健康・ヘルスケア
2021.6.19

肩こり解消にもサウナが使えるってホント?専門家に真相を直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

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日々の生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は“サウナ”について。肩こり解消にもサウナが使えるってホント? 専門家に真相を直撃!「日本サウナ学会」で代表理事を務め、医学的観点から正しいサウナの入り方を提唱する加藤容崇先生にお話を伺いました。

Q:肩こり解消にもサウナが使えるってホント?

もっとも身近な現代病とも言われる肩こり。マッサージや整体に通ってもなかなか改善しないという人は、ぜひサウナにトライ。なんと肩こり解消のみならず、全身の疲労回復にも抜群の効果を発揮するのだとか! 実際のところはどうなのでしょうか? この疑問を加藤先生にぶつけてみました。

A:ホント

「高温多湿のサウナに入ると全身を巡る血流が促進され、こり固まった筋肉がやわらかくなります。疲労の原因となる血中の乳酸値も下がるため、蓄積した筋肉疲労の回復効果も! 筋肉痛が軽減されるという研究データもあり、筋肉トレーニングの後や運動後にサウナへ行くのもおすすめです」(加藤先生・以下「」内同)

疲労回復でもっとも大切なのは外気浴!

「筋肉疲労はサウナの温熱と水風呂の冷却によってやわらぎますが、もっとも効果を発揮するのは合間にはさむ外気浴。つまり休憩タイムです。一体なぜかというと、サウナ後の外気浴によって体がグッと深いリラックス状態になるから。

まず前提として、90℃のサウナと10℃の水風呂に身をさらすことは普段の生活では起こり得ない環境であり、体にとっては異常事態なんです。このとき、体は負荷がかかった緊張状態なので交感神経が優位に。そのあとに体を休ませると一気に副交感神経が優位になり、異常事態を脱した反動でより深くリラックスすることができるのです。

実際に体を動かしたわけではなくとも、脳ではたくさん動いたあとのように認識されるため、休憩時にはドッと疲れを感じるように。この作用によって夜はぐっすり眠ることができます」

なかなか寝つけない人にもサウナは効果的

「ちなみに睡眠の質を上げるには入浴が良い、とよく言われていますよね。入浴中は水圧によるマッサージ効果と体温に近いお湯に浸かることにより、副交感神経が優位な状態。たしかに心地いいリラックス感で入眠しやすくはなりますが、実はサウナの方がより効率的に睡眠の質をアップできることをご存知ですか?
そもそも人はなぜ眠くなるのか。これには”DPG”という睡眠時の分布体温が関係してきます。

まず活動時は、体の内部へ血流を送り込むため深部体温が高い&発汗による体温調整で皮膚温度が冷たい状態。そして入眠時は、活動をする必要がないため深部体温が下がる&皮膚表面が上がります。つまり温度の分布が活動時とは逆になりますよね。これが眠気のスイッチとなるのです。

サウナ後に水風呂に入ると、体の深部は温かくて皮膚表面は冷たい状態に。ここから体が平常時に戻ろうとすると自然と温度分布が逆転していき、強制的に眠気のスイッチが入ります。この作用は、合間に外気浴をはさむことではたらくのです。

42℃のお風呂に20分入浴した時の温熱効果は、サウナに10分入るだけで得られる。短時間で疲労回復や睡眠の質を向上させることができるので、寝つきが悪い人は近所の銭湯やサウナ施設を利用してみてはいかがでしょう」

日本サウナ学会 代表理事

加藤容崇先生

日本サウナ学会で代表理事のほか、慶応義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット特任助教、北斗病院で医師も務める。人間が健康で幸せに生きるためには、健康習慣による予防が最高の手段だと言うことに気づき、サウナをはじめとする世界中の健康習慣を最新の科学で解析することを第二の専門としている。自身も筋金入りの「サウナー」であり、サウナブームを牽引する人物のひとり。著書に『医者が教えるサウナの教科書』(ダイヤモンド社)がある。
「ドライサウナよりもミストサウナのほうが汗をかく」ってホント?真相を医師に直撃!

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文/井上ハナエ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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