白湯は体にいいって本当?プロが実践する7つの効果と飲み方まとめ
「白湯」はいつの時代も美容や健康のために体にいいとされてきました。今回は、そんな白湯の疑問を識者に聞き、プロたちの白湯の効果的な7つの飲み方をまとめてみました。冬の寒い今だからこそ、白湯の効果を試してみましょう。
識者に聞く白湯の疑問【2つ】
【1】白湯は沸騰させたらダメなの?
A:ウソです!
「白湯は一度沸かした熱湯を90度くらいまで冷ましたものです。白湯を作る時には、やかんなどでぶくぶく沸かしてください。
不純物などを除去するために、10~15分程度沸かし続けましょう。お水で薄めるのはNGです。水道水でもよいですが、塩素や不純物が含まれる場合もありますので、より味にこだわるなら、浄水器を通した水や天然水が良いですね」(松本恒平・以下「」内同)
白湯が体にもたらす効果とは?
- 代謝をアップ
- 免疫力向上にもひと役
- 冷え予防
- 自律神経の乱れを調える
「白湯など温かいものを飲むと胃腸が温まり身体がポカポカします。体を温めることで代謝をアップさせることができ、デトックス、カロリー消費をすることに役立ちます。また、体温が1度上がることで免疫力が30%アップすると考えられています。インフルエンザや新型コロナウイルス(COVID-19)などが心配な昨今、手軽に作ることができる“白湯”はとてもおすすめです。
さらに、女性に多い冷え性の予防にも最適です。寒い冬は外気の影響で手足が冷えてしまいがちですが、夏でも冷えを感じている人が増えてきています。その原因として考えられること冷たいものを摂り過ぎて胃腸を冷やしてしまうこと。もう1つは自律神経の乱れ。胃腸の冷えも、自律神経の乱れからくる冷えも、体の内側からしっかり温めることで改善されると言われています。白湯を飲んで内臓から体を温め、代謝と血流UPを目指しましょう」
飲むタイミングは?
「基本的にいつ飲んでも構いません。冷え性で夜眠れないという人は、寝る前に白湯を1杯、ゆっくり飲むと眠りが深くなりますよ」
【2】白湯に塩を入れるとデトックス効果が上がるの?
A:本当です!
「“白湯”だけでも十分体を温めて、胃腸の働きを活発にして老廃物排出などに繋がりますが、塩を入れるとさらに効果が上がります。塩には排泄を促す効果があり、便秘や体の中の老廃物をさらに排出する効果が期待できます。むくみ解消などデトックス効果を望む人には最適です」(松本先生・以下「」内同)
Point
白湯に天然塩をひとつまみいれると、デトックス効果が高まる。「塩には精製塩や岩塩などさまざまな種類がありますが、ミネラル成分が豊富に含まれている海水から作られた天然塩がベストです。天然塩にはカルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウムと言ったミネラルが豊富に含まれています。
また、白湯に塩を入れると塩分の摂り過ぎにならないか心配される人もいるかもしれませんが、ミネラルには摂りすぎたナトリウムを排泄するというはたらききもありますから、塩の摂りすぎ、いわゆるナトリウムの摂りすぎを予防してくれます。
高血圧など基礎疾患がない人なら、1日8~12グラム程度の塩分は問題ありません。ミネラル豊富な天然塩は悪者ではなく、殺菌作用があるため風邪予防、ウイルス対策には大事なものです。また、水を一度沸騰をさせることでミネラル成分が飛んでしまうため、それを補う意味でも天然塩をひとつまみ入れると良いでしょう」
塩白湯”を飲むベストタイミングは?
「おすすめのタイミングは朝、目覚めた後です。就寝中にも体からは水分がどんどん出ていっているため、起床後は水分が減っている状態なのです。また、体の基礎体温も下がっています。基礎体温を上げる意味でも、朝に飲む“塩白湯”は体に良い効果をもたらしてくれるはず。カップや湯飲み1杯程度の塩白湯を10~20分ほどかけてゆっくりと飲んでください」
白湯【7つ】の効果的な飲み方
【1】デトックス効果も
ハーバード大学 医学部客員教授
根来秀行先生
医師・医学博士。奈良県立医科 大学医学部客員教授、杏林大学医学部客員教授、信州大学特任教授、事業構想大学院大学理事・教授。著書は『病まないための細胞呼吸レッスン』(集英社)など。
起きたらすぐに1杯の水で血流を巡らせる
「睡眠中は汗や呼吸で大量の水分が失われるので、朝一番に水分補給を。起き抜けの水分補給は、胃腸に刺激を与えるので、排泄や排便を促すデトックス効果も。べストはコップ1杯の白湯か常温の水。」(根来先生)
【2】内臓が温まる
朝食の前に白湯を飲むことで、内臓が温まり胃腸が動き始めます
「目覚めてすぐの水分補給は白湯が◎。眠っていた胃腸が刺激され、活動モードとなり、排泄、排便が促されます。空腹時にカフェインをとると胃に負担をかけ、体内時計が狂うことも。朝はコーヒー派という人は、朝食後に飲むようにしましょう」(根来先生)
【3】発汗作用を促す
トータルダイエットカウンセラー
大西ひとみさん
78kgからマイナス24kgのダイエットに成功したトータルダイエットカウンセラー。9年間アメリカでパーソナルトレーナーとして活動した後帰国。帰国後様々なメディアで活動しているだけでなく、2018年には自身のオリジナルブランドギルトフリースイーツh+dietをオープンし、主にECサイトで商品販売を展開している。
「入浴前に、発汗作用を促すため、白湯などをゆっくり飲みます」(大西さん)
【4】便秘解消・腸のために
一般社団法人 日本美腸協会 代理理事
小野 咲さん
長年便秘に悩まされた経験を持ち、看護師として働く中で腸の大切さを痛感する。その後は便秘外来『小林メディカルクリニック東京』に勤務しながら腸についての見地を深め、医療ベースの知識を元に「美腸エステ」を考案。都内に美腸エステサロンを立ち上げ、腸を健康にして美しくなるための知識やケア方法を広める。2013年に一般社団法人 日本美腸協会を設立し、代理理事に就任。著書に「下がらないカラダ」(サンマーク出版)がある。
「 コーヒーよりも白湯や常温の水を飲むほうが腸にとっては良い です」(小野さん)
【5】冷え性に
ボディメイカー
JUNさん
「3Days糖質オフダイエット」を考案。3か月で体重−17kg、体脂肪−16%を達成し、ベストボディジャパン横浜大会及びUSA大会でグランプリに輝く。現在は自身のボディメイク経験を生かし、トレーナーとしてダイエットに悩む多くの人を指導。著書『ダイエットに失敗してきた私がやせた3Days糖質オフダイエット』(学研プラス)も好評。
「水は常温か白湯で飲めば、体が冷えるということはありません。お茶は麦茶やコーン茶など、カフェインが含まれていないものならOK。カフェインが含まれるコーヒー・紅茶・緑茶はダイエットの妨げとなるので、1日1杯程度にとどめて!」(JUNさん)
【6】体を温めるのに
「冷えた体を温めるには、ホットドリンクや白湯は即効性あり。爪先を上げ下げするなど軽いストレッチも効果的」(深澤さん)
【7】美容のため
「デトックスの意味を込めて、毎朝起きてすぐに白湯を飲む習慣を」(鹿沼さん)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
日本の各種古典整体療法・調息整体・正体術・身体バランス法黒川瀞雄先生に師事。日本の整体流派を7つに渡り受講。施術の他、各地での講演にも引っ張りだこ。最新刊「究極の免疫セルフケア」(飛鳥新社)も好評発売中。