健康・ヘルスケア
2024.2.12

シミを消すにはどうしたらいい?レーザー治療と光治療のダウンタイムやメリット・デメリットを美容皮膚科医が解説!【教えてドクター#7】

できてしまった頑固なシミ。紫外線が強くなる前にきれいに消すには、どうしたらいいのでしょう? 美容皮膚科医の山田麻友先生に教えていただきました。

シミを確実に消すにはどうしたらいい?

 

去年の夏の終わりにできてしまったシミがずっと気になっています。シミを消すにはレーザー治療がいいと聞いたのですが、本当ですか?

 

「当院の場合、シミは『Qスイッチルビーレーザー』でレーザー治療を行うか、『フォトシルクプラス』で光治療を行うことが多いですね」(山田先生)

 

レーザー治療と光治療はどう違うのでしょう?

 

「簡単に言うと、レーザーは特定の光を発します。Qスイッチルビーレーザーの場合は、メラニン色素(茶色)への吸収率がとても高いです。ですから、ピンポイントのシミ治療に向いています。一方、光治療機の光は波長が広く、主に赤・黒・茶色に反応します」(山田先生)

レーザー治療と光治療では、メリットやデメリット、対応できる症状などが異なります。詳しく教えてもらいましょう!

Qスイッチルビーレーザーのメリット・デメリットは?

 

先日、友人が「Qスイッチルビーレーザー」でシミを治療したのですが、1週間くらい肌色のシールを貼っていました。あれは何ですか?

 

「傷がきれいに治る創傷保護テープです。照射部位を触ると色素沈着が強くなるため、患者さんには触らないように注意するのですが、みなさん気になって無意識に触ってしまうんですよ。あのテープには、それを予防する役割もあります」(山田先生)

 

そうなんですね! ただ、そのあとシミのあった部分が、以前より黒くなっていたような気がするのですが、あれは失敗だったのでしょうか?

 

「いえいえ。レーザーを照射すると一度カサブタ化し、それが取れてピンク色になりますが、1か月後あたりから炎症後の色素沈着といって一時的に黒くなるんです。その後、3~6か月かけてきれいになっていくというのが通常の流れになります」(山田先生)

じゃあ結婚式とか推しのイベントとか、1か月前に治療を始めるのでは遅いんですね!

 

「遅いですね。Qスイッチルビーレーザーの場合、個人差はありますが、半年前で色素沈着がなくなるギリギリのラインですから、ウェディングなどの予定がある人には1年くらい前からの治療をおすすめしています。ほかのレーザーであれば、定期的に行っているものに限り1か月前にも行うことができるものもあるので、医師に相談してみてください」(山田先生)

「Qスイッチルビーレーザー」のメリットは、基本的に1回の施術でシミがきれいになること。照射時に多少の痛みを伴いますが、照射前に表面麻酔を塗布することも可能です。一方、デメリットは治療後に創傷保護テープを1週間貼らなくてはならないことと、一時的に色素沈着がつくこと。人前に出るのには不向きな期間もあるため、治療は計画的に行いましょう。

「色素沈着を防ぐためには、照射部位を触らないことや紫外線に当たらないことのほか、処方されるビタミンCやビタミンE、トラネキサム酸などの内服薬をきちんと飲み続けることが大切です。色素沈着が気になる場合は、ハイドロキノンやトラネキサム酸クリームなどの外用剤を処方してもらえることもあるので、医師にご相談ください」(山田先生)

フォトシルクプラスのメリット・デメリットは?

 

「フォトシルクプラス」は赤・黒・茶色に反応するとのことですが、シミ以外も治療できるということでしょうか?

 

「はい。シミ・そばかす、くすみのほか、ニキビ跡や毛穴の黒ずみ、毛穴の引き締め、血管病変、頬の赤みなどにも効きます」(山田先生)

 

万能ですね!「フォトシルクプラス」にもダウンタイムがあるのですか?

 

「照射するとすりゴマのようなカサブタができますが、1週間くらいでポロっと落ちてきれいになります。痛みも少なく、基本的には腫れなどがなければ、すぐにメイクもできますし、創傷保護シールも貼らなくていいので、ダウンタイムを気にせずできるというのがメリットですね」(山田先生)

デメリットは「Qスイッチルビーレーザー」に比べて回数がかかること。大きくてくっきりしたシミの場合、最後に残ることがあるため、「Qスイッチルビーレーザー」をすすめることもあるそう。

Qスイッチルビーレーザーとフォトシルクプラス、どちらがおすすめ?

 

「Qスイッチルビーレーザー」と「フォトシルクプラス」、どちらのメリットも魅力的なのですが、どうやって決めたらいいですか?

 

「1回で取ってほしいのか、たくさん通えるのか、また、ダウンタイムを気にするのか、しないのかによって決める人も多いですね」(山田先生)

 

お値段的には、どちらが安いのでしょう?

 

「シミの大きさによりますね。顔全体に小さい、ポツポツあるようなシミをきれいにするなら、顔全体に照射できる『フォトシルクプラス』の方がお値段的にもいいでしょう。ただ、『Qスイッチルビーレーザー』だと1回で取れますから、両方を組み合わせてやる方も多いですね」(山田先生)

 

どちらの治療でも気をつけることはありますか?

 

「実は、肝斑がベースにあってその上にシミがある人がいらっしゃるんです。そういう人がレーザー治療や光治療を行うと、それが刺激となって肝斑が悪化し、1か月後の炎症後の色素沈着が結構濃く出ます。これが治るのも普通は3~6か月ですが、肝斑があると1年くらいかかることもあるのです」(山田先生)

そのため、どうしても取ってほしいという患者にはリスクをしっかり説明したうえで施術することもあるものの、基本的にまずは肝斑の治療をすすめるとのこと。レーザー治療や光治療を受ける際は、信頼できる医師にシミの状態をきちんと診てもらいましょう。

美容皮膚科医

山田麻友先生

文/清瀧流美

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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