寒さが厳しくなる季節。体温が下がると、太りやすくなるって本当?【女医に訊く#91】
年末年始の暴飲暴食と運動不足の影響を痛感するシーズン。ダイエットを計画している人も多いのではないでしょうか? 冷えとダイエットの関係について、内科医の石原新菜先生に教えていただきました。
体温が1度下がると、代謝は約12%落ちる!?
便秘や肌あれ、肩凝りなど、さまざまな不調を引き起こす「冷え」。体重や体型にも影響するのでしょうか?
「体温が 1℃下がると、代謝は約12%落ちます。代謝が落ちると、食べた分の消費カロリーが燃焼できずに太りやすくなりますし、水分の代謝も悪くなりますから、体はむくみやすくなりますね」(石原先生)
逆にいうと、体温が1℃上がれば基礎代謝も12%アップし、やせやすくなるということ。ダイエットをはじめるなら、まずは体を温めることから始めましょう。
有酸素運動×無酸素運動で、効率よくダイエットを!
体が発する熱の約 40%は筋肉からつくられているといわれています。運動で筋肉を動かせば、効率よく体温を上げることができるのです。
「やせようとしてカロリーを制限してもつらいだけ。いつかは挫折するし、停滞期もやってきます。やはり食事を少なくして運動するというのが、いちばんダイエット効果があると思います」と石原先生。
脂肪を燃焼して血行を促進するには、ウォーキングやスイミングなどの有酸素運動が、 筋肉を増やして体温を上げるには、筋トレなどの無酸素運動が有効です。上手に組み合わせて、冷え解消&ダイエットを叶えましょう。
1日30回のスクワットで下半身の筋力アップ!
体の筋肉の75%は下半身にあるといわれています。手っ取り早く熱をつくり出すには、 下半身を中心にトレーニングするのがコツ。続けるうちに、下半身の筋肉がつき、体温が上がってきます。石原先生のおすすめは、スクワット。下記の要領で1日30回を目安に行いましょう。
(1)椅子に座って足を肩幅に開き、膝とつま先を真正面に向けて立ち上がります。
(2)息を吸い込みながら、座面にお尻がギリギリ着かない位置までしゃがみます。
(3)息を吐きながら、立ち上がります。
両手は前に伸ばしても頭の後ろで組んでも、自由にしてOK!
お尻をちょっと突き出すような感じで行うのがポイントです。
「少々キツいですが、テレビを見ながらでもできますし、1分程度で終わります。お風呂に入る前や寝る前の習慣にすると、ポカポカ体質になれますよ」(石原先生)
文/清瀧流美 撮影/フカヤマノリユキ
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