食・レシピ
2023.6.19

ウニの「糖質」と「栄養」まとめ|ダイエット・美容への取り入れ方

とげのある殻と濃厚な味わいが特徴的な食べもの、ウニ。磯の香りと上品な甘みを感じる、寿司や海鮮丼などで人気の食材です。この記事ではダイエットや糖質制限などを行っている方へ、ウニの糖質や栄養素を見ながら、おすすめの食べ方を管理栄養士がご紹介します。

ウニの「糖質」と「カロリー」

ウニ(可食部)100gのエネルギーおよび糖質

うに(生うに)
エネルギー:109kcal
糖質:3.3g

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

ほかの食べ物(可食部)100gとの比較

食べ物の種類 エネルギー(kcal) 糖質(g)
えび(くるまえび/養殖/生) 90 0
かに(ずわいがに/生) 59 0.1
あさり(生) 27 0.4

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

うにはほかの魚介類に比べると、エネルギーと糖質がやや高いことがわかります。

ウニに多く含まれる「栄養素」

ウニ100gに含まれる主な栄養素は、以下のとおりです。

たんぱく質:16.0g
脂質:4.8g
ビタミンE:3.6mg
ビタミンB2:0.44mg
葉酸:360μg

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

ウニには葉酸が豊富に含まれており、食品全体の中で比較した場合も、含有量が多い食品に分類されます。ビタミンEを多く含むことも、ウニの栄養素に見られる特徴です。

葉酸

血液中の赤血球は常に新しいものが作られており、その赤血球を作る働きに関わっているのが葉酸です。お腹の中にいる赤ちゃんの健やかな発達にも関係するため、女性には妊娠前から葉酸の摂取がすすめられています。

ビタミンE

体がサビつくのを防ぐ作用があり、生活習慣病を予防する効果が期待できる栄養素です。毛細血管を広げる働きもあるため、血行がよくなることで、冷え性の改善や肌のターンオーバーの促進といった効果も見込めます。

ビタミンB2

糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに変える働きを助ける栄養素です。ビタミンB2は、特に脂質を燃焼させるときに多く消費されます。体の中でたんぱく質を作る働きにも関わるため、肌や髪の健康維持や成長のサポートにも役立つビタミンです。

ダイエットに効果的な「摂取方法」

摂取量

ウニにはプリン体が比較的多く含まれるため、食べ過ぎに注意が必要です。プリン体を摂取し過ぎると、高尿酸血症や痛風を引き起こすおそれがあります。ウニを食べるのは、1日50gほどを目安にしましょう。

摂取に適した時間帯

ウニは、魚介類の中ではエネルギーと糖質が多めですが、食品全体の中では比較的ヘルシーな食べ物といえます。そのため適量の摂取であれば、どの時間帯に食べてもかまいません。しかしウニと一緒に食べることが多いご飯は、糖質やエネルギーが高いことに注意してください。余分なエネルギーや糖質が脂肪として体に蓄積されやすいとされる、夜遅い時間を避けて食べるとよいでしょう。

ウニを食べる際の組み合わせ

葉酸が豊富なウニは、ビタミンB12を含む食品と一緒に食べることがおすすめです。葉酸はビタミンB12とともに、赤血球を作る働きをサポートしており、どちらかの栄養素が不足すると貧血になるおそれがあります。ビタミンB12は貝類に多く含まれるため、ウニとともに貝の刺身や寿司を食べるなどして、葉酸とビタミンB12を一緒に摂取しましょう。

「美容」への作用・メリット

ウニに多く含まれる葉酸は、赤ちゃんの健康だけではなく、美容にも効果を発揮する栄養素です。葉酸には肌のターンオーバーを促進する作用があり、肌にシミやくすみができるのを抑える効果が期待できます。また葉酸は、髪の成長や白髪の予防にも関わるため、若々しい髪の維持にも役立つでしょう。ウニを適度に食べて葉酸を摂取し、健やかな肌や髪を育んでください。

管理栄養士

いしもとめぐみ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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