|12時間のファスティングを経て…

起きてびっくり! 体が軽い! そして意外とお腹が空いてない!
いや空いているんだけど、イライラするような嫌な空腹感ではなくて、体が整っているようなフラットな状態。心地よいなぁ。これがファスティングの気持ちよさかぁ。

水分をたくさん摂って、今日もウォーキング…と思ったけれども、外はあいにくの雨。というわけでホテルの中にあるトレーニングルームにいってみることに。


様々なマシンやダンベルなどが充実している素敵なトレーニングルーム。こちらで動画を視聴しながらのんびりサイクリング。軽く汗をかくとそれもまた気持ち良い。以前ダイエットをしていたときに知ったのだが、空腹時の方が運動したときの脂肪燃焼効率というのはいいらしく、「燃えろ燃えろー!ヒャッハー!」と言いながらペダルを漕いでいたら、ガタン!という音がいて、他の人がいたことに気づく。恥ずかしい…。

断固として恥ずかしくなったからではないが、部屋に戻り、また水分を摂りつつ朝活。早起きをすると普段よりも頭が冴えているような気がするし、時間も効率的に使えている感じがあって本当に気分が良くなる。


カフェインレスでおすすめされていたルイボスティーなんか入れてみちゃったりして。

\あぁ~落ち着く~/

とかじゃなくて髪! 人前に晒していい髪じゃないって。どうなって寝たらこんなふうになるんだ…。

そして! 楽しみにしていた朝食代わりのドリンクが部屋に届く!

こちらがホテルオリジナルの朝食スムージー。


こちらファスティング専用の酵素ドリンク「KALA」。本来はこのどちらか一方なのですが、今回は特別にレポということで両方いただきました。

\ゴクリ/

 

だから髪! レポしたとしても入ってこないのよ。もじゃもじゃすぎて。ナニこのヒト。
味はどちらも美味しいのはもちろんのこと、意外だったのは飲みやすいってこと。スムージーはケールのような青汁感もあるけど、バナナとかのフルーティな甘味もある。何よりなんか人工的な甘みじゃない、自然な甘みが染み渡るって感じ。酵素ドリンクはこれまた不思議なもので、50mlに対して200mlのお水で割って飲むのですが、黒糖とか黒酢みたいな甘みのある、まろっとした味でございました。どちらもすごく満足。

そして今回『美的HEN』のために、特別にファスティングマイスターのケイジ先生にZOOMにてリモートインタビューもさせてもらえるということになりました!お約束の時間までスタンバイ。


当然ジャパニーズ正座スタイルにて。

ケイジ先生とのZOOMインタビュー

ファスティングマイスター 

伊藤圭志さん

ケイジ先生「どうですかー?あきばさん、体調は?」

あきば「とてもスッキリしていて気持ち良いです。初めてのファスティング体験だったのですが、なんていうか毒気のようなものが落ちたような感じがします。」

ケイジ先生「とても鋭い感覚をしていますね。日本人の普段の食事というのは飽食の時代になってきて、随分と自由になりすぎてしまっているんですよね。一方で欧米は設計されているんですよ。自分の体のことと、美味しいものを食べるってことがちゃんと設計されているんです。でも実は日本でも食文化への研究は昔からあったんです。太らず、健康的に美味しく食べれるように、ということで徳川家康が懐石料理を考えたと言われているんです。でも時代の流れで今はすっかり飽食の時代。ある研究では質素な食事の方が元気に長生きしており、子どもの生存率も高かったと言われています。食の豊かさと生の豊かさは反比例する、なんて言われることもあるんですよ。」

あきば「そうなんですか!徳川家康の頃から!ほぇー。最近なにを食べても胃が疲れてしまうような感覚になっていることがあったんですけど、今回の食事ではそれが全然なかったんです。」

ケイジ先生「あきばさん、“おなか空いた”という感覚って、不思議なものなんですよ。実は今回食べてもらったような食事をしたときよりも、暴飲暴食したときの方が翌日おなか空いてるんですよ。食事をして、胃に食べ物が入ってくるとまず血糖値が上がるんです。そしてその上がった血糖値を下げるために、体内でインスリンが分泌されるんですね。実はこの血糖値の上がり下がりで“お腹が空いた”という気分になるんです。つまり感覚の問題であって、胃のなかに実際にものが入ってるかどうかとは全く異なるんです。」

あきば「へぇーあの食べる順番も意味があったんですよね?」

ケイジ先生「そうですね。血糖値を緩やかにゆっくり、かつ上げすぎないというように設計して考えてあります。野菜でもなんでも、火を通すと糖分が上がるんですね。“糖質制限”なんて最近よく聞きますけど、それはここからきている言葉で、血糖値の上がった幅から下がった幅が脂肪になる。一気に食べると一気にお腹が空いて、イライラもしてくるんですよ。あきばさんの胃の疲れるような感覚というのも、胃が急激な血糖値の上昇するような食事で本当に疲れていたのかもしれませんね。それで言うと2、3時間で消化するようなメニューであり、食べ方だったから、そういったことにはならなかったと考えられますね。」

あきば「なるほど。『マゴハヤサシイワ』の食事って初めて知ったんですけど、小麦もダメなんですね。」

ケイジ先生「小麦って美味しいですよね。でも小麦は中毒性が高いんですよ。ただ、日本人は欧米人と唾液の量も違うし、何より小麦を分解できる酵素を持っていない人が多いんですよ。だから胃に負担がかかっちゃうんですよね。プロテニスプレーヤーのジョコビッチ選手がグルテンフリーで有名ですが、“小麦の奴隷”なんていう言葉が言われたりするくらい白い粉は中毒性が高いので準備食としてはNGになってくるんですね。美味しいですけどね。」

あきば「美味しいですよね。僕全然食べれるものないじゃんって思っちゃいましたよ。」

ケイジ先生「そんなこともないですよ?十割そばはいけるし、トロロ芋のトッピングもいけますね。石焼きビビンパOKですし、お肉の入っていないサラサラ系のカレーなんかもOKですから。」

あきば「そっかー結構工夫次第でいろいろあるんですね。先生がファスティングを始めたきっかけってなんだったんですか?」

ケイジ先生「あんまりかっこよくないから恥ずかしいんですけどね、コロナでやることがなくなってしまったときに、誘われたのがきっかけだったんですよ。」

あきば「そうなんですね!」

ケイジ先生「そうなんです。前々から誘われてはいたんですけど、『忙しい』って言って逃げてて。でもやることがなくなって逃げられなくなって行ってみたら、その会場の駐車場に超高級外車がたくさん並んでて。聞いたら健康を気にかけてる経営者の方とかが多くやられているそうなんです。そういったお金と時間に余裕のある人たちが積極的に取り入れているってことは、これ相当健康に良いのかもしれない、と思ってハマっていったんですね。最初に5キロ、意識改善でその後も気をつけていたら4キロ落ちて、どんどん落ちていってトータルで16キロも落ちたんですよ。」

あきば「16キロ!?すごいですね。」

ケイジ先生「しかもただ落ちるんじゃなくて、自分の不必要な要素が落ちているような感覚で。それで16キロも落ちると当然顔つきや体型も変わるので、周りの人に聞かれるんですね。それで色々教えていって、自分もどんどん勉強していって、気づいたらファスティングの講師になってました。」

あきば「それだけ魅力的だったんですね。僕も初めてでしたけど、ハマる気持ちわかる気がします。このファスティングってどのくらいの頻度でやっていったら良いんですか?」

ケイジ先生「理想を言うと年に4回、四季に合わせてやってほしいですけど、最低年に1回、僕が考えている四泊五日のファスティングコースでしっかり体の毒素を抜いてほしいですね。」

あきば「そんなに普段から毒素って溜まっているものなんですか?」

ケイジ先生「実は日本は添加物大国と言われていて、先進国ではとても遅れている。日本の人気商品では海外だと危険な商品として扱われることもあるくらい。『添加物 世界』などのキーワードで調べてみるとよくわかると思いますよ。認可されている添加物が世界一多いんですね。ですので、自分の身を守るためにきちんと知識を身につけて、時々ファスティングを取り入れて、体の中をスッキリさせてあげてほしいですね。人間には自分の体を自分で回復させようという機能が備わっているけれど、胃が休まらないとその機能は発動しないのです。ですのでちゃんと体を休めたいときはまず胃を休ませてあげないといけないのです。楽しんで取り組めるようであれば、今後も続けていってください。

あきば「ありがとうございます!色々教えてもらってすごく勉強になりました。…ただケイジ先生、実は僕1つ謝らないといけないことがあるんです。。。」

ケイジ先生「なんですか?」

あきば「ファスティング初めてで、『とんでもなくお腹空いたらどうしよう…最悪のときは食べちゃえ!』と思って、実はリュックの中にナッツを忍ばせてきてしまいました。懺悔。」

ケイジ先生「なんと!今度からは体験してくださるときにX線で手荷物検査するようにしようかな(笑)」

あきば「すいません!(笑) でも食べなかったんで!本当に今日はどうもありがとうございました!」

というわけで、体の中の毒素だけでなく、悪しき弱いダサい気持ちもデトックスさせてもらうことができました。

結果発表!ビフォア→アフターは?

さてさて、全てのプログラムが終わって、最後に体重を測ってみようかな。

爪きたな!ヘンテコなペディキュアしてる!

え!?!?!? 約3キロ近く落ちてる…!?

これには驚きました。当然個人差もあるでしょうが、もちろん食事をしていないので、その分があったりとか、靴下履いてないということもあると思いますが、靴下が激烈に重たいわけもないでしょうから。僕もいろんなダイエットを試してきましたが、正直これが一番キツくなかったです。というより爽快感がすごくあったので。そして何より食に対する意識が改善できたから、それが良かったですね。こういったことって知りたいけど、なかなか教わったり体感する機会がないし、美容にもつながるし。何より健康を保つことがバリバリ仕事をやっていこう!という男性が知っておくべき知識だと思います。ついでに777になったことで、ファスティングには開運効果もあるのかもしれません。

南條さんもおっしゃっていましたが、本格的なファスティングをしようと思ったら、琵琶湖マリオットホテルでやっている、2泊3日でケイジ先生が帯同するガッツリのファスティングコースに参加するべきだけど、なかなかそこへのハードルは高い…でも自宅でやるにはスイッチが入らない、という人って多いそうなのです。そういう方のために東京や大阪で実施しているファスティング体験コースがあるそうです。まずはライトな感覚で試してもらって、楽しさを感じてもらったらステップアップして、琵琶湖マリオットホテル/南紀白浜マリオットホテルで行われている本格的なファスティングに旅立ってもらう。そうしてファスティングの文化が広まっていくことなどを目指しているそうです。何よりもファスティングを楽しむ姿勢を大事にしてらっしゃるところが素敵だなぁと感じました。

そして特に男性の方におすすめしたい理由をもう一つ挙げさせていただくと、仕事に対する集中力も格段に上がります。体感したことがある人も多いと思いますが、お昼ご飯の後に眠くなってしまうことって誰しも経験があると思うのですが、それも食事法や内容の問題だったりもするそうです。胃の消化にはたくさんのエネルギーを使うからどうしても疲れてしまって、脳が休憩をとりたがって眠くなるというのです。でも今回紹介したような食生活ならそういったことは起きにくいのだそう。ファスティングを週末に行うことで体をスッキリしておく、食事を改善することで午後もシャキッとすることができるのです。基本ベースは16時間何も食べずに、水だけで生活することでファスティングになるので、計算すると金曜の昼を最後に次の日の朝までファスティングを行えば、土日をとてもスッキリして楽しめるのです。『華金』なんていったりもしますが、金曜日に飲み過ぎて土日を二日酔いで過ごすくらいなら、これからは土日を華々しく過ごすための金曜日にシフトしていくのはどうでしょうか?

男性の皆様、試してみてはいかがでしょうか?
東京マリオットホテルの皆様、大変お世話になりました!ありがとうございました!!!

東京マリオットホテル

住所 東京都品川区北品川4-7-36
TEL 03-5488-3911(代表)
客室 249室 エグゼクティブ フロア(21階~25階)
URL https://www.tokyo-marriott.com/
美容好き芸人
あきば美容研究生
日本化粧品検定1級、化粧品成分スペシャリスト。化粧品会社での勤務経験を経てお笑い芸人に。YouTube『コスメ好きしか知らない話』TikTokにてコスメのものづくりの熱に迫るコスメ好きのためのコンテンツを配信中。

『美的HEN』

新プロジェクト『美的HEN』は17年前からメンズ美容に取り組んできた『DIME』と、22年前から女性の美を発信してきた『美的』がタッグを組んだ新しいプロジェクト。プロの美容情報ニュースサイト『美的.com』と“知りたい”を深掘りするウェブマガジン『@DIME』上にそれぞれコラボ企画ページを立ち上げ、双方の視点からすべての人の美をサポートします!様々なカテゴリーを超えて、あらゆる人が美容を楽しむための情報をお届け予定。スキンケアの基本から、悩ましい“毛”問題、気になる最新グッズまで。美容事始め、『美的HEN』サイトをチェックして♪

*HENは、スウェーデンで「hon(彼女)」でも「han(彼)」でもない、ジェンダーニュートラルな三人称単数代名詞として使用されている言葉です。

『美的HEN』トップページ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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