食・レシピ
2017.9.25

太りにくい体質をサポート!キレイ&おいしいを叶える週末料理の味つけテク

~健康で太りにくい体作りを減塩生活がサポート!~
日本女性の1日の塩分摂取量は平均9.2g(’16年、厚生労働省の発表)で、健康維持のために理想とされる「7g未満」を上回っています。つまり、日本人の一般的な食生活では塩分過多になりがち。「塩分過多=太る、塩分カット=やせるといった直接的な結びつきは証明されていませんが、減塩が血管や臓器を健康に保ち、血巡りのいい太りにくい体に導くとはいえます」と、東京医科大学名誉教授の高沢謙二先生。そこで、まずは3日間塩分を加えない食事にして、体質改善のきっかけとするのがこの『塩なしレシピ』。
「調理に塩を使わないだけでなく、みそやしょうゆなど塩を含む食品もいっさい加えません。その分、だしや酢、スパイスなど無塩の調味料を駆使して、塩分ゼロの物足りなさを克服します。塩なしレシピを3日続けると、まずむくみが取れるという声を多く聞きます。私の料理教室で試した生徒さんの中には、3日で体重が2kg落ちた方もいました。味覚が変わって薄味好みになるので、これまで加えていた調味料分のカロリーカットもできますよ」(料理家・吉田麻子さん)

 

塩なしレシピのルール
□調理に塩を使わない
塩入り調味料は避ける
外食はしない
1日3食×3日間すべてを塩なしに
□4日目以降は減塩をキープ

〈塩なしでも満足のコツ〉
1.だしを効かせる
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だしのうまみや香りで味にメリハリが。昆布水[水1リットルに昆布(15×20cm)2枚を入れて冷蔵庫でひと晩おく]

2.酸味を効かせる
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酸味には、素材そのものの塩気を引き立てる効果が。酢をはじめ、柑橘類のしぼり汁なども味のアクセントに。

3.スパイスを効かせる
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カレー粉やクミンといったスパイスの辛み、ハーブ類の香りも、塩なしでぼんやりした味の引き締め役に。

 

\Dr’s視点/

血管の健康のためにも、減塩生活を続けることが大切です!

「塩には、水を引っ張り込む性質があります。そのため、塩をたくさんとって血中の塩分濃度が高くなると、水分が取り込まれて血液量や体液が増えます。塩分のとりすぎで、むくみを感じる人が多い理由のひとつでもあります。塩なしレシピで体重が減ったとすれば、余分な水分が体外に排出されたと考えられます。また、塩分の高いものはカロリーも高いものが多いので、塩分カットがそのままカロリーカットになるというメリットも。
ただし、塩分過多を続ける最大のリスクは、水分を引き込んで血圧が上がり、血管の壁を痛めつけ、固くしてしまうことです。日本人は大半が塩分のとりすぎ。ダイエット以前に、血管の健康を維持するために減塩生活に切り替えることがとても重要です。塩なしレシピの3日間で薄味に慣れたら、4日目からは以前の〝塩八分目〟を意識した食事を続けましょう。なお、低血圧で立ちくらみのあるような人は、完全な塩抜きは避けてください」

 

 

塩なしレシピを考案してくれたのは…

料理家
吉田麻子さん
確かな技術に基づいた日本料理に定評がある。大阪・東京にて料理教室を主宰。企業のメニュー開発や監修など多岐に渡り活躍している。http://www.asakoyoshida.com/

減塩生活について教えてくれたのは…

東京医科大学名誉教授 信濃坂クリニック院長
高沢謙二先生
医学博士。世界に先駆けて「血管年齢」という指標を考案した血管研究の第一人者。東京医科大学病院健診予防医学センター特任教授も務める。メディア出演、講演、著書も多数。

 

 

美的9月号掲載
撮影/sono スタイリスト/宮澤由佳 デザイン/Beeworks 構成/つつみゆかり、越後有希子、加藤絢子(本誌)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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