食・レシピ
2022.5.12

みかんの糖質と栄養まとめ|ダイエット・美容への取り入れ方を管理栄養士が解説!

さっぱりとジューシーで、甘酸っぱい風味がクセになるみかん。皮を剥いたらすぐに食べられる手軽さから、手に取る方も多いのではないでしょうか。今回はダイエットや糖質制限などを行っている方へ、みかんの糖質や栄養素を見ながら、おすすめの食べ方を管理栄養士がご紹介します。

みかんの「エネルギー」と「糖質」

みかん(じょうのう)80gのエネルギーおよび糖質

  • エネルギー…39kcal
  • 糖質……8.8g

※みかん1個の可食部は約80gのため、上記ではこの数値を基準に算出

ほかの果物(可食部)100gとの比較

果物の種類 エネルギー(kcal) 糖質(g)
みかん 48 9.6
リンゴ 53 14.1
キウイ 51 10.8
パイナップル 54 12.5

以上のように、みかんは上記の果物と比べると100gあたりの糖質、エネルギーはあまり差がないと言えます。

ダイエットに効果的な「摂取方法」

みかんを剥くと白い筋のような部分と薄皮があると思います。実はこの部分には食物繊維やポリフェノール豊富に含まれており、食物繊維にはお腹の調子を整え、便秘改善などの効果があります。また、ポリフェノールには毛細血管を強くし、余分なコレステロールの排出を促進する効果もあり、動脈効果の予防にも役立ちます。口に残るので、取り除いて食べる方も多いと思いますが、是非一緒に食べてみて下さい。

摂取量

大きめのみかんは1つ食べるだけで1日に必要なビタミンC(100mg)の役1/3が摂取できます。みかんが旬の冬は風邪が流行る時期なので、予防の観点から摂取するのもおススメです。厚生労働省が推進する1日の果物摂取量は200gを目安としています。みかんもこちらを参考に食べ過ぎには注意しましょう。

摂取に適した時間帯

筆者がおすすめする時間帯は朝です。果物に含まれる果糖は吸収が速く、朝にみかんを摂取すると、1日の活動源になります。また、手軽に食べられるので、おやつなどにも取り入れてみましょう。

みかんを食べる際の組み合わせ

みかんにはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCには鉄分の吸収を高める働きがあるので、鉄を多く含む食品の貝やマグロ、鰹などと一緒に取ると、効果的です。一見合わない組み合わせに思えますが、魚介のマリネなどにいかんをトッピングすると、みかんの酸味や爽やかな香りが一層魚介のうまみを引き立ててくれます。

みかんに多く含まれる「栄養素」

ビタミンC
ビタミンCは強い抗酸化作用があり、自分が酸化されることで、過酸化脂質が増えるのを防ぐ効果があります。

スペリジン
みかんの白い筋に多く含まれる成分で、毛細血管の壁を強化する効果があり、血行改善につながります。

「美容」への効果・メリット

健康な、ハリ艶ある肌を保つためにはビタミンAが欠かせません。みかんに含まれるβ-クリプトキサンチンは体内へ取り込まれるとビタミンAに変化するカロテノイドの一種です。ハリ、ツヤのある肌を保つためにも積極的にみかんを摂取したいですね。

 

教えてくれたのは…
管理栄養士、フードスタイリスト、プロップスタイリスト 深野帆乃佳さん
管理栄養士委託会社から病院勤務後、フードスタイリスト・プロップスタイリストとして、広告・書籍・CMなど様々な媒体のスタイリングに携わる。主に料理やテーブルコーディネート、暮らし周りのスタイリングを得意とする。

 

引用文献
日本食品成分表2020年度版(8訂)
日本人の食事摂取基準

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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