タトゥーを消すにはどうしたらいい?タトゥー除去治療のダウンタイムや費用・デメリットを美容皮膚科医が解説!【教えてドクター#8】
おしゃれで入れたワンポイントタトゥー。さまざまな事情で消したくなったときには、どうしたらいいのでしょう? 美容皮膚科医の山田麻友先生に教えていただきました。
タトゥーを消すにはどうしたらいい?
友人の肩におしゃれなワンポイントタトゥーが入っているのですが、タトゥーって自然に消えないんですか?
「そうですね。タトゥーのインクは、表皮に入れるとターンオーバーでなくなってしまうので、真皮にわざと入れることによって色を停滞させているんです」(山田先生)
友人はそのタトゥーを消したいみたいなのですが、レーザーで消すことができるんですか?
「レーザーの種類によって取れやすい場合と、取れにくい場合があります。QスイッチヤグレーザーやQスイッチルビーレーザーは、黒色や濃い茶色・濃い青色に反応して色素を破壊しますが、赤色や緑色、黄色などは反応しにくく除去しづらいんです」(山田先生)
以前は、タトゥーを取るには切除手術を受ける以外方法がなく、傷跡も目立ちましたが、現在は医療レーザーを使用し、傷跡をほとんど残さずに除去することが可能になりました。しかし、レーザーには種類によって反応しやすい色素の色や、到達しやすい色素があるため、取れない部分も出てきます。詳しくは、クリニックに相談してみましょう。
タトゥー除去の治療期間や費用は?
タトゥーは1回のレーザー治療で取れるんですか?
「基本的に最低3回くらいは必要ですね。前回お話ししたように、レーザー照射後の色素沈着が取れるのには3~6か月くらいかかります。タトゥーで黒いのか、色素沈着で黒いのか正確に見分けるためにも、半年に1回の間隔で治療をしていきます」(山田先生)
タトゥー除去では、治療直後から赤みや腫れが出て、1週間は肌色シールを貼っておきます。その後、色素沈着が出るため、それが薄くなってから2回目の治療に進みます。
面積が大きければ大きいほどお値段が上がるのですか?
「当院では、タトゥー・アートメイク除去のQスイッチルビーレーザー治療を1cm×1cmあたり11,000円で行っています。そのほか、色素沈着を早く消すためのアフターケア代(美白剤の塗り薬やソフトレーザー)などがかかります」(山田先生)
タトゥー除去治療は、クリニックによって金額がさまざま。カウンセリング時にしっかり費用を確認して、信頼できるクリニックを選びましょう。
タトゥー除去のデメリットは?
タトゥー除去治療のデメリットは何ですか?
「ちょっとモヤっと跡が残ってしまうことと、治療期間が結構長いことですね。地黒の人は色素沈着が強く出やすいとか、色白の人は色素沈着しにくいとかもあるので、どの人がどれくらいというのはわからないんです」(山田先生)
施術時の痛みは、タトゥーの大きさや色素、彫りの深さなどによって異なります。軽く輪ゴムをはじく程度のときもあれば、彫ったときと同じくらいの痛みを伴う場合も。希望により表面麻酔を行うこともできるそうなので、不安な方は医師に相談してみましょう。
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文/清瀧流美 ※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
シロノクリニック恵比寿院 医師。サーマクール認定医。ウルセラ認定医。ボトックス認定医。帝京大学医学部卒業後、慶応義塾大学病院(消化器内科)、済生会中央病院勤務を経て、シロノクリニック入職。「痛みをできる限り軽減し、ナチュラルに美しく」をモットーに、一人ひとりに合わせた最適な治療を提案している。