くるりんぱヘアアレンジ!基本のやり方から簡単なのに見栄えする方法を紹介

アレンジの定番“くるりんぱ”は、ヘアアレンジにプラスするだけで立体感が出たりこなれて見えます。王道ハーフアップから分かる基本のやり方とポニーテールやお団子などの応用アレンジもご紹介します。
簡単に立体感が出る!くるりんぱの【基本のやり方】
とっても簡単なのに、立体的なアクセントが映えるくるりんぱはアレンジの定番。
たった5分でできるのに、ワザありに見えるくるりんぱハーフアップ。簡単だけど意外と知らない、洒落見えするコツをレクチャー。
【コツ1】ゴムを少し下に引っ張り、ゆるみをつける
STEP1:ハーフアップを作る
巻かなくてもニュアンスが出るように、髪全体にソフトワックスやバームを薄くなじませてからハーフアップに。顔周りの髪は残し、少し下の位置で結んで。
STEP2:くるりんぱにする
結び目の上に縦穴を開け、結んだ毛束を上から通して下に引っ張ってくるりんぱを作る。
【コツ2】こなれ感を出すためにランダムに髪を引き出す
STEP3:髪を引き出す
引き出す場所は、頭頂部・くるりんぱの上部分・くるりんぱの下部分。崩れすぎないよう、結び目を指で押さえながら、バランスを見つつ毛束を少しずつ引き出すのがコツ。結び目にヘアアクセを飾ってもいい。
\SIDE&BACK/
くるりんぱのここがいい!まとめ髪にも大活躍
【1】くるりんぱベースだからしっかりまとまる首元涼しいまとめ髪

K-two GINZA スタイリスト
谷口翠彩さん
『K-two GINZA』でサロンワークを行いながら、メイクアップアーティストとしても活躍。プロダクトの開発も手掛ける。
髪がジャマにならず、知的で清楚な雰囲気をまとうお団子アレンジ。巻かなくてもいいので、手早くできるのがうれしい。オフィスシーンでは、髪をほぐしすぎないのもコツ。くるりんぱベースだから襟足の毛が落ちてこない。
\How to/
STEP1:固めのワックスを全体にのばす。
STEP2:髪を手ぐしで後ろでひとつ結びにし、くるりんぱに。
STEP3:毛先を引き抜かずに途中で止めてお団子状にし、その上からさらにゴムをON。
STEP4:前髪ともみ上げにスタイリング剤をつけ、束感を出せば完成!
【2】夜会巻きもくるりんぱで簡単に叶う!お呼ばれ向けまとめ髪

K-two GINZAスタイリスト
谷口翠彩(みどり)さん
『K-two GINZA』でサロンワークを行いながら、メイクアップアーティストとしても活躍。プロダクトの開発も手掛ける。
本気の夜会巻きではなく、カジュアルな雰囲気なのはくるりんぱをベースにしているから。毛束を横から通すのがコツ!シルバーコームをあしらえば、たちまちお呼ばれ風ヘアに。
\How to/
STEP1:髪全体にワックスを塗布してから、後頭部の中央辺りでひとつ結びに。
STEP2:結び目の上に穴をあけたら45度ひねって、横から毛束を入れてくるりんぱに。
STEP3:毛束を3つ編みにして毛先を結んだら、くるりんぱの根元に押し込んで。コームを横に飾って完成!
くるりんぱをつなげた「ポニーテール」

GARDEN ginza トップスタイリスト
加藤ゆりえさん
大人かわいいスタイル作りが得意!「どんな髪型が似合うのかわからない」「もっとおしゃれになりたい」という人に、ベストな髪型を提案。髪質やスタイリングの悩みも、ライフスタイルを考慮しながら気軽に相談に乗ってくれる。
ポニーテールにくるりんぱを2回施すアレンジ。後れ毛があると、顔の輪郭から視線を避けれれること、優しげなニュアンスが出ることというメリットがあるそう。スタイリング剤をきちんとつけると髪にまとまりとツヤが出て、アレンジを作りやすいのが理由なのだとか。
「私はオイルを使っていますが、束感ができてかわいく見えるのもいいですね」(加藤さん)
\How to/
STEP1:ポニーテールにくるりんぱを作る
髪全体にオイルを多めになじませておく。前髪と耳前の毛を残し、他は後頭部の真ん中あたりでポニーテールを作る。結び目より少し下をまた結び、間の毛束をくるりんぱに。それを2回くり返す。
STEP2:くるりんぱ部分をほぐす
くるりんぱにした部分の髪を指先でランダムにつまみ出し、適当にほぐす。このひと手間でこなれ感がグンとアップ!
STEP3:耳前の後れ毛を巻く
残しておいた後れ毛をカールアイロンで巻く。アイロンを縦に使い、なるべく顔に沿うように巻くと、程よい落ち感が出る。
\できあがり/
\SIDE/
\BACK/
ハーフアップくるりんぱをベースにした「お団子」
シニヨンだけでもいいけれど、ちょっと差をつけたいときにいいのがくるりんぱをプラスしたアレンジ。とくに、インナーカラーが入っている場合は映えがアップして、満点の後ろ姿に!
\How to/
STEP1:ハーフアップを作る
毛先を中心に少量のオイルをなじませておく。耳の上で逆V字に髪を取って結び、ハーフアップにしてからくるりんぱに。ねじった部分の髪を指でつまみ出し、崩しながら立体感を出す。
STEP2:シニヨンを作ってクリップを飾る
顔周りの髪を残して全体を下の位置でまとめ、毛先を引き抜かない輪結びに。毛先を結び目に巻きつけてシニヨン風にし、ヘアクリップで押さえる。
STEP3:顔周りの髪を巻く
残しておいた顔周りの髪をカールアイロンで縦巻きにして、ゆるっとした曲線をつける。ぐるんと強くクセづかないように、アイロンで巻いたら時間を置かずスルーさせる程度に。
\できあがり/
\SIDE/
\BACK/
ねじったくるりんぱで作る「ねじりハーフアップ」

SHIMA SEVEN GINZA ディレクター/トップスタイリスト
原 涼香さん
トレンドの韓国テイストを取り入れた、色気のある盛れヘアが得意。たびたび渡韓し、韓国ビューティの情報をインプット。満足度の高いおしゃれスタイルならお任せ! ボブからロングヘアの女性専門スタイリスト。
定番のハーフアップだからこそ、+αして味変するのもおすすめ。とくに合わせやすいのがくるりんぱで、簡単に作れるのにちょっと気を利かせた感を演出してくれます。さらにアップデートさせたいなら、ぜひ「ねじりんぱ」を取り入れてみて。サイドの毛束をねじって後ろで結び、それをくるりんぱさせたアレンジは、イージーなのにお呼ばれにも合いそうな華やかさ。もちろんオフィスシーンなど日常的にも使えます。
\How to/
STEP1:両サイドの毛束をねじってから結ぶ
両サイドの毛束を、それぞれ指に絡ませながら後ろ向きにぐるぐるとねじり、クリップなどで仮留めしておく。
仮留めを外し、2つの毛束を後ろでひとつに結ぶ。
STEP2:結んだ毛束をくるりんぱに
結んだ毛束を、ねじった部分の上から通してくるりんぱにする。
STEP3:ねじった毛束を指で崩す
結び目を押さえながら、もう片方の指先でねじった毛束を部分的につまみ出して崩す。一気につまみ出すと崩れすぎることがあるので、少しずつランダムにつまみ出すこと。
サイドの根元は、正面のバランスを見ながらつまみ出して。最後、結び目にヘアアクセを飾れば完成。
\できあがり/
\SIDE/
\BACK/
くるりんぱを使った「ロープ編み」アレンジ

Violet 表参道 スタイリスト
大原愛美さん
透明感のあるニュアンスカラーの名手。インナーカラー、たっぷりハイライト、ブリーチカラーなど、ひとりひとりの要望に応えたカラーでカッコかわいく変身させてくれる。人気のレイヤーカットも得意。
「流行中のツインハーフですが、大人にはちょっとかわいすぎて躊躇する方もいると思います。そこで工夫したのが、ベースの髪はワンカール程度にすること、結ぶ位置を低めにすることです。サイドにくるりんぱを入れたことでハチ周りがキュッと締まって、シルエットが整えやすいのもポイント。頭の形が気になる場合でも矯正しやすいです」(大原さん)
\How to/
STEP1:顔周りを残してツインにする
最初に髪全体をワンカールの内巻きにして、スタイリング剤をつけて整えておく。顔周りの髪を残し、両サイドのハチ上部分をそれぞれ緩めに結ぶ。このあたりを結んで!
STEP2:結び目をくるりんぱする
結び目の上に穴を開けて、結んだ毛束を上(表面側)から通す。下からではなく上から通すことでハチ周りがタイトになり、頭がコンパクトに見える効果も。くるりんぱした部分の毛束を軽くつまみ出し、シルエットを調整する。
STEP3:毛束をロープ編みにして結ぶ
くるりんぱの下の毛束をふたつに分け、それぞれねじりながら交互に重ねてロープのように編んでいく。毛先近くまで編んだら毛束を軽くほぐしてからゴムで結び、上からミニクリップを飾る。
\できあがり/
\SIDE/
\BACK/
逆くるりんぱ×「クリップ」を使った韓国風アップ

MINX ginza トップデザイナー
川上春香さん
前髪を1センチ切ってみたり、顔周りの髪の毛を作ってみたり、分け目を変えてみたり。そんな少しのことで「かわいい」が格段にプラスになる。髪の毛とメイクや美容全般を通して、自分史上いちばんかわいくなれるようにサポートしてくれる頼れる美容師。
手軽に使えてかわいいアクセントになり、つけるだけでどこか韓国風になれるバンスクリップは、髪が長めの人ならひとつは持っているはず。髪をまとめてそのままつけるだけでもさまになりますが、ひと手間加えると崩れにくくさらに素敵に。
\How to/
STEP1:逆くるりんぱにする
全体にオイルをなじませたら、顔周りの髪を残して他は後ろでひとつ結びに。結び目の上に穴を開け、毛束を下から入れて、毛束を引き抜かずにそのまま押さえておく。(※一般的なくるりんぱは毛束を穴の上から入れる)
STEP2:バンスクリップで留める
引き抜かない逆くるりんぱの上からバンスクリップを挟み、しっかり留める。大きめのバンスクリップを使うのが◎。
STEP3:後れ毛を巻く
残しておいた顔周りの髪を、ストレートアイロンで軽く内巻きに。パサッとするようなら少量のバームなどをつけ、束感を出す。
\できあがり/
\SIDE/
\BACK/
ずらし技!3連続くるりんぱの「ひとつ結び」

PearL ジュニアスタイリスト
YUKIさん
お客さまに提案したいのはポイントカラー。耳にかけたりちょっと結んだりするとさらに洒落感がアップするようなカラーを発信していきたいそう。アレンジは少しゆるっとしたフェミニンなデザインが好み。
デザインを取り入れたひとつ結びにしたいときにおすすめしたいのが、くるりんぱを重ねたアレンジ。
「朝に寝ぐせがついていてもそのまま作れて時短になり、どんなときでもきちんとおしゃれに見せてくれるもの。凝っているように見えるのもポイントが高いですよ!」(YUKIさん)
\How to/
STEP1:ひとつ結びにしてからくるりんぱ
まとまりと束感を出すために、髪全体にバームをなじませてからスタート。低めの位置でひとつ結びにしてから、真ん中でくるりんぱを1回作る。
STEP2:くるりんぱを連続して作る
結んでいるゴムを少し下げ、結び目の斜め上(この場合は真ん中より左寄り)に穴を開けてくるりんぱ。その後、またゴムを少し下げ、今度は結び目の逆の斜め上(真ん中より右寄り)に穴を開けてくるりんぱにする。
STEP3:崩したり巻いたりしてこなれ感をプラス
くるりんぱの部分の毛束を指先でランダムにつまみ出し、いい感じに崩す。結び目の下の毛先はストレートアイロンで適当に丸みをつけ、髪をしなやかに見せて。最後に結び目にヘアアクセを飾る。
\できあがり/
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「長さ別」くるりんぱのアレンジ【4選】
【1】「ボブ」ダブルくるりんぱツイン

Door アシスタント
伊藤実衣菜さん
入社1年目。その人らしさが出るような素敵なカラー施術ができるようになるのが目標。美容技術を磨いて、いつかは海外で活躍したいのだそう。
ボブだと結びにくくてなかなか素敵なアレンジをするのが難しいけれど、短い髪もきゅっとまとまるくるりんぱを使えばいい感じ!最近人気のツインテールにタイトなくるりんぱを合わせ、みんながトライしやすいイメージに。
\How to/
STEP1:後頭部を6等分して上4つをくるりんぱに
オイルを2プッシュほど、髪全体にしっかりなじませておく。後頭部を縦ふたつ、横3つに分けるイメージで、上から結んでくるりんぱにする。順番的に、上段左右→中段左右でやると作りやすい。下段はそのままにしておく。
STEP2:下段はそのまま結ぶ
残しておいた下段は、ゴムで結ぶだけにしてヘアクリップを飾る。もしもっと長さがある場合はここもくるりんぱにしても◎。
\できあがり/
\SIDE/
\BACK/
【2】「ミディアム」子供っぽくならない大人のツインテール

Tierra (ティエラ) スタイリスト
美侑さん
柔らかくて肌馴染みの良いベージュ系のカラーが得意です!お客様の雰囲気やファッションなどトータルで似合うヘアスタイルを提案させて頂きます!
人気のくるりんぱで作ったツインテールなら、子供っぽくならないので大人でもおすすめです。子供とおそろいで、仲良し親子のリンクアレンジにしても可愛いですよね。結んでくるりんぱだけなので、初心者さんでも簡単にできます。
\How to/
STEP1:耳上を半分結ぶ
真ん中でさっくりと分けて、分けた部分をまた、耳上だけ取り結ぶ。
STEP2:くるりんぱ
結び目の上を半分にして、間に髪を入れてくるりんぱ。
STEP3:反対側も
反対側も同じように結んでくるりんぱ。
STEP4:下の部分も
下の部分の髪は、最初にくるりんぱした上で束ねて結んでくるりんぱ。
※最初に結んだ部分は一緒には結びません。
STEP5:崩す
両方できたら、少し崩して動きを出しましょう。
\できあがり/
無造作感が可愛いくるりんぱツインテールの完成です。
\SIDE/
子供と一緒にリンクアレンジしても可愛いですよ。
▼ 関連記事
初出:くるりんぱのツインテールで親子リンクアレンジ
【3】「ロング」デコラティブなひとつ結び

K-two Esola IKEBUKURO スタイリスト
吉川夏海さん
大人っぽくてキレイめなスタイル作りが得意。オンでもオフでも使いやすいヘアは、働き女子の味方! 自分でも手早くスタイリングができる再現性の高さにも定評あり。
フィッシュボーンみたいに見えるけれど、これは小さなくるりんぱをつなげただけ。しかも毛束の表面だけをくるりんぱにしているから、手元が見えなくても手早く簡単に作れるのもポイント!
\How to/
STEP1:後頭部を結ぶ
髪にツヤとまとまりを出すためにオイルをなじませてから、後頭部の上部をゆるっと結ぶ。
STEP2:ハチ周りの髪をくるりんぱに
STEP1でまとめた下部分のハチ周りの髪を1の結び目の上に重ね、くるりんぱを作る。その後、後頭部の毛束を指で引き出してふっくらさせる。
STEP3:耳下の髪をくるりんぱに
囲んだ部分の髪も2のようにくるりんぱにする。
STEP4:毛束の両端をくるりんぱに
毛束の両端の髪を取り、真ん中で結んでくるりんぱに。これを3回繰り返したら、くるりんぱした部分の毛束を指で引き出して、ラフさをプラス。最後に下に結び目にヘアアクセを飾る。
\できあがり/
\SIDE/
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【4】「ロング」くるりんぱ+ロープ編みの凝って見えるひとつ結び

MINX shibuya smart salon デザイナー
高野亜美さん
シンプルだけれどどこかひとくせあるスタイルが得意。ファッションとメイクに溶け込むおしゃれなヘアデザインを提案! パーマのコンテストで受賞歴も多数。
「これ、結び目の下をくるりんぱにして、その下はねじりながら編むロープ編みにした形です。くるりんぱやロープ編みって誰でもできるくらい簡単なテクなんですけど、そういう簡単なものをいくつか組み合わせると凝って見えるんです」(高野さん)
ロープ編みは3つ編みに比べて緩みがちだからこそ、こなれたニュアンスが出しやすくて気に入っているそう(今回のアレンジはきつく編んでいますが)。そしてアレンジをキレイに見せるコツは「スタイリング剤をしっかりつけること」なのだとか。
\How to/
STEP1:前髪を留める
髪全体にバームをしっかりなじませ、まとめやすいようにしっとりさせておく。こめかみの髪は残し、前髪の真ん中の毛束を後ろ向きにねじって留めて。ポンパドールの要領で!
STEP2:ひとつ結びにしてくるりんぱに
後ろの髪は後頭部の真ん中あたりでひとつに結び、毛束の一部を結び目に巻き付けてゴムを隠す。結び目の少し下をまた結び、2つの結び目の間の毛束をくるりんぱに。
STEP3:毛先はロープ編み
残った毛束はふたつに分け、それをさらに2束に分けてそれぞれねじりながら交互に重ねていくロープ編みに。毛束はしっかりねじってきゅっと編むこと。編み終わりはくるりと折り返してゴムで結ぶ。STEP1で残しておいたこめかみや顔周りの毛束をミニアイロンで軽く巻いて、完成!
\できあがり/
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※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
『K-two GINZA』でサロンワークを行いながら、メイクアップアーティストとしても活躍。プロダクトの開発も手掛ける。