食・レシピ
2022.5.10

グレープフルーツの糖質と栄養まとめ|ダイエット・美容への取り入れ方を管理栄養士が解説!

さっぱりとジューシーで、ほろ苦い大人の甘さがクセになるグレープフルーツ。一年中スーパーにおいてあるので、手に取る方も多いのではないでしょうか。今回はダイエットや糖質制限などを行っている方へ、グレープフルーツの糖質や栄養素を見ながら、おすすめの食べ方を管理栄養士がご紹介します。

グレープフルーツの「エネルギー」と「糖質」

グレープフルーツ(可食部)200gのエネルギーおよび糖質

  • エネルギー…80kcal
  • 糖質……18.0g

※グレープフルーツ1個の可食部は約200gのため、上記ではこの数値を基準に算出

ほかの果物(可食部)100gとの比較

果物の種類 エネルギー(kcal) 糖質(g)
グレープフルーツ 40 9.0
リンゴ 53 14.1
キウイ 51 10.8
パイナップル 54 12.5

以上のように、グレープフルーツは上記の果物と比べると100gあたりの糖質は少なくエネルギーも低いと言えます。

ダイエットに効果的な「摂取方法」

グレープフルーツを剥くと白い筋のような部分”わた”があると思います。実はこの部分にはペクチンという食物繊維が豊富に含まれています。ペクチンは便を柔らかくし、排出を促す働きがあるほか、余分なコレステロールの排出を送信する効果があると言われています。口に残るので、取り除いて食べる方も多いと思いますが、是非一緒に食べてみて下さい。

摂取量

厚生労働省が推進する1日の果物摂取量は200gを目安としています。グレープフルーツもこちらを参考に食べ過ぎには注意しましょう。また、高血圧や心筋症の治療に使われるカルシウム拮抗薬という薬はグレープフルーツと摂取することにより効果が強く出て血圧が下がりすぎる他、副作用が現れやすくなると考えられているため注意が必要です。

摂取に適した時間帯

筆者がおすすめする時間帯は朝です。果物に含まれる果糖は吸収が速く、朝にグレープフルーツを摂取すると、1日の活動源になります。

グレープフルーツ食べる際の組み合わせ

グレープフルーツにはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCには鉄分の吸収を高める働きがあるので、鉄を多く含む食品の貝やマグロ、鰹などと一緒に取ると、効果的です。一見合わない組み合わせに思えますが、魚介のマリネなどにグレープフルーツをトッピングくると、グレープフルーツの酸味や爽やかな香りが一層魚介を引き立ててくれます。

グレープフルーツに多く含まれる「栄養素」

ナリンギン
ナリンギンとはポリフェノールの一種で苦味や色素の成分です。抗酸化作用が強く、血流改善や生活習慣病の予防にも役立ちます。また、食欲を抑える効果もあります。

食物繊維
グレープフルーツには食物繊維が含まれています。食物繊維には整腸作用や、血糖値の上昇を緩やかにしてくれる作用があります。便秘やお腹の調子が悪い際は、手軽に取り入れてみましょう。

「美容」への効果・メリット

時々目にする事が増えた活性酸素という言葉。活性酸素が体内に増えすぎると、さまざまな物質と反応し参加させて細胞にダメージを与え、老化の促進につながります。しかし、グレープフルーツに含まれるナリンギンは抗酸化作用があり、摂取すると活性酸素の働きを予防したり防ぐ働きがあります。よって、皮膚、毛髪、歯などを健康に保ち若々しくいられる手助けをしてくれます。ハリ、ツヤのある肌を保つためにも積極的にグレープフルーツを摂取したいですね。

 

教えてくれたのは…
管理栄養士、フードスタイリスト、プロップスタイリスト 深野帆乃佳さん
管理栄養士委託会社から病院勤務後、フードスタイリスト・プロップスタイリストとして、広告・書籍・CMなど様々な媒体のスタイリングに携わる。主に料理やテーブルコーディネート、暮らし周りのスタイリングを得意とする。

 

引用文献
日本食品成分表2020年度版(8訂)
日本人の食事摂取基準

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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