食・レシピ
2023.6.20

マダイの「栄養」と「糖質」まとめ|ダイエット・美容への取り入れ方

お祝いの席に欠かせない魚、マダイ。淡白で味わいにクセがなく、和食から洋食まで幅広く使える食材です。この記事ではダイエットや糖質制限などを行っている方へ、マダイの糖質や栄養素を見ながら、おすすめの食べ方を管理栄養士がご紹介します。

マダイの「糖質」と「カロリー」

マダイ(可食部)80gのエネルギーおよび糖質

マダイ(養殖/皮つき/生)
エネルギー:128kcal
糖質:0.1g
※マダイの切り身1切れは約80gであるため、上記ではこの数値を基準に算出

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

ほかの食べ物(可食部)80gとの比較

食べ物の種類 エネルギー(kcal) 糖質(g)
マダラ(生) 58 0.1
カワハギ(生) 62 0
スズキ(生) 90 0

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

マダイはほかの魚類に比べると、80gあたりのエネルギーが高いことがわかります。魚類は全般的に、糖質をほとんど含んでいません。

マダイに多く含まれる「栄養素」

マダイ80gに含まれる主な栄養素は、以下のとおりです。

たんぱく質:16.7g
脂質:7.5g
ビタミンD:5.6μg
ナイアシン:7.7mg

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

マダイは比較的高たんぱく質であり、脂質もやや多い魚です。上記の栄養素のほか、タウリンを豊富に含んでいます。

ビタミンD

小腸でカルシウムの吸収を促す、カルシウムが骨に沈着するのを助けるといった、丈夫な骨や歯を作るのをサポートする働きをしているビタミンです。主に魚に豊富な栄養素ですが、紫外線を浴びることで体内でも作られます。

ナイアシン

ビタミンB群のひとつであり、糖質や脂質からエネルギーを作り出す働きをサポートする栄養素です。ほかにはアルコールの分解に関わり、二日酔いを防ぐ、毛細血管を広げて血行をよくするといった効果が期待できます。

タウリン

魚介類に多く含まれており、肝臓の機能を高める作用を持つ栄養素です。コレステロール値を下げる作用もあるため、動脈硬化の予防効果が期待できます。

ダイエットに効果的な「摂取方法」

摂取量

魚類には糖質がほとんど含まれていませんが、マダイはエネルギーが高く、脂質もやや多い魚です。食べ過ぎは肥満や栄養バランスの偏りの原因となるため、マダイは1日に1切れ80gを目安に食べるようにしましょう。

摂取に適したタイミング

マダイは、糖質や脂質が多い食事と一緒に摂取することをおすすめします。マダイに多く含まれるナイアシンは、糖質や脂質をエネルギーに変換する働きをサポートする栄養素です。ナイアシンを一緒に摂取することで、余分な糖質や脂質を効率よくエネルギーに変えられるため、肥満を防ぐ効果が期待できます。

マダイを食べる際の組み合わせ

マダイは、ビタミンB6を多く含む食材と組み合わせて食べるとよいでしょう。ビタミンB6には、たんぱく質の分解をサポートする作用があります。マダイを食べてたんぱく質を多く摂るほど、ビタミンB6の必要量も多くなるため、ビタミンB6を積極的に摂取してください。ビタミンB6は、マグロやカツオなどの赤身の魚に多く含まれます。これらの魚を刺身にして、マダイと一緒に食べるのがおすすめです。

「美容」への作用・メリット

マダイに豊富なタウリンは、肝臓の機能を助けるイメージが強いことに加えて、美容にも効果が期待できる栄養素です。タウリンを摂取すると筋肉の収縮力がアップし、筋肉がポンプのように作用して血行がよくなるため、むくみの予防効果が見込めます。腸の筋力が高まって排便が促されるため、便秘の解消効果も期待できるでしょう。むくみや便秘を改善して、体型をすっきり見せるためにマダイを活用してください。

管理栄養士

いしもとめぐみ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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