ボディケア
2019.11.27

食事制限をしても痩せない?食べないのではなくて痩せやすいものを食べよう

食べる量を制限してカロリーを抑えれば痩せる、と考える人も多いのですが、年齢とともに代謝も悪くなったりと、食べないダイエットは失敗に終わるケースがほとんど。とは言え、ダイエットをする上で食事に気をつけることは重要です。何を食べるのを控えて、何を積極的に食べればいいのか。痩せる体をつくる上で大切にしたいポイントをまとめました。

【目次】
食べてないのになぜ痩せないの?
炭水化物を抜けば痩せる?
食物繊維を積極的に摂取しよう

食べてないのになぜ痩せないの?

教えてくれたのは・・・抗加齢医 田路めぐみ先生

夜と寝る前の炭水化物は極力控える

形成外科専門医。日本抗加齢医学会専門医。東京大学医学部卒業後、同大学医学部附属病院など複数の臨床病院勤務を経て、2014年より松倉クリニック&メディカルスパ勤務。患者さんの状態やニーズに合わせて柔軟に治療法を選ぶ、総合的な診療を行う。

栄養が不足すると体は「省エネモード」に!

食事の量をカットしているにもかかわらず、なかなか痩せられないことがあります。その原因のひとつは活動量。せっかく食事を減らしても体を動かさなければ、消費カロリーは摂取カロリーを上回らず、痩せられません。

「また、小食になると、活動に必要な栄養素が絶対的に不足します。特にタンパク質・コレステロール、それらに含まれるミネラル・ビタミン類など、必要な栄養素が入ってこない状態が長く続くと、ホルモンバランスが悪くなったり、体が代謝を落として『省エネモード』に入ってしまったりするため、痩せにくくなります」(田路先生・以下「」内同

特に、女性は食事や生理の影響から、通常でもミネラル不足になりがち。ミネラルが不足すると、疲れやすく活動性が下がり、酵素自体の動きが鈍ってきて、代謝が上手くできなくなります。

「むくみやすい方と寒がりな方は要注意。そもそも日本は鉄分が少ない土壌のうえ、代謝自体が普段から低い“省エネ型”体質の人が多い国なんです。代謝が落ちると物質の移動が滞りやすくなり、むくみ(水分貯留)につながりますから、ミネラルやビタミンををしっかり摂って、体内の循環をよくしていきましょう」

ほかにも、ダイエット中は良質のタンパク質と脂質をしっかり摂る必要があると田路先生は言います。

「ダイエットというと、みなさん脂質をあまり摂りたがらないのですが、少量でいいので油を入れないと、細胞自体の元気がどんどん落ちてきますし、ホルモンもつくれなくなってきます。すると、結果的に代謝が落ちてきて、痩せにくくなってしまうんです」

白米は玄米に、食パンは全粒粉パンに

ダイエット中だからと、昼食や夕食をコンビニのおにぎり1個で済ませてはいませんか?白米や小麦粉、砂糖など、精製されて白い糖質食材は、消化は非常に早いのですが、ミネラル・ビタミンの豊富な部分が取り除かれているため、栄養価が低いのです。また、精製された糖質は食後急激に血糖値を上げて、肥満の原因になります。

「このような栄養バランスが悪く、栄養価が低いものを少量食べても、脂肪を効率よく燃焼することはできません。もちろん、力も出ないし、スタミナもつきませんから、運動しようにも体が動かないし、しても疲れてしまうし、する気も失せてきて、どんどん痩せられない体になってしまうんです」

ご飯やパンを食べたいのなら、同じ糖質でも玄米、雑穀、全粒粉パンなど、色がナチュラルに残っているものがおすすめ。ミネラル・ビタミンに加え、食物繊維も豊富なうえ、血糖値の上昇が緩やかなので、身体への負担も少なく、太りにくいのが特徴です。

「同じ糖質でも、白米や精製した砂糖に比べれば、ジャガイモなどの生鮮食品の方がビタミンが含まれていますし、血糖値も上がりにくい。ただし、イモ類も野菜ジュースも糖質度は意外と高いので、食べすぎないようにしてください」

夜と寝る前の炭水化物は極力控える

「炭水化物を完全にカットするのは、簡単ではありません。炭水化物を完全に抜いてしまうと、代謝の効率も少し落ちてしまいますし、ある程度糖質を摂った方が、脂肪燃焼もまわりやすくなるという側面もあります」と田路先生。

ただし、糖質はたくさん摂れば有害。食べるタイミングや食べ方にも注意が必要です。

「体が飢餓状態の朝や活動している日中は、血糖値が上がってもすぐにそれを燃焼していけますが、夜や寝る前は極力控えること。寝る前に血糖値が上がると、太りやすいだけでなく、自律神経やホルモン系にも悪影響を及ぼします。また、食べたあとはすぐにウォーキングなどで燃やすことも大切。普段から運動習慣を身につけ、筋肉を増やして糖代謝を改善し、燃焼しやすい体にしておきましょう」

女医に訊く#21|小食なのになかなか痩せないのはどうして?

炭水化物を抜けば痩せる?

上で田路先生が仰っていたように、炭水化物を完全に抜くのはあまりおすすめできません。栄養素が摂れるもの、ダイエット中でも積極に摂りたいものなど意識することで、炭水化物とうまく付き合いながらダイエットをすることも可能です。

雑穀米と玄米はどっちがいい?

教えてくれたのは・・・内科医 奥田昌子先生

雑穀米と玄米はどっちがいい?

おくだまさこ/医学博士。京都大学大学院医学研究科修了。健診並びに人間ドック実施機関で20万人以上の診察に当たるほか、大手化学メーカー産業医を兼務。著書も多数。近著『内臓脂肪を最速で落とす 日本人最大の体質的弱点とその克服法』(幻冬舎)が話題。

玄米には内臓脂肪の良い働きを引き出す力があります。

雑穀米と玄米はどっちがいい?

「内臓脂肪は、たまりすぎると悪い物質ばかりを作るのですが、本来は、良い物質も作っています。その良い物質の生産を増やしてくれる食品のひとつが玄米。白米だと、その効果は1/4に減ります。雑穀米は白米と混ぜて炊くので、玄米100%ごはんの方が◎」(奥田先生)

雑穀米VS玄米、大福VSフルーツetc. 内臓脂肪をため込まない食べ物はどっち?

玄米の3色おにぎりレシピ

外食が続いたときのリセット食にもおすすめ!

玄米の3色おにぎりレシピ

【材料(2人分)】
・玄米…2合
鉄火みそ…適量
ごま塩…適量
ヘンプシードナッツ…適量
塩…適量

【作り方】
1.水に4時間以上浸した玄米を炊く。
2.炊いた玄米をおにぎりにして、お好みのふりかけをまぶす。ヘンプシードナッツには天然塩も足して味つけする。

玄米の3色おにぎり

食物繊維を積極的に摂取しよう

食物繊維は不溶性と水溶性のどちらも摂ろう!

教えてくれたのは・・・医師・松生クリニック院長 松生恒夫先生

1955年生まれ。東京慈恵会医科医学部卒業。生活習慣病としての大腸疾患、地中海式食生活(地中海式ダイエット)、漢方療法に詳しく、『あと3kgやせたい人のための腸内リセットダイエット』(宝島社)、『見た目は腸が決める』(光文社新書)など多数。テレビ出演や講演など幅広く活躍。

食事制限をしても痩せない、20代後半を過ぎてから太りやすくなった、など、悩みを抱えている人は多数。そんな人の共通点を4万人の腸を診続け、『図解 体の不調が消える 腸を温める食べ方』(ソフトカバー)が好調の、松生恒夫先生曰く

「実は、太りやすいと感じている人の多くが、便秘の悩みを抱えています。世の中には、さまざまなダイエット法が出回っていますが、腸に負担をかけて排便がスムーズにいかなくなるものも多く、結果的におなかがポッコリ出てしまうこともあるのです」(松生先生・以下「」内同

松生先生が提案する下記のチェックシート。さっそく、自分に当てはまるものをチェックしてみて。

□おなかが張りやすいと感じる
□お通じが安定していない
□ストレスを感じると下痢を起こすことがある
□寒くなるとお通じが悪くなり、むくみがち
□おなかや手足が冷たいと感じることがある
□お通じのためにヨーグルトを食べているが、調子は今イチ
□炭水化物抜きダイエットをしているが、効果が出にくい
□肌荒れ、口臭、体臭が気になることがある

結果はいかがでしたか?
「上記8項目のうち、4つ以上当てはまる人は、便秘肥満の黄信号」と、警鐘を鳴らす松生先生。
その理由は以下の通り。

「体が冷えて、食物繊維不足から便秘になっている人に共通する特徴だからです。特に注意したいのは、炭水化物抜きダイエットをしている人。最近は、ごはんやパン、麺類、芋、豆、果物など糖質が含まれる食べ物を控える糖質制限ダイエットが流行しています。しかし、炭水化物は糖質以外にも、排便を促す食物繊維が豊富に含まれ、食べずにいると排便障害を起こし、それが病気につながる恐れもあるからです」

食物繊維は不溶性と水溶性のどちらも摂ろう!

炭水化物を食べると太りそうなイメージがどうしてもありますが‥

「適量のごはんを食べたほうが、腸のためにはいいのです。20代後半からは、短期で減量するよりも、腸内環境を意識しながら体質改善した方が、太りにくい体になります。無理なダイエットをしてリバウンドを繰り返すなら、持続的に太りにくい体を目指す方が、ストレスも少なく、体に負担もかかりません」

食物繊維は不溶性と水溶性のどちらも摂ろう!

「朝、起きてすぐに水を飲み、腸のぜん動作用を促進することが大切。朝食は、排便を促す絶好の機会ですので、ごはんのほか、具だくさんのみそ汁やぬか漬けなどの発酵食品など、食物繊維や植物性乳酸菌を含むものを食べてください。食物繊維はバランスよく摂取することを意識して、きのこ類、芋類などに加えて、わかめなどの海藻をプラスしてください。これだけで便通がよくなり、腸が温まり、太りにくい体になっていくはずです」

20代後半からは、糖質制限、炭水化物抜きダイエットはNG!【やせる法則vol.3】

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