健康・ヘルスケア
2020.2.11

生理が少量でも大丈夫?平均的な出血の量と気をつけたい症状を医師が解説

生理のお悩みの1つ。量。多くてお悩みの方はもちろん、少なくて不安になっている方もいるのではないでしょうか。目安となる正常な量や気をつけたいことを医師が解説。生理の異常を感じたら、そのままにせず、まずは婦人科で相談してみましょう。

【目次】
生理の量ってどのくらいが普通?
少量が続く不正出血も注意が必要
放っておいてはいけない「月経不順」や「無月経」

生理の量ってどのくらいが普通?

多い日用のナプキンが1時間で一杯になる量

教えてくれたのは…産婦人科専門医 福山千代子先生

多い日用のナプキンが1時間で一杯になる量

アヴェニューウィメンズクリニック院長。金沢医科大学卒業後、東京大学医学部附属病院など複数の病院で経験を積み、2009年11月より現職。クリニックでは更年期障害をはじめ、月経痛や月経前症候群(PMS)など、女性特有の疾患に関する治療を行っている。

経血の量ってどのくらいが“普通”なのかよく分からないかも。多いとは、どのくらいを目安にすればいいのでしょう。

「個人差がありますが、“多い日用のナプキンが1時間で一杯になる量”というのが、1つの目安になると思います。患者さんのなかに、生理2日目には夜中に目覚ましをかけて、2~3時間ごとにナプキンを変えるという方がいたんです。ご本人にとっては当たり前のことでしょうが、さすがにこれは量が多いといえるでしょう」(福山先生)

生理痛や経血については、なかなか他の人と話す機会もないはず。本人にとっては“いつものこと”でも、「気軽に婦人科医に相談してほしい」と、福山先生。

「痛みにせよ経血の量にせよ、知らないままずっと大変なことを抱えているより、専門医に相談いただいたほうが、解決の糸口が見つけやすいはず。ちょっとでも気になることがあったら、億劫がらず、そして怖がらずにぜひ婦人科を受診していただけたらと思います」(福山先生)

女医に訊く#6|生理痛緩和のためにできることは?ナプキンの取り換え時って?

少量が続く不正出血も注意が必要

病気の恐れも

教えてくれたのは…よしの女性診療所院長 吉野一枝先生

病気の恐れも

産婦人科医。帝京大学医学部卒業。 東京大学医学部附属病院産婦人科で研修医、東京大学医学部産科婦人科学教室に入局。母子愛育会愛育病院、長野赤十字病院、藤枝市立総合病院などの産婦人科を経て’03年より現職。臨床心理士資格取得。日本産科婦人科学会認定医。

病気の恐れも

子宮頸がんは、子宮入り口にできるがん。原因はセックスによるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染。早期は無症状ながら、進行すると不正出血や性交時出血などが見られることも。一方、子宮体部の子宮内膜にできるのが子宮体がん。こちらは閉経後、ホルモンバランスの異常などが原因。症状は、不正出血、おりもの、排尿痛、性交時痛など。特に閉経後の少量ずつ続く出血は要注意。このように子宮頸がんと子宮体がんは、かかりやすい年代も原因も違うので、正しく知ることが重要。

※国立がん研究センター地域がん登録全国推計値2013年(上皮内がんを除く)データ。

20~30代が最も多い「子宮頸がん」罹患率・死亡率が増えているのは先進国で日本だけ! その理由は?

放っておいてはいけない「月経不順」や「無月経」

無排卵の可能性大

教えてくれたのは…浜松町ハマサイトクリニック 産婦人科医師 吉形玲美先生

無排卵の可能性大

医学博士。東京女子医科大学医学部を卒業後、同大学准講師を経て、非常勤講師に。2010年7月より現クリニック院長に着任。現在は婦人科専門医として診療のほか、多施設で予防医療研究に従事している。妊活、生理不順、更年期など、ゆらぎやすい女性の体のホルモンマネージメントが得意分野。

排卵がうまく起きていない=無排卵は、「月経不順」や「無月経」の可能性が大。通常25〜40日周期とされる月経周期が、それよりも短かったり、逆に長かったりすると「月経不順」。妊娠していないのに3か月以上生理がこないのは「無月経」です。

月経不順や無月経になる原因はさまざまですが、生まれつきの体質に加えて、栄養不足やストレスが大きな比重を占めます。

普段の食事は、女性ホルモンの材料となる良質なたんぱく質(大豆、魚、赤身の肉をバランスよく)、良質な脂質(動物性脂肪、トランス脂肪酸は避ける)をしっかりとるようにしましょう。そのほか、ナッツ類やアボカドなどに多く含まれるビタミンEも、卵子の質を良くすることが期待できるためおすすめです。一方で、添加物に注意して加工食品などを食べすぎないことも重要です。

また、女性ホルモンはストレスに影響を受けやすいため、日々の生活の中でできるだけリラックスする時間をとることが大切。自分なりのストレス発散方法を見つけるといいでしょう。

妊娠しやすい体を目指すなら、知っておきたい基礎知識【妊活vol.1】

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