米倉涼子さん「この1年でいろいろな顔をもつようになりました」表紙登場インタビュー【美的GRAND】
『美的GRAND』2021夏号の表紙には、女優の米倉涼子さんが登場。幼少期はバレリーナを目指し、その後トップモデルとして活躍、女優に転身。数々の作品で主演女優として存在感を見せつけ、ブロードウェイミュージカル『CHICAGO』にも進出…。その華やかなキャリアの裏には、繊細で慎重派、常に満足することなく挑戦を続ける仕事や人生への覚悟が。撮影後のインタビューに自分の言葉で率直に答えてくださった米倉さんは、どこを切り取っても「美しい人」そのものでした。
美しい人・米倉涼子
独立して1年。ものすごく大変ですが、その分新しいことをやれている実感があります
1年と少し前、米倉涼子さんが個人事務所を作って独立するというニュースは大きな話題を呼びました。
「会社の名前は『デサフィオ』といい、スペイン語で“私は挑戦する”という意味です。新しいことにも積極的に挑戦していきたいという気持ちを込めました。おかげ様で今、ものすごく大変でありながらも、興味をもっていたことを実現できています。毎日、とにかく時間が足りない! というのが実感ですね」
物作りの段階から参加する、新しい環境
主演ドラマ『Doctor-X 外科医・大門未知子』がシリーズを重ねる程に大ヒットし、何をしても話題を集める。世間からも周囲からも大きな期待を寄せられていた彼女が始めたかった、新しいこととは?
「今は、ひとつの作品が立ち上がる初期の段階から参加して、物作りを勉強するという作業をしています。例えば先日、事務所設立1周年を記念して小さなショーを開催したのですが、普段ならスタッフの方にお任せしていた部分にも少し入り込んで、こんなことがやりたい、じゃあこうしようか…という打ち合わせを重ねました。モデルのヨンアちゃんがクリエイティブディレクターを務めるブランド“コエル”とのコラボアイテムを作ったり。台本をいただいて役を全うするだけでなく、少し踏み込んだ形で作品に参加することで、仕事の内容も思い入れもさらに深くなり、面白さを感じています」
6月23日から開催される、米倉さんと俳優の城田 優さんがプロデュース・構成・演出を手掛け、出演をするエンターテインメントショー『SHOWTIME』もそのひとつ。
「元々今年6月には、ブロードウェイミュージカル『CHICAGO』の来日公演を予定していたのですが、残念ながら中止に。こんなときだからこそ何ができるかということをスタッフと一緒に考え、新たなチャレンジをすることになりました。ショーの構成や演出プランを考えたり、新しい歌に挑戦したりと、ミュージカルファンの方に喜んでいただけるよう全力を傾けています」
表に立つ、作品作りに加わる、経営をする。この1年でいろいろな顔をもつようになりました
会社のスタッフみんなが平和でいられるように
そうやって仕事の幅を広げながら、個人事務所では名実ともに社長としてすべての業務を遂行。
「事務所をもってスタッフを抱え、新しい制作会社の方とお会いしたり、経理もすべて見ています。人を束ねる立場になってわかったのは、人それぞれの考えや思いはこんなにも違うんだということ。組織の規模が小さいからこそ、みんなが同じ方向を向いて頑張れるように調整することが私の仕事ですが、育ってきた環境も社会経験も異なる人同士ですから、小さな事件は日々いろいろと起こります(笑)。私も自然といろいろな顔をもたなければいけなくなりました。今は、スタッフみんなが平和で安全な場所にいられますように、というのが願いです」
米倉涼子さんが表紙に登場!
『美的GRAND』2021夏号は好評発売中
Profile
よねくら・りょうこ/1975年、神奈川県生まれ。1993年にモデルデビュー、1999年に女優へ転身。2012年、2017年、2019年と3度、N.Y.のブロードウェイミュージカル『CHICAGO』で主役を演じる。6月23〜27日、城田 優さんと共同プロデュース・演出・出演する『SHOWTIME』が開催。2012年より主演を務めるTVドラマシリーズ『Doctor- X 外科医・大門未知子』(テレビ朝日)のシーズン7がこの秋放送決定。主演を務めるドラマ『新聞記者』(Netflix)も配信を控えている。
『美的GRAND』2021夏号掲載
撮影/中村和孝 ヘア&メイク/奥原清一 ネイル/菅 実加子 スタイリスト/えなみ眞理子 構成/大塚真里
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。