恥ずかしがらずに「野菜の正しい切り方」を知っておこう!
料理の基本の“キ”ですが、野菜の正しい切り方ってご存知ですか?
煮物、汁物、炊き込みご飯、焼物など料理によってそれぞれ火が通りやすい、味が染み込みやすい、煮崩れしないなどの理理にかなったやり方があるので是非、料理美人を目指すためにも取得したい技です。
まずは、野菜は切り方で味が変わるということを覚えておきましょう! 基本すぎて「恥ずかしくて人に聞けない」という方は、一度しっかり確認してみてくださいね!
■細い千切りのコツ
はじめに一番分かりやすい人参でご説明いたします。人参は最初、半分に切ります。大きかったら1/3にカット!食べやすい長さが目安です。
そして、端っこを切ります。切ったら、右側に倒して安定させます。グラグラしちゃうと、手を切っちゃったり、スライスの厚みが均等じゃなくなっちゃいますよ!
これで、均等に、右から左へ切って行きます。厚さは2mmが理想ですが、太くても歯ごたえがあって美味しいから大丈夫です。切ったら、キレイに並べます。左が上になるように、重ねていきます。
ここは、面倒くさがらずに真っ直ぐにしてくださいね! ここをちゃんとやると、長さが均等の、美しい千切りができます。そして、横から切っていきましょう!
切ったら、急に包丁を横に移動しないで同じ部分を“空振り”するように切って行くと、細く切れます。これは本当に重要です!
キャベツや胡瓜や大根の千切りも、同じ部分を切るように空振りをたくさんして切っていくと、細いシャッキリお野菜の千切りが出来るので、試してみてくださいね!
■意外と知られていないアボカドの正しい切り方
まずは、縦半分に包丁をいれます。種に当たりますが、気にせずグルッと一周しましょう。そしてスライドしてふたつに切り離します。包丁の根を、種に 「コン」と刺し、左右にスライドすると簡単に種を取ることができます。
あとはスプーンで皮から外すだけ! 中身をくりぬいた皮は、器として利用するととてもオシャレ。海老とアボカドのタルタルや、一口大に切ったアボカドをそのままアボカドの器に入れるだけで、ちょっとお店っぽくなりますよ。
以下からは、色々な野菜の切り方の名称をご紹介します。
■拍子切り
拍子木のように四角柱に切る切り方です。長さ4~5cm、幅1cmくらいですが、短冊切りよりも厚く、幅7mm~1cmくらいに切ります。
■乱切り
両端を切り落とし、端から野菜を回しながらランダムに切っていきます。煮物とかによく使う切り方です。
■半月切り
丸い棒状のものを縦半分に切り、切り口を下にし、端から直角に一定の厚さで切ることをいいます。半月の形からこの名がついています。厚さは料理によってお好みで!
■イチョウ切り
半月切りをさらに半分にした切り方です。イチョウの葉の形に似ているのでこの名がつきました。切り口の丸いものを縦に十文字に切り、端から直角に一定の厚さで切ります。厚さは料理によってお好みで!
■ざく切り
キャベツや青菜を幅3~4cmくらいでザクザク切ることをいいます。炒めものや鍋ものに向く切り方です。
■ささがき
ごぼうでよく使う切り方です。鉛筆を削るように切っていきます。『笹掻き』と書くように、笹の葉の形に似ているところからこう呼ばれます。野菜を回しながら、包丁で削るように薄く切っていってください。
■小口切り
きゅうりやねぎなど、丸くて細長い野菜を端から一定の幅で切っていくことをいいます。きゅうりについては「輪切りにする」と表記されていることもあります。
更に詳しく、お野菜の面取り、かつらむきなどの専門的な切り方を知りたい方は、普段ガールズシェフとして活動している私、高木ゑみがnanapiというサイトでたくさんのお野菜別に、ひと通りの切り方をご紹介しています。ゆっくり丁寧に分かりやすく説明しているので、ぜひご覧ください!
野菜は切り方ひとつで味が変わるのです。繊維の切れ方によって食感も変わります。料理で習得したい技術の中でも、最も基本中の基本なのが料理に合わせた野菜の切り方。
色々な種類があって大変そうと思うかもしれませんが、料理に合わせた切り方を覚えれば、腕も一段と上がりますので、ぜひ試してみてくださいね!
【参考】
初出:美レンジャー ライター:高木ゑみ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。