【セルフチェック】『気・血・水』あなたはどのタイプ? 傾向と対策&おすすめ食材も|『美的』世代の漢方入門

体を構成する3大要素「気・血・水」のバランスこそが、あなたの健康を支えています!まずは、自分の体質を知って未病対策を♪
\Let’s Check!/
次のチェック項目で当てはまるものがいちばん多い箇所があなたの体質です。複数のタイプに当てはまる場合もありますので、そのときは両方の対策をとりましょう。
(A)気虚タイプ|元気がなくて、疲れやすい
- 全身の倦怠感、だるさ
- 疲れやすい
- 意欲の低下
- 食欲不振
- 食後に眠くなる
- 少し動くと息切れする
- 風邪をひきやすい
- 手足が重だるい
- 言葉数が少ない
傾向&対策
メリハリのある生活で過労にならないよう
エネルギーが不足していて、抵抗力が弱く、疲れやすいタイプ。胃腸が弱っている場合が多いので消化のいいものを食べ、睡眠を大切に。お風呂にゆっくり入ってリラックスすると◎。
おすすめの食材
じゃがいも、さつまいも、栗、いんげん、きゃべつ、ブロッコリー、しいたけ、まいたけ、お米、大豆の缶詰、イワシの缶詰、牛肉、鶏肉、ブリ、桃の缶詰、はちみつなど。
(B)気鬱(気滞)タイプ|考え事が多く、不安にかられやすい
- 気分が優れない
- イライラして怒りっぽい
- 不眠
- のど・胸のつかえ感がある
- おなかが張りやすい
- げっぷがよく出る
- 便秘と下痢を繰り返す
- 緊張やストレスに弱い
傾向&対策
睡眠時間をしっかりとり自律神経を整えよう
気の巡りが悪くなっているタイプ。ストレスに弱く、うつうつと考え込みがち。寝つきが悪く睡眠不足の人も。友人とお茶をしたり、アロマを取り入れるなど生活の中でストレス発散を。
おすすめの食材
ミカンの缶詰、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ユズ、玉ねぎ、そば、春菊、三つ葉、セロリ、みょうが、大葉、パクチー、パセリなど。
(C)気逆タイプ|イライラしやすくのぼせやすい
- 冷え・のぼせがある
- イライラしすい
- 吐き気が起こりやすい
- 胃部・腹部の張り感
- 急な頭痛や腹痛
- せきや喘息
- 急な動悸
- 驚きやすい
傾向&対策
ぬるめのお風呂や腹式呼吸でリラックスを
上から下へと下降するべき気が逆流している状態。そのため、突然の頭痛やめまいなどが出ることも。軽い運動を心掛けて気の流れを整えて。足湯などで足元を温めるのも効果的。
おすすめの食材
大根、貝割れ大根、かぶ、オクラ、ミカンの缶詰、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ユズ、玉ねぎ、らっきょう、グリンピース、そばなど。
(D)血虚タイプ|貧血気味でめまいがしやすい
- 貧血傾向
- 皮膚が乾燥しやすい
- 目のかすみ・目の乾き
- 爪が薄くて割れやすい
- 髪の毛が抜けやすい
- 動悸や息切れ
- 不眠
- 経血量が少ない
- 月経周期が遅れる
傾向&対策
血を増やす働きのある食事を意識的に補って
栄養素でもある血が不足した状態で貧血に近い状態。無理なダイエットや偏食が気の不足を招き、血を作り出せない一因にも。また、乾燥しやすいので日焼け対策や保湿をしっかりして。
おすすめの食材
にんじん、ほうれん草、黒きくらげ、牡蠣、イカ、タコ、ヒジキ、ブドウ、イチゴ、レバー、牛肉、豚肉、鮭、カツオ、卵、うずらの卵、黒豆、黒ごま、黒米など。
(E)瘀血タイプ|血の巡りが悪く、新陳代謝が低下しやすい
- 便秘傾向
- 目の下にくまができる
- 手指のこわばり
- 関節の痛み
- 手足の冷え
- 経血に血の塊が混じる
- 顔色が暗く
- 唇が紫色
- 血管が紫色で目立つ
傾向&対策
軽い運動や湯船につかり血流を促すための生活を
血が滞っているため代謝が低下している状態。肩こりや頭痛のほか、シミやくまといった肌トラブルも招きやすい。血流を促すストレッチやリンパ流しがおすすめ。ラジオ体操も効果的。
おすすめの食材
酢、黒酢、チンゲン菜、にら、玉ねぎ、ねぎ、なす、黒木耳、ヒジキ、サバの缶詰、イワシの缶詰、黒豆、納豆、ブルーベリー、桃の缶詰、黒砂糖など。
(F)水滞(水毒)タイプ|むくみやすく、軟便傾向
- むくみやすい
- 尿量減少
- めまい・立ちくらみ
- 吐き気
- 下痢・軟便傾向
- 胃の中でぽちゃぽちゃ音がする
- ぽっちゃり体型である
- 普段から汗をかきやすい
傾向&対策
冷えに注意をして代謝を促す食事や運動を
体に余分な水分がたまった状態。体が重く感じられ、冷えやすい傾向。冷たいものをなるべく控え、2回に1回を白湯に替えてみて。代謝を上げることも効果的でホットヨガなどもおすすめ。
おすすめの食材
とうもろこし、小豆の缶詰、大豆の缶詰、ミックスビーンズの缶詰、枝豆、サクランボ、メロン、スイカ、ズッキーニ、冬瓜、もやし、緑豆春雨、しょうが、昆布、ワカメ、ハトムギなど。
(G)津虚タイプ|のどが渇きやすく、肌や髪が乾燥しがち
- のどがよく渇く
- 口・舌の乾燥
- 髪の毛にツヤがない
- 皮膚にハリがない
- 尿量減少
- 便秘
- 乾いたせきが出る
- やせ型である
傾向&対策
汗のかきすぎに注意して早めの睡眠で疲労回復を
体内の水分量が減少している状態。熱を冷ます働きのある水が足りていないので、のぼせがち。発汗作用の強い香辛料や熱いものは控えて。疲労をためないよう夜更かしは改めましょう。
おすすめの食材
小松菜、アスパラガス、白菜、れんこん、豆腐、豆乳、豚肉、えのき、卵、うずらの卵、ホタテの缶詰、アサリの缶詰、牡蠣、白ごま、黒ごま、梨、バナナ、リンゴ、トマトなど。
『美的』2023年10月号掲載
撮影/川上輝明(bean・静物) スタイリスト/来住昌美 イラスト/ボブ.a.k.a.えんちゃん 構成/宮田典子(HATSU)、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。