「あれ?なんだっけ?」を減らす! あなたの忘れ癖を防ぐ【5つのリフレッシュ習慣】
30代は脳の曲がり角!? マルチタスク時代、脳は常に忙しさに追い立てられています。睡眠不足や栄養不良もそこに拍車をかけているはず…なんだか忘れっぽい、思い出せないことが増えた、なんて人、必見!今回はそんな忘れ癖を防ぐ方法を教えてもらいました!
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「美的」な脳を作る5つのリフレッシュ習慣|脳に新鮮なインパクトを与え続けて忘れ癖を防ぐ!
その1|毎日トータル5km以上を目安に歩く
運動系脳番地はすべての脳番地のエネルギー源。運動をしないと視覚系&聴覚系からのインプットが鈍り、脳の処理能力も低下します。運動の中でもウォーキングがおすすめ。景色や街中の音で視覚系や聴覚系が、新しいお店を発見したりすると理解系が刺激されて脳が活性化されるのです。
その2|隙間時間にラジオを聴く
聴覚系脳番地の衰えは脳の劣化に大きく影響します。仕事の合間や家事をしながらなど、1日の隙間時間に“耳で聴くこと”に集中する時間を作ることで、脳の劣化による忘れ癖を予防できます。ラジオを聴くほか、音声配信メディアを活用するのも効果的です。
その3|仕事以外はスマホと距離を置く
スマホを見るという行為そのものより、スマホを使うことで“遠くを見ない” “人との接点をもたない” “覚えない” “話さない” “運動しない”ことに問題があるのです。できれば、仕事以外でスマホを使うのは1日30分程度に抑えることがおすすめ。
その4|ティッシュペーパーでお手玉をする
手と目を同時に動かすことは、視覚系と運動系の脳番地の連携が強まるため、脳のいい運動になるのです。手軽に実践するとしたら、ティッシュペーパーなどを丸めてお手玉などがオススメ。仕事の合間にリフレッシュを試してみて!
その5|利き手以外で歯磨きなど、毎日の習慣をたまに変えてみる
マンネリで刺激の少ない生活は脳の老化を早めます。毎朝のコーヒーを1週間だけ紅茶に替えてみたり、通勤経路を変えてみるなど、毎日の習慣に変化をつけることが効果的。どんな作業もポジティブな感情でワクワク楽しむことを忘れないで!
トップキャリアに聞いた!「もの忘れ脳」の予防習慣
人材開発&働き方デザインの専門家
大嶋祥誉さん
エグゼクティブコーチ、人材戦略コンサルタント。「マッキンゼー・アンド・カンパニー」などの外資系コンサルティング会社を経て独立。著書多数あり。
脳をクリアに保つ生活で仕事のパフォーマンスもUP
超多忙でありながら仕事のパフォーマンスも高く、記憶力もいいビジネスパーソンに共通しているのは“睡眠を充分にとっている”ことだと思います。個人的な実感としても、22時前に就寝すると翌日のパフォーマンスがすごく良いんです。
例えば、今までは“10個もやるべきことがある”と焦燥感に駆られたのが、睡眠をしっかりとった状態だと“5個やれば大丈夫”とフォーカスすべきものがクリアに。8時間睡眠の生活へシフトすると3、4日でその変化を感じられると思います。私たちは忙しいと思い込みがちですが、実は必要のないことに追われている可能性が高いのです。一度ぜひ試してみて。
さらに仕事に集中しているつもりでも、意外と周囲のことに気をとられて、心がザワつくことも。それらはワークアウトや瞑想の習慣で解消しています。また手書きの方が記憶が定着すると聞き、紙の手帳でスケジュール管理を実践、毎朝チェック。自分の記憶を過信しないことも大切ですね。
『美的』2023年12月号掲載
イラスト/ミキタナカ 構成/宮田典子、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
「加藤プラチナクリニック」院長。「脳の学校」代表。脳科学音読法や脳番地トレーニングの提唱者。最新刊『一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方』(サンマーク出版)ほか、著書多数。