癒しの一杯…大丈夫?「酸化したコーヒー」が体に及ぼす残念影響
コーヒーというと、抗酸化作用があり美容にも良いというイメージがあるかもしれません。でも、コーヒー自体も酸化し続けていることをご存じでしょうか。
今回は、酸化したコーヒーについて詳しくご説明いたします。
■酸化したコーヒーの栄養ってどうなるの?
実はコーヒーは、酸化と共にその成分が変化し、本来の成分や香りを徐々に失っていきます。コーヒーの酸化は、焙煎後空気に触れることで直ちに始まります。成分を気にする方は、とくに挽きたての豆からいれたコーヒーがおススメです。
また、挽いたコーヒーは表面積に比例して酸化が早くなるとされています。細かく挽いた細挽きから、やや粗めの中挽き、もっと粗めの粗挽きなどありますが、挽き方によって味わいも異なります。自分の好みの挽き方によって、酸化が進むスピードが変わることを考慮し、早めの使用がおススメです。
■真空パックなら大丈夫?
コーヒー豆は、焙煎後から二酸化炭素を放出し始めます。このおかげで香り高くなるのですが、この時に真空パックに詰めると開封の時が大変なことに……。そのため、真空パックに詰める時には、炭酸ガスの放出が終わり、酸化してから詰めることが多いので、真空パックのコーヒはすでに酸化していることがほとんどなのです。
■胃への負担は……?
酸化したコーヒーは酸味が増し、胃への負担も増えると言われています。カフェインが胃酸の分泌を促す作用もあるため、胃の状態が悪い時は注意してください。また、胃への血流を減らすタバコと一緒のコーヒーも、胃への負担が大きくなるので要注意です。
成分の変化や胃への負担を考えると、できるだけ酸化していないコーヒーがおススメ。ただそうは言っても、いつも挽きたてを飲むことが難しい場合もあると思います。酸化が気になる方は、せめて冷凍庫で保存して、酸化を遅らせるなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか?
初出:美レンジャー ライター:清崎汐里
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