ヘアのお悩み
2021.12.29

「毛量が多い…」って悩む人に試してほしい、髪型&ヘアアレンジ【ショート・ミディアム・ボブ・ロング別】

髪の量が多く思い通りにならないヘアのケア方法とレングス別おすすめの髪型を『美的.com』の連載でも好評だった人気サロンのスタイルからご紹介します。

髪が多い人に試してほしい【ヘアケア方法3つ】

【方法1】広がりの一因ダメージをケア

P&G 広報渉外本部 ブランドコミュニケーションズ シニアマネージャー 

朝貝亜寿沙さん

髪質:硬くて毛量が多い。
髪の長さ:バストくらいのロング。前髪は眉にかかるくらいの長さ。
ヘアカラー:ナシ
パーマ:毛先に大きめのゆるいパーマをかけている。
髪コンプレックス:湿気で広がりやすく、まとまりにくい。

「直毛かつ多毛で、髪が広がりやすいのが悩み」というP&GヘアケアPRの朝貝亜寿沙さん。

広がりの一因なのが、髪のダメージ。だから、ダメージケアは欠かせません。髪が濡れるとキューティクルが開いてトリートメント成分が髪の内部まで届きやすいので、髪を洗ったあとにミルクタイプの洗い流さないトリートメントをつけてケアしています。ミルクタイプは水分量が多く浸透力にすぐれているので、お風呂あがりの濡れた髪に使えば髪内部のダメージケアにも。つけ方をひと工夫すると、まとまりのいい髪になりますよ」(朝貝さん/以下「」内同)

髪が広がりにくくなるアウトバストリートメントのつけ方を教えてもらいました。

STEP1:流さないトリートメントを手のひらに広げる
「洗い流さないヘアトリートメントを手に出し、カプセルを潰しながら手のひらに広げます。セミロングで3~5プッシュが目安。私はロングヘアなので、5~6プッシュ使います」
※実際は髪が濡れた状態で行います。

STEP2:髪全体につけてから毛束を握ってなじませる
「まず、手のひらに広げた洗い流さないトリートメントを、髪全体になじませます。そのあと、トリートメント成分を浸透させるイメージで、ダメージを受けやすい毛先から中間までの髪をぎゅっと握りしめます」

STEP3:目の荒いブラシで軽くブラッシング
「髪1本1本に洗い流さないトリートメントがまんべんなくなじむように、ブラッシングしてなじませます。髪が濡れていると摩擦ダメージを受けやすいので、ブラシは目の荒いタイプを使います」

STEP4:ドライヤーで乾かしたあとに冷風も
「ドライヤーで頭皮からしっかりと髪を乾かします。仕上げに頭頂部から毛流れに沿って冷風を当てると、キューティクルが閉じてトリートメント成分が内部にとどまってくれます」

STEP5:仕上げにブラッシングをしてまとめる
「最後にブラッシングをすると、まとまりの良い髪が続きます。また、髪にツヤも出るので、髪を乾かしたあともブラッシングはマストです」

完成。軽やかな仕上がりでも、毛量の多さを感じさせないまとまり感!ナチュラルなツヤがキレイ。

【おすすめアイテム】

パンテーン|エフォートレス クイックリペアーカプセルヴィタミルク

価格容量発売日
¥1,408(編集部調べ)90g2021-09-04

朝の寝ぐせストレスが軽減!湿気による水分バランスの乱れと、摩擦によるダメージが引き起こす寝ぐせのケアに特化した新ヘアケアシリーズ。洗い流さないトリートメントは、有用成分が凝縮されたカプセルが髪内部に浸透し、就寝中にダメージを集中補修してくれる。

「使う直前に、高濃度のカプセルイントリートメントが弾けて、フレッシュな状態で髪に届くミルク。ダメージを補修しながらも、軽やかにまとまる髪に。天気に左右されず、パサつき、広がり、うねりが気にならない髪へ導いてくれます」

 

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【方法2】バームを活用してボリュームダウン

ヘアサロン tricca代表

毛利俊英さん

Q.髪が多い上、膨らんで広がりやすい。スタイリング剤で落ち着かせる方法はありますか?
A.使うなら重ための感触のバーム! 膨らみやすい内側を忘れずに。
「毛量が多くて膨らみや広がりやすく、スタイリング剤をつけてもちょっとやそっとのことでは髪が落ち着かないというなら、太くてしっかりとした髪質さんだと思います。髪のボリュームを抑えるには、髪よりも重い質感のスタイリング剤を使うのが得策です。重たい質感のスタイリング剤のひとつであるヘアオイルは、ある程度の量を使う必要があり、ウェットな質感にするにはいいのですが、オンタイムにはあまり向いていませんよね。それなら、重めのバームを使ってみて。バームはワックスと違ってフォルムを作ることはできませんが、油分が多いのにテカリにくいので、自然に落ち着かせるのが得意。膨らみやすい場所を狙ってつけると、治りがいいですよ!」(毛利さん・以下「」内同)

STEP1:バームを手のひら全体に広げる
「バームを適量取ったら、手のひらに広げます。体温で温めると髪へのなじみがよくなります」

STEP2:まずは毛先を両手で挟むように塗布
「パサついて広がりやすい毛先から塗布。両手で挟むようにつけると、均一につけられます」

STEP3:膨らみやすい部分の内側をなで抑える
「膨らみやすい部分は、表面の髪を持ち上げて内側からつけます。手のひらでなで抑えるようにして」

STEP4:髪の表面を上から抑える
「髪の表面全体を、両手で抑えて行く。STEP3で内側の髪を抑えているので、落ち着かせやすいですよ」

STEP5:最後に前髪をつまんで整える
「バームは足さず、手に残っている分でスタイリングするとベタつかず自然な仕上がりに」


【方法3】ストレートアイロンとスタイリング剤で広がりをケア

Q.髪がボワッと広がりやすい…簡単に抑える方法はないですか?
A.ハチの内側の髪を抑えることに注力して!
「髪が広がりやすい主な原因は、毛量が多いのとクセのふたつ。ストレートアイロンとスタイリング剤のWアプローチが効果的です。でも、毎日髪全体をストレートアイロンで伸ばすのは面倒ですよね。それなら、髪の内側だけヘアアイロンをしてから、重みのあるスタイリング剤をつけてみて。日本人はハチが張っている人が多いので、ここだけ抑えればすっきりと見えますよ!」(毛利さん・以下「」内同)


STEP1:ハチ部分の髪の根元を水で濡らす
「髪が広がりやすい人が時短でボリュームダウンしたいなら、ハチ部分を抑えるのが近道。トップの髪を反対側に避けて、ハチ部分の髪の根元を水で濡らしましょう」


STEP2:ハチ部分から毛先へストレートアイロンを
「STEP1で濡らしたハチの根元から毛先に向かって、ストレートアイロンを当てます。アイロンは斜め下に向かって髪を伸ばすように当てていって」

\アイロン上向きはNG!/
「自分でストレートアイロンを当てるときに、髪を引っ張ることに意識しすぎてアイロンが上向きになっている人が多くいます。これだと髪の根元が立ち上がってボリュームを抑えられないので。鏡でアイロンの向きをチェックして」


STEP3:手のひらの重めのスタイリング剤を広げる
「ボリュームが出やすい人は水分を含むと広がりやすいので、湿気が多くても広がらないように、重い感触のスタイリング剤をつけておきましょう。シアバターのようなバームや固まらないワックス、濃厚なヘアオイルがおすすめです」

「重めのスタイリング剤を手に出したら、両手のひらにまんべんなく広げてから塗布しましょう」


STEP4:両手でハチの毛束にスタイリング剤を塗布
「STEP3でストレートアイロンを当てた毛束を両手のひらで挟み、毛先に向かって手を滑らせながらスタイリング剤を塗布していきます」


STEP5:コームで毛流れを整える
「コームで毛流れを整えながら、スタイリング剤をなじませて髪を抑えると、広がりにくい髪に」

完成。
「かき分けておいたトップの髪をかぶせて、もう一度コームで髪をとかして。内側につけたスタイリング剤が程よくなじんで、ベタッとしないのに広がりにくい髪に仕上がります」


美容師さんが教える毛量調節の【カットのコツ】

S. HAIR SALON代表

植田高史さん

黒髪多毛で透明感が出ないというお悩みを解消するスタイリングをS.HAIR SALON代表の植田高史さんに教えてもらいました!

Point

「黒髪でも、毛量調節のカットや外ハネで透明感をアップ。顔周りに短い毛束を作っておくと、すっきりした中にアクセントが生きた印象に。髪が太くて硬めの人は、油分の多いバームなどのスタイリング剤で広がりを抑えるといいですよ」(植田さん)

\カットしたのは…美的クラブ 鶴田倫絵さん/

\カットのコツ/

  • 顔周りに短い毛束を作って軽やかに見せる
  • 髪がたまりやすい耳後ろを中心にしっかり毛量調節

\How to スタイリング/
毛先だけワンカールの外巻きにして、動きを外へ逃す

\完成!/


「ショート」髪が多い人におすすめの髪型【4選】

【1】毛量を調整した軽やかショート

Point

レイヤーカットとスライドカットでシルエットを軽やかに。

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カットのポイント

  1. 小型に見せる為に顔まわりにレイヤーをいれます
  2. 重く見えないシルエットにするのとふんわりとした動きを出す為にレイヤーを入れてひし形のシルエットにします
  3. 束感が出やすいようにスライドカットで毛量、質感調整をします

前髪カットのポイント

  1. オン眉前髪の幅は奥から持ってきて軽くなりすぎないようにします
  2. 長さは巻いて眉毛くらいの長さになるように設定し、サイドバングに自然に繋がるようにします

担当サロン:Lila by afloat(レイラバイアフロート) 畑中正敏さん

 

【2】ひし形シルエットのすっきりショート

Point

ひし形のシルエットなので毛量が多い、すっきり見せたいという方に人気。

【how to“ベース&カラー”】

  1. リップライン下のくびれショート。
  2. 全体のカラーは10トーンのグレージュ。激しくならないように表面に優しいブリーチで立体感が出るように細かくハイライトを入れます。
  3. 育てるハイライトなので一度に数枚しか入れないので時間も短縮でき、徐々にライトで明るくなるのも楽しめます。

【how to“スタイリング”】

  1. 分け目が付かないように奥から持ってくるようにし、クセがあるようだったら軽くストレートアイロンを入れます。
  2. バームを襟足から全体に馴染ませます。
  3. トップが潰れてるとひし形のシルエットにならないので、わざとらしくならない程度でふんわりさせます。

担当サロン:Lila by afloat(レイラバイアフロート) 畑中正敏さん

 

【3】耳掛けで毛量調整をした束感前髪ショート

Point

・はち周り、耳後ろは毛量調整してタイトに。
・顔まわりのカットで小顔に面長カバー。
・毛先に厚みを残して収まりやすく。

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スタイルのポイント

  1. グレージュマッシュクールショート 
  2. 顔まわりのレイヤーで小顔に
  3. 重めのマッシュシルエットで面長を抑え、トップはふんわり
  4. 耳掛けで毛量調整。丸みシルエットも作る

前髪カットのポイント

  1. フルバングのアシメでトップの高さはだしつつ、束感をだして抜け間を出す

担当サロン:Maria by afloat(マリア) 山田祐里さん

 

【4】すっきり見えが叶うレイヤーショート

Point

耳下の毛量を減らしてすっきり感を。

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スタイルのポイント

  1. 毛量が多いモデルさんなので全体的にスッキリ見えるように耳下の量感を減らす
  2. トップがふんわりする様にレイヤーも高めに入れて360度美人に

前髪カットのポイント

  1. 前髪は重いけど、毛先が透けるように間引いてカットするとこなれ感が出る
  2. ウザバンにして小顔効果も◎

担当サロン:AFLOAT RUVUA (アフロート ルヴア) 岩田 康平さん

 

「ボブ」髪が多い人におすすめの髪型【3選】

【1】多毛さんでも気にならないメリハリボブ

Point

外ハネでメリハリをつける。

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スタイルのポイント

  1. 頭の形をコントロールする様にハチは抑え、スタイリングで顔周りに動きを付けます(サイドバング)
  2. 下は外ハネで表面に丸みつける事でメリハリが出来るのでボリュームが多毛さんでも出過ぎない

前髪カットのポイント

  1. 目が大きい方は前髪を重めに作る事で顔の印象がぐんと引き立てられる

担当サロン:AFLOAT D’L (アフロート ディル) 矢田菜津紀さん

 

【2】ボリュームを抑えられる柔らかニュアンスの耳かけボブ

Point

硬毛さんや多毛さんでも、タイトにボリュームを抑えつつ柔らかいニュアンスを出すことができる。

【how to“ベース&カラー”】

  1. 全体を鎖骨下の長さでワンレンにカット。表面には独立したレイヤーを入れる。毛先に厚みが残るのでチョップカットで軽さ&動きを調整。
  2. 前髪は鼻下くらいに設定し奥行きを薄めにとり、柔らかいニュアンスが出やすいように。
  3. カラーリングは10レベルのラベンダーショコラをセレクト。肌色をキレイに見せ、ツヤ感と透明感を兼ね備えた色味です。秋はラベンダーショコラのようなくすみのない色をチョイスすれば、ファッションも幅広く楽しめる。

【how to“スタイリング”】

  1. ドライしたら、ストレート、もしくは26mmのアイロンで全体を外ハネに、表面の髪を上に引き出して内巻きにすることで髪が重なり動きが出しやすくなる。
  2. 前髪は前に集めてから後ろに流すような外ハネに。前髪は上に持ち上げて、根元近くからアイロンを通せると◎。
  3. セミウェットな質感にしたいので、スタイリング剤はオイルがおすすめ。手の平だけでなく、指の間にもまんべんなく伸ばしてから手ぐしを通すように根元から毛先まで塗布。タイトにおさえ耳にかけた後、前髪とおくれ毛を引き出し、束間を調整したら完成。

担当サロン:GARDEN Tokyo(ガーデン トウキョウ) 田中麻由さん

 

【3】ミックス巻きで軽さを出したボブ

Point

毛量調整カットとランダム巻きで軽やかさを。

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スタイルのポイント

  1. 重くなりやすいボブですが、表面を内巻き外巻きをミックスしてあげる事で軽さがでて、エラハリさんでも挑戦しやすくなります
  2. 毛量はレイヤーを入れて少なく、かつ少しの動きができるように調整していきます

前髪カットのポイント

  1. ウザバンはおでこが少し透けるくらいの質感がおすすめ
  2. 重めに作りすぎると横幅が強調されてしまうので、長めの前髪は薄めにするのがいいです

担当サロン:NiL(ニル) 大石真里奈さん

 

「ミディアム」髪が多い人におすすめの髪型

Point

硬毛&多毛、軟毛さん、幅広い髪質に対応が可能な今っぽミディ。長さをキープしながら、イメージチェンジを狙いたい人にイチオシ。

【how to“ベース&カラー”】

  1. カットベースは、鎖骨ラインのボブ。顔まわりのレイヤーをレザーで入れることで、ランダムに動く髪をつくる。ベースの重さとレイヤーの軽さのコントラストが鍵に。
  2. 前髪は、眉下でライン感を出し、内側にグラデーションを入れる。
  3. カラーは、8レベルのアッシュベージュに。寒色系でもベージュの透明感があることで、顔をくすませず肌色をキレイに見せてくれる。赤みを抑え、ツヤ感を出すので大人世代におすすめカラー。

【how to“スタイリング”】

  1. アイロン無しでも可愛く決まる楽々ヘア。髪を乾かしたら、束感とツヤ感を出すバームを、指の間までしっかり伸ばして、手ぐしを通すように馴染ませる。
  2. 手に残っているもので、前髪を整えたら完成。前髪の束感をつくることで、幼くならず、透け感を演出。

担当サロン:Rougy (ロージ) 江良栞さん

 

「セミロング~ロング」髪が多い人におすすめの髪型【4選】

【1】憧れのふんわりヘアが叶うセミロング

Point

柔らかく重なるレイヤーが魅力のこちら。顔まわりを中心にレザーでレイヤーを入れているため、よりソフトでなめらかな質感を叶えている。動きの出にくい直毛さんや重くなりがちな多毛さんでも、憧れのふんわりヘアに。

【how to“ベース&カラー”】

  1. 全体を鎖骨下3cmでカットし、顔まわりにレザーでレイヤーを入れる。レイヤーの軽さとレザーの質感で、より柔らかく、なめらかな動きを出している。
  2. 前髪はリップラインで切り、レイヤーとつながるようになじませる。
  3. カラーは6レベルのアッシュグレージュに。赤みをしっかりおさえつつ、ダークカラーながら透け感をほんのり感じることができる。

【how to“パーマ&スタイリング”】

  1. パーマは細めのロッドで毛先にワンカール、ホットパーマをかける。薬剤を弱めにすることで、ダメージレスでコロンとしたカール感に。
  2. スタイリングは、8割ほど乾かしたら、左右2つに分け、耳の高さでねじりながらさらにドライヤーで乾かす。
  3. セット剤は軽めをチョイスし、トリートメントミルクか、ライトなオイルを。毛先から中間に揉み込み、手に残ったものを前髪に軽くつけ、毛束感を整えたらフィニッシュ。

担当サロン:Rougy (ロージ) 江良栞さん

 

【2】毛量を軽くした緩いこなれヘア

Point

髪の量も少なくして毛先が動くように先細に。

3

スタイルのポイント

  1. 全体的に軽さを出したレイヤースタイル
  2. 髪の量も少なくして毛先が動くように先細に
  3. バーっと乾かしてもニュアンスが出るようにする
  4. 顔型に似合わせるために目の下にパラリと落ちる前髪を作り、サイドにつなげることで縦のデザインがプラスされる
  5. ところどころアイロンでカールをつけて完成
  6. 頑張り過ぎないのもポイント

前髪カットのポイント

  1. 薄く目にかかる前髪を作り、表面は目の下に長さにカットした前髪を作り2wayバングに
  2. 長い前髪とサイドを斜めにつなげて毛流れを作る
  3. 縦のデザインができる事で丸顔さんをカバー

担当サロン:TheC omotesando(ザ シー オモテサンドウ)

 

【3】軽さのあるカールロング

Point

カットで毛量調整と軽やかに巻いて骨格カバー。

2

スタイルのポイント

  1. 片側を耳掛けする事でよりスッキリする
  2. 毛先は巻いても軽さを感じるように量を整える
  3. 耳掛けしても顎が強調されないようにストレートではなくカールをつける

担当サロン:DELA by afloat(デラ バイ アフロート) 杉浦 友哉さん

 

【4】適度なレイヤーで毛量調整をしたストレートロング

Point

多毛さんにもおすすめのストレートロング。毛量調整で可愛さと今どきの抜け感をプラスしている。

【how to“ベース&カラー”】

  1. 全体のカットは胸下で、ライン感が出るようにワンレングスに。顔まわりにのみ適度なレイヤーを入れる。
  2. ポイントとなる前髪は、眉が隠れる長さで、目尻より1cm外側のワイドバングにカット。ライン感を残す。
  3. カラーはグレー系の4レベルに。暗めでありながら、無彩色にすることで地毛とは一味違った透け感のあるニュアンスを加える。

【how to“スタイリング”】

  1. 根元からしっかりストレートアイロンを当てるだけの簡単ヘア。
  2. スタイリング剤は、軽いテクスチャーでツヤ感の出るオイルか、バームを。バック→サイドの順番に中間から毛先にかけてつけます。内側にも忘れずに塗布して。
  3. 前髪は表面ではなく、内側をつまむようにつけ、抜け感を出す。

担当サロン:MINX 銀座店(ミンクス ギンザテン) 高橋里奈さん

 

ボリュームを抑えられる「ヘアアレンジ」【4選】

【1】くるりんぱと三つ編みのすっきりアレンジ

ヘアサロン tricca代表

毛利俊英さん

Point

「多毛さんがすっきりとしたヘアアレンジをするときのコツは、なるべくボリュームを出さないようにすること。ヘアアレンジ前に髪を巻く時は髪全体ではなく、動きを出したい表面だけにすると、ボリュームの出過ぎを抑えられます。また、くるりんぱや三つ編みを取り入れると、ヘアスタイルに動きを出しつつ自然とボリュームを抑えることができます」(毛利さん/以下「」内同)

STEP1:髪の表面と顔周りだけアイロンで巻いていく
「髪をアイロンで巻くと動きがついてアレンジしやすいですが、髪全体を巻くとボリュームが出過ぎてしまうので、表面と顔周りだけゆるく巻きます」

STEP2:髪をハーフアップにしてくるりんぱを
「耳上の髪を取ってハーフアップになるようにヘアゴムで結んだら、くるりんぱを」

STEP3:後頭部の髪もくるりんぱする
「STEP2でくるりんぱした下の部分の髪を結び、Wくるりんぱに。日本人は後頭部から襟足にかけて毛量が多い傾向にあるので、くるりんぱで後頭部の髪を抑えるとすっきり感がUPします」

STEP4:毛先に向かって三つ編みを
「後ろの髪は三つ編みにすると、ボリュームが抑えられます。毛先をヘアゴムで結んでから、ところどころの髪を細く引き出して少し崩すと、”しめ縄感”を回避できます」

完成。一見複雑そうなだけれど、Wくるりんぱと三つ編みで仕上げているから簡単。 立体感はあるのにすっきりとしたヘアスタイルに。


【2】多毛さんでもしっかりまとまる高めお団子

ヘア&メークアップアーティスト

佐川理佳さん

Q.多毛すぎて、トップ位置のお団子ができません!
A.毛束をいくつかに分けてお団子を作るのがおすすめ
「毛量の多い人やストレートすぎる人をはじめ、お団子がくずれてしまうという悩みをもつ人は多いもの。高さや髪質にかかわらず、どんな人も成功するためのコツは、一度に作ろうと思わず、毛束をいくつかに分けて作ること。今回は2束で作りましたが、3束や4束と、やりやすい本数でOK。結び目に巻きつけて留めるだけです」(佐川さん)


Point

・毛束が2本だと、お団子の形も偏らず、バランス良い仕上がりに。
・毛先はやや残して留める。2本の毛先は反対側に来るようにすると◎
・毛束を巻きつけた自然な動きに、軽くほぐしを加えてニュアンスに。



STEP1
好みの高めの位置にポニーテールを作り、しっかりと結ぶ。結んだ毛束を手ぐしでざっくりとふたつの束に分ける。

STEP2
ひとつの毛束をくるくると軽くねじる。毛先付近を持ち、結び目のゴムに引っかけるようにして巻きつけ始める。

STEP3
そのまま、もう片方の毛束の下をくぐらせてゴムに巻きつけていく。力をしっかり入れてぎゅっと巻きつけてOK。

STEP4
毛先に遊びがでるように少し長めに残して、ピンで留める。ピン先をゴムに挿し込むとくずれにくい。ピンを複数使ってしっかり留めて。

STEP5
1本目の毛束を留めたところ。小さなお団子が結び目の周りにでき、毛先は長めに残して、動きが出る感じに。

STEP6
もう1本の毛束を手に取る。全体をくるくるとねじりながら、ひとつ目のお団子に巻きつけていく。

STEP7
ねじりのラフな感じは生かしながら、ひとつめのお団子にぴったり沿うようにしっかりと巻きつける。

STEP8
1本目の毛束同様、毛先を少し残しながらピンで留める。このとき、毛先が1本目と反対側に来るようにするとバランス◎。


【3】ボリュームを抑えて小顔効果もあるハーフアップ

ヘアサロンtricca銀座店 アシスタント

高桑えむさん

髪質:硬くて太めのしっかりとした髪質。毛量は多め。
髪の長さ:鎖骨に届く長さのボブ。前髪は目の下くらい。
ヘアカラー:ブリーチ
パーマ:ナシ
髪コンプレックス: 多毛かつ硬くて太い髪質でハリもあり、髪が膨らみやすい。

STEP1:耳より1cm上から髪を取る
「耳上からサイドの髪をまとめるとフェースラインが強調されてしまうので、耳より1cm分の髪を残してハーフアップにします」(高桑さん/以下「」内同)

STEP2:ヘアゴムで結んでおだんごに
「STEP1で取った髪をヘアゴムで結びます。最後の毛束はヘアゴムを通し切らずに、おだんごに。毛先が下に向くようにして、後ろの髪となじませます」

STEP3:トップの髪をつまみ出してラフに
「片手でSTEP2の結び目を押さえながら、もう片方の手でトップの髪を少しずつ引き出してラフに崩します」

STEP4:前髪の中央のみ後ろで留める
「前髪が目の下くらいの長さで邪魔になるので、中央部分の毛束のみ後ろに持っていきます」

「結び目の上で、前髪を留めるようにクリップピンを挟みます。もうひとつのクリップピンは飾りとして、結び目の横の位置に。ふたつのクリップピンの向きが揃わないようにするのが、後ろから見たときにこなれた感を出すコツです」

STEP5:顔まわりの髪を外巻き&縦巻きで動きを出す
「前髪は外巻きにすると、伸びかけでもうっとおしさが半減します」

「サイドに残した髪は縦巻きにして、顔まわりにふんわりと柔らかな動きをつけます」

完成!
ハーフアップにすることで、ハチの膨らみが気にならず軽やか。
顔まわりのゆるやかなウェーブのおかげで、余裕を感じるラフでおしゃれな仕上がりに♪

後ろから見ると…
ふたつのクリップピンがアクセントになって、後ろから見てもハーフアップが華やか。


【4】自然と膨らみを抑える編み込みアレンジ

美的.com編集部

高橋彩花

髪質:髪の太さは普通だが、毛量は多め。
髪の長さ:バストトップのロング。前髪は眉下くらい。
ヘアカラー:明るめのブラウン
パーマ:ナシ
髪コンプレックス:ドライヘアで髪がふわふわと浮きやすい。

Point

「特に広がりが目立つサイドだけ編み込みにすると幼い印象になるので、アップスタイルでエレガントな雰囲気に仕上げています。毛量が多いので、編み込み~三つ編みにしてからまとめると、華やかなボリュームが出ます」(高橋/以下「」内同)

STEP1:髪をセンターでラフに分ける
「髪を左右に分けてから編み込み~三つ編みにしていくので、まずは髪をセンターで分けます。分け目が見えると幼い印象になるので、ジグザグとラフに取ります」

STEP2:サイドの髪をゆるっと編み込む
「STEP1で左右に取り分けた髪を片側から編み込んでいきます。編み込み始めはハチの下あたりから。ゆるっと編み始めることで、大人らしい印象になります」

STEP3:後ろの髪と合わせて三つ編み
「STEP2で耳下まで編み込みをしたら、左右に分けた後ろの髪半分と一緒に三つ編みに。毛先まで三つ編みにしていきます」

STEP4:ヘアゴムで結んで毛先を丸める
「STEP3で三つ編みにした毛束をヘアゴムで結びます。最後の毛束はヘアゴムに通しきらず、先を丸くします。あとでアップスタイルにしたときに、毛先がつんつん出てこないためのひと工夫です。反対側もSTEP2から同様に行います」

STEP5:三つ編みの先を反対の襟足の下へ
「右側の毛束の先を、左側の襟足に入れてヘアピンで留めます」

「左側の毛束は、右側の毛束の外側から襟足に入れてヘアピンで留めます」

完成!
正面から見ると、サイドの膨らみが自然と抑えられてスッキリ。でも、襟足から覗く三つ編みのアップスタイルでエレガントな印象に。

後ろから見ると…
ゆるっと編んだ編み込みのおかげで、大人の余裕を感じる仕上がりに。
三つ編みのアップスタイルなら、後ろ姿が華やか。


※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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