たったこれだけ! 前髪が割れる「原因」とプロの「解消テク」
「前髪がパックリ割れてしまう」その原因は何でしょうか?前髪割れを解消する乾かし方、ブラシの使い方などブロー方法や割れてしまったときのお直し方法をご紹介。『美的.com』の連載でも好評だった人気サロンのスタイリストが教えてくれました!
パックリっと前髪が割れてしまう「2つの原因」
前髪の生え際のつむじがパックリ割れの原因!
Q.前髪の生え際につむじがあって、何をしても割れやすい。これは諦めるしかないのでしょうか?
生え際につむじがあると、前髪は割れてしまいがち。ちょっとやそっとでは言うことを聞いてくれないことも。
「つむじは頑固な生えグセのようなもの。つむじによって毛流れがクセづいてしまっているため、スタイリング剤でどうにかしようとしても割れやすいでしょう。ポイントは、”つむじの毛流れを変える”こと。目の細かいブラシを使うと、毛流れを変えやすくなります」(毛利さん・以下「」内同)
セットの時、ドライヤーを前から当てているとパックリ割れの原因に
Q.前髪をセットしてもぱっくりと割れやすいのはどうしたらいい?
スタイリングしたての前髪はまっすぐ下りているのに、気づくと左右にぱっくりと割れてしまっている…という問題。
「前髪がぱっくり割れてしまうのは、分け目がクセづいているせい。分かれてしまう髪の根元を水で濡らしてから、ドライヤーの熱でクセを直す必要があります。このとき、ドライヤーを前から当ててしまうと髪の根元が立ち上がりやすくなってしまい、すぐにぱっくりと割れる原因に。ドライヤーは必ず後ろから当てるようにしてください」
「乾かす」時がポイント!パックリ割れ解消ドライヤーテク
くせを取りたい部分を濡らして乾かすのが基本!
Q.前髪がどうしても割れてしまします…
「前髪を斜めに流そうとすると、隙間ができてしまいます。前髪が割れずにキレイにできる方法は?」(美的クラブ 高橋晴圭さん)
A.ドライヤーで根元のくせを取って!
「前髪が割れてしまう、隙間ができてしまうときは、髪の根元のくせを取りニュートラルにすることで思うスタイルに近づけます。くせを取りたい部分の髪の根元を濡らして、くせと反対の方向に流しながらドライヤーを。微風で温風・冷風を繰り返し完全に乾かすのがコツです」(佐川さん)
\How to/
【STEP1】
例えば額の中央で髪がぱっくり割れるという場合、その部分の髪の根元を濡らしてから左右の前髪を中央に寄せてドライヤーで乾かす。
【STEP2】
前髪を適当に散らす。スタイリング剤をつける場合も全体につけた余りを指先でこすりつける程度に。湿気や水分、油分に濡れると元どおりになりやすいので注意。これと同じ要領でどこの部位も毛流れのくせを取ることが可能に!
ドライヤーの当てる向きがポイント!
ヘアサロン tricca代表
毛利 俊英さん
代官山、銀座、葉山に店舗があるヘアサロンtriccaの代表。数々のヘアコンテストで入賞経験のあるスペシャリスト。ヘアケア剤の商品開発アドバイザーとしても活躍。
ドライヤーの風を「後ろから前に当てる」のがお約束です!
【STEP1】
割れやすい前髪の根元を水で濡らす。
「割れやすい部分は”分け目のクセ”がついてしまっているので、根元から水でしっかりめに濡らしておきましょう」(毛利さん・以下「」内同)
【STEP2】
コームで毛流れを整える。
「分かれやすい前髪を、下ろしたい向きにコームでといて、毛流れを決めて。髪が濡れているとダメージを受けやすいので、コームで優しくとかしてください」
【STEP3】
ドライヤーの熱を後ろから当て、冷風で冷ます。
「前髪が割れないように、ドライヤーの風を後ろから毛流れに沿うように当ててください。ドライヤーの熱で毛流れがクセづけられて、左右に割れにくくなります。根元が乾いたら、冷風も当てて。これでキープ力がUPしますよ」
これはNG!
「前からドライヤーの風を当てると、髪の根元が浮きやすくなり、”ぱっくり割れ”の原因になります。自分でドライヤーをするときは前から当てやすいので、後ろから当てるように意識してください」
【完成】
「ドライヤーを後ろから当てたおかげでまっすぐ下向きの毛流れをキープ。ナチュラルなスタイルのまま、”ぱっくり割れ”を防げます」
つむじ割れを解消する「ブラシ」の使い方【3STEP】
ヘアサロン tricca代表
毛利 俊英さん
代官山、銀座、葉山に店舗があるヘアサロンtriccaの代表。数々のヘアコンテストで入賞経験のあるスペシャリスト。ヘアケア剤の商品開発アドバイザーとしても活躍。
目の細かいブラシを使って“生えグセ”を直すのがポイントです!
【STEP1】
つむじ部分をしっかりと水で濡らす。
「毛流れは髪が濡れている方が動かしやすいので、水スプレーで根元をしっかり濡らしましょう。スプレーした部分を指の腹でこするようにようにすると、しっかりと水分がなじみますよ」
【STEP2】
目の細かいブラシで押さえつけながら毛流れを変えて乾かす。
「つむじ部分に目の細かいブラシをぎゅっと押さえつけながら小刻みに動かし、斜め後ろからドライヤーを当てていきます。ブラシは目の細かい方がつむじ部分の髪を1本1本押さえられるので、クセが取れやすいです。つむじ部分の髪はペタッと寝てしまっているような生え方をしているので、根元を立ち上げるようなつもりで、ブラシを右から左、左から右に小刻みに動かしてください。このとき、ドライヤーを顔の前から当ててしまうと根元が浮いて割れやすくなるので、必ず風の向きは”後ろから前”がお約束です」
【STEP3】
前髪を持ち上げずに毛先を整えるようにブローを。
「最後に、前髪を整えるために毛先を軽くブローをします。ブラシを前髪の下に入れ、ドライヤーを上から当てて。このとき、ブラシを前髪の根元まで入れてしまうと、前髪が浮いて割れやすくなってしまうので、前髪を持ち上げないようにしてください。これで完成です」
「カット法や分け方」で美的クラブメンバーのお悩み解消!
割れやすいペタンコ髪をシースルーバングに
\トライしたのは…美的クラブメンバー 鈴木尚子さん/
【before】
髪が細くて柔らかい鈴木さんのお悩みは、「前髪を作ると分かれやすくて、結局分けちゃう」。分け目が目立つのも気になっている。
【After】
薄くて透け感のある変形のシースルーバングに!
「前髪の真ん中とサイドの長さが違うので、いろんなアレンジができそうです」(鈴木さん)
Point
両端を長くしたシースルーバングなら、カジュアルすぎず大人っぽい。リバース巻きにしたりかきあげ風にしたり、2ウェイで楽しめます\切り方/
- 前髪は薄めに取り
- 真ん中は目の下でカット
- 両端は曲線にせず急角度でチークラインにつなげてカット(これがサイドバング)
【STEP1】
カーラー+アイロンで巻く。短い部分はマジックカーラーで根元まで内巻き、サイドバングはストレートアイロンで毛先だけ外巻きに。
【STEP2】
パウダーワックスを根元に。油分があるとペタッとするので、最後にパウダーワックスを根元になじませてふんわり感をキープする。
いつも同じところで割れてしまう中途半端な前髪をウザバングに
\トライしたのは…美的クラブメンバー 立澤香奈さん/
【BEFORE】
おでこに生えぐせがあって、いつも同じ所でぱっくり。「乾いてしまうとうまく直せないので、色っぽい雰囲気どころか整えるのに精一杯でいつも中途半端な感じです」(立澤さん)
【AFTER】
いつもの分け目はやや左側。思いきって右から分けて、根元がふわっとして絶妙にうざったい薄め前髪に! 「アンニュイな印象になりました! ほんのり秋っぽさも感じます」(立澤さん)
Point
「鼻ラインのレイヤー入り前髪。生えぐせは、根元からしっかりぬらして乾かさないと直りません。束感を出して肌をチラ見せして」(津田さん)\How to/
【STEP1】
よーくぬらす。フロント部分を地肌からしっかりぬらす。根元をリセットしないとくせが直らないので、ここが大事!
【STEP2】
逆サイドから乾かす。いつもの分け目と逆側から分け、かきあげるようにしながら根元にドライヤーの風を当てて乾かす。
【STEP3】
分け目をジグザグに。分け目が直線でぱっくりしていると、ふんわり感もニュアンスも出ないので、指を使ってジグザグに。
【STEP4】
外巻きにする。32mmのアイロンを使用。前髪の中間~毛先にくせがつくように、中間から挟んで外巻きにスルーさせる。
【STEP5】
バームで束を作る。指先にほんの少しのバームをとり、前髪に束を作るようになじませながら外に流して整える。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
代官山、銀座、葉山に店舗があるヘアサロンtriccaの代表。数々のヘアコンテストで入賞経験のあるスペシャリスト。ヘアケア剤の商品開発アドバイザーとしても活躍。