アーモンドの「栄養」と「糖質」まとめ|ダイエット・美容への取り入れ方
糖質が気になる人向けのおやつとして人気のナッツ。中でもアーモンドは、美容に嬉しい栄養素を豊富に含んでいます。今回の記事では、アーモンドの糖質とカロリー、多く含まれる栄養素を解説します。ダイエット中の食べ方や美容へのメリットを把握し、ぜひ取り入れてみてくださいね。
アーモンドの「糖質」と「カロリー」
アーモンド100gあたりのカロリーと糖質
エネルギー(カロリー):609kcal
糖質:11.5g
出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
ほかのナッツ(可食部100g)との比較
ほかのナッツと比較すると、アーモンドには糖質が多く含まれます。ただしダイエットに影響があるほどの差ではないといえます。ナッツには脂質が多く含まれるため、全体的に高カロリーなのが特徴です。
種類 | エネルギー(kcal) | 糖質(g) |
---|---|---|
アーモンド | 609 | 11.5 |
ピーナッツ | 572 | 12.4 |
くるみ | 713 | 3.7 |
マカダミアナッツ | 751 | 6.7 |
出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
アーモンドに含まれる主な栄養素
アーモンド可食部100gあたり
脂質:51.8g
食物繊維:10.1g
ビタミンE:30.0mg
マグネシウム:290mg
鉄:3.6mg
出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
脂質
1gあたり9kcalと、栄養素の中で高カロリーなのが特徴です。体脂肪となって内臓を守る働きや、体温を保つ働きがあります。ホルモンの原料になる、脂溶性ビタミンの吸収を良くするなどの役割も知られています。
アーモンドに多く含まれるのは、n-6系脂肪酸の一種であるリノール酸です。リノール酸は体内で合成できないため、食事からとる必要があります。適度な摂取によって、血中コレステロールを低下させる作用が期待できます。
食物繊維
体に吸収されずに腸を通過する栄養素で、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。
アーモンドに多く含まれるのは不溶性食物繊維です。便のカサを増やして腸を刺激し、スムーズな便通を助けています。
ビタミンE
抗酸化作用が非常に強い栄養素です。細胞や血管で脂質が酸化し、老化するのを防いでいます。
また血中のLDLコレステロールの酸化を抑える作用もあり、動脈硬化の予防につながります。さらに、血行を良くし冷え性や頭痛、肩こりの予防にも役立つ成分です。
マグネシウム
体内にあるマグネシウムのうち、6割は骨に蓄積され、カルシウムなどの栄養素とともに骨を形成しています。残りは筋肉や脳、神経に存在し、筋肉の収縮や、体温・血圧の調整に関わっています。また、体内にある300種類以上の酵素の働きを助け、栄養素の代謝を促す大切な成分です。
鉄
全身に酸素を行き渡らせるのに必要な栄養素です。赤血球のヘモグロビンや、筋肉のミオグロビンと呼ばれる赤い色素に存在しています。不足すると鉄欠乏性貧血になり、息切れや疲れやすさが症状として現れます。
ダイエットに効率的な「摂取方法」
アーモンドは栄養豊富であるため、ダイエット中のおやつにおすすめです。また、スープやサラダに加えるのもよいでしょう。硬く噛みごたえがあるため、よく噛んで食べることで満腹感が得られやすく、食べすぎを防ぐのに役立ちます。
ただし、アーモンドの摂取量が多すぎるとカロリーオーバーの原因になり、ダイエットには逆効果です。
1日の間食の目安は200kcal以内とされています。アーモンドだけでとる場合、30g(およそ30粒)を目安にするとよいでしょう。アーモンド30gで183kcalに相当します。
「美容」への作用・メリット
ナッツに含まれる食物繊維は便秘を予防し、腸内環境が悪化することによる肌荒れを防ぎます。また、ビタミンEは肌で発生した活性酸素を消去し、活性酸素によるシミ・シワ・たるみなどの肌トラブルを予防するのに役立ちます。
ビタミンEは、抗酸化作用を発揮するとその抗酸化力が失われます。ビタミンEの抗酸化力を取り戻すには、ビタミンCが必要です。ビタミンEとビタミンCを合わせてとるため、間食にナッツと一緒に季節の果物を取り入れるのがおすすめです。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
大学院修士課程修了。製薬会社にて勤務した後、特定保健指導に従事。食に迷う人の多さに気づき、自分に合った食事を自分で選べる人を増やすため起業。フリーのダイエットサポーター、Webライターとして活動している。