髪のすき方|「ポイント」と「長さ別の毛量調整」おすすめスタイル9選
髪の量が多い人や重く見えがちな黒髪さんでも髪をすいて毛量調整することで軽やかな動きのあるスタイルに。『美的.com』の連載でも好評だった人気サロンのスタイルから、髪をすくことで叶うおすすめの髪型をご紹介します。
髪のすき方のポイント
動きの出ずらい髪をカット&毛量調整でエアリーヘアに
レイヤーと毛量調節で髪にエアリー感をプラス!
【Before】
【After】
・前髪はグラデーションカットで隙間を作る
・表面にレイヤーを入れ、巻いたときに動きを出しやすくする
【スタイリングすると】
「毛先は重めにしているのですが、ペタッと平面的でバランスが悪かったんです。段を入れた方がふわっとした動きが出るんですね」(美的クラブ 鶴田倫絵さん)
「あごの下からレイヤーを入れると、毛先を巻いたときにカールがずれて隙間ができます。パックリと分かれてしまう前髪は、内側が短いグラデーションカットで透け感を。巻いた後は、バームを薄くなじませて仕上げます」(植田さん)
重く見えがちな黒髪も毛量をすくことで垢抜ける
顔まわりに軽さを出し、毛先は外ハネするとあか抜けます!
【Before】
【After】
・顔周りに短い毛束を作って軽やかに見せる
・髪がたまりやすい耳後ろを中心にしっかり毛量調節
【スタイリングすると】
「髪が多くて太いのが悩み。黒髪も重く見えて…。長さはあまり変えていないのに、顔周りの変化と外ハネの効果で、驚く程軽やか!」(美的クラブ 鶴田倫絵さん)
「黒髪でも、毛量調節のカットや外ハネで透明感をアップ。顔周りに短い毛束を作っておくと、すっきりした中にアクセントが生きた印象に。髪が太くて硬めの人は、油分の多いバームなどのスタイリング剤で広がりを抑えるといいですよ」(植田さん)
「ショート~ボブ」に似合う髪のすき方、おすすめヘア【3選】
【1】トップや前髪の透け感を調整してふんわり愛されヘア
Point
フェイスラインに沿うよう、アゴラインの長さでやや前下がりにカット。トップの動きが出るようにレイヤーを入れ、質感調整をします。前髪は、目と眉の間の長さで、重すぎず、薄すぎないバランスでまっすぐカット。毛量調整をして馴染ませます。【how to“カラー”】
カラーは、透明感のある7レベルのアッシュベージュに。寒色系に寄り過ぎない絶妙な色合いで、透け感があり、やさしい印象のカラーになります。
【how to“スタイリング”】
ドライ後、軽くストレートアイロンを通して自然な丸みをつけます。スタイリング剤は、オイルクリームなどのウェットな質感になるものをチョイス。手にスタイリング剤を伸ばしたら、バックから指を通すように塗布します。もみ上げにも忘れずにつけるのが、スタイルを決めるコツ。最後に残っている程度のスタイリング剤を前髪につけ、全体的に束感を出すように整えたらおしゃれヘアの完成です。
担当サロン:Laf from GARDEN (ラフ フロムガーデン) Ayukaさん
【2】毛量調整とインナーカラーで軽やかに
Point
カットベースは、あご下3cmのボブ。中間~毛先を毛量調整し、軽さを出します。前髪は、眉下の長さでサイドに流れが出るようにラウンドバングにカット。【how to“カラー”】
カラーは、耳上にインナーカラーを入れ、ベージュをオンカラー。赤みをおさえた柔らかいベージュとなり、くすみ知らずで春カラーにもぴったりです。
【how to“パーマ&スタイリング”】
32mmのアイロンorストレートアイロンで、全体を外ハネにするだけ。あとは、重めのオイルをなじませ、ウェットな質感に仕上げたら完成です。軟毛さん&細毛さんは、クリームバターで仕上げるとグッド。
担当サロン:GARDEN YOKOHAMA(ガーデンヨコハマ) 豊田楓さん
【3】メリハリの利いたウルフボブ
Point
毛先に動きをつけるウルフボブ◎トップのボリュームと毛先に動きをつける為に、レイヤーをしっかり入れる。顔まわり、表面は毛量調整をし、メリハリをつける。【“スタイルポイント”】
サイドバングは長めに残して、 骨格をカバーリングする。サイドバングに自然につながる毛流れを作る。重すぎないようにするため、流れのあるシースルー風のオン眉に。
担当サロン:ELEANOAH TOKYO(エレノアトーキョー) 小嶋 康平さん
「ミディアム~セミロング」に似合う髪のすき方、おすすめヘア【3選】
【1】毛量調整が大事!多毛&くせ毛を活かしたウルフヘア
Point
毛量が多く癖も強い方は、レイヤーをたっぷり入れてシルエットをキレイに整えるのがポイント。毛量が多い方のメリットはたくさん切ってもスカスカにならないので、好きなように髪に動きをつけられることです。【how to“ベース&カラー”】
癖をいかしたくびれレイヤースタイルでウルフヘアに。顔まわりは頬骨にかかる位が小顔効果抜群でおすすめです。顔まわりの癖が強い方は少し長めにすると、髪があばれにくいです。レングスの設定はお好みでが、鎖骨位が綺麗にハネやすく◎。
肩まわりの長さははねやすくなるので、それを生かしてスタイリングをしますが、肩ちょうどだとまとまりにくいので、少し長めが扱いやすいかなと思います。顔まわりの長さから綺麗なひし形に、肩上でくびれるようレイヤーをつなげていきます。よくあるのが後ろに重たさが残ってしまうパターンなので、気をつけましょう。毛量の多い方や、くびれにくい方は、メリハリのついたレイヤーをいれると扱いやすくなります。
くせ毛を活かしたウルフヘアは毛量の調節もとっても大事です。多すぎてもくびれの形がつくりにくく、軽すぎても癖毛の方は広がりやすくなりがちなので、その辺りも担当のスタイリストさんに上手く調節してもらいましょう。カラーはオレンジブラウンで8トーンに仕上げています。
【how to“スタイリング”】
スタイリングはとっても簡単。癖を活かして少し手櫛を通したり、ねじりながら乾かし、まとまるスタイリングをつけて完成です。
担当サロン:Lila by afloat(レイラバイアフロート) 緒方創惟(おがたそうい)さん
【2】透明感のある軽やかモテヘア
Point
レングスは鎖骨あたりに設定し、全体的にローレイヤーを入れて量を梳く。【“スタイルポイント”】
明るめベージュ×シースルーバングで透明感ヘアに。セミディ~セミロングさんはオフショルトップスが相性よく男性ウケも抜群です。
前髪はストレートアイロンで強く巻き斜めに流すと丸顔カバーに。シースルーのウザバンはトレンドの前髪なのでおすすめです。
担当サロン:LallYou(ラルユー)錦糸町店 松宮拓さん
【3】毛先の毛量を調整したあざとロングミディ
Point
先細に毛量調整した毛先のニュアンスが、柔らかい質感をプラスするロングミディ。ノンアイロンでも決まる優秀ヘアですが、より簡単で時短を叶えたいならデジパーが◎。【how to“ベース&カラー”】
ベースの長さは鎖骨下7~8センチでワンレングスにカット。顔まわりとトップに少しレイヤーを入れ、前髪は目にかかるギリギリの長さで薄めに。幅や奥行きは骨格に合わせて調整します。黒目の外側からサイドへ自然と繋がるように斜めにカットして、おくれ毛をつくります。先細の毛先に毛量調整して、ニュアンスのある仕上がりに。カラーは10レベルのフォギーベージュをチョイス。肌馴染みがよく、柔らかい印象を与える色味です。
【how to“パーマ&スタイリング”】
パーマは、低温デジタルパーマで24mm・26mmのロッドを使い、毛先に緩めなパーマをかけます。スタイリングは、根本を起こしながら髪全体をドライしてから、ツヤの出るオイルバームやオイルクリームなどの柔らかいテクスチャーのスタイリング剤を塗布。毛先に空気を含ませるイメージでもみ込むようにつけて、束感をメイク。手に余っているスタイリング剤を前髪の毛先につけたら完成です。
担当サロン:GARDEN Tokyo(ガーデン トウキョウ) 本木亜美さん
「ロング」に似合う髪のすき方、おすすめヘア【3選】
【1】アシメバングと軽さを出したロングヘアが相性ばっちり
Point
アシメは比較的梳く場合が多いので、合わせて後ろのレングスも レイヤーと梳きバサミををいれ、軽さを出します。【“スタイルポイント”】
やわらかい雰囲気を出したい方や他の人とあまり被りたくないという方におすすめ。眉上バングにしたいけど勇気が出ない方や、個性的な雰囲気が好きな方にも◎。
アシメは巻くと変なので、ストレートアイロンでセットします。仕上げはスプレーのみ。
アシンメトリーは滑らせるように斜めにカットして形を決めていきます。ハサミは縦にして毛量調節しながらバランスを見て整えます。アシメ前髪は美容師によって切り方が異なるので、必ず細かいオーダーをしましょう (どの程度のアシメにするか、長い部分と短い部分の差はどのくらいか、 サイドバングとつなげるのか、軽くするのか重くするのか等)
担当サロン:AFLOAT GINZA(アフロート ギンザ) 蓜島 忍さん
【2】動きが出るよう毛量調整したローレイヤーロング
Point
ベースを胸上くらいの長さで前上がりにカットしたローレイヤー。前髪は顎下5cmくらいに設定し、サイドと馴染むくらいにい薄めにつくります。毛量調整をして、動きが出るようにします。【how to“カラー”】
カラーは、全体を9レベルのアッシュベージュに染めてから、頭のはち上にのみ細かめのハイライトを重ねます。寒色系をチョイスすることで、ヘルシーな女らしさに。
【how to“スタイリング”】
センターパートに分けたら根元からしっかりとドライします。乾いたら38mmの太めのアイロンで、サイド左右2パネルを毛先から内巻き、外巻きを1回転ずつ交互に根元まで巻きます。トップ付近は内巻きと外巻きの間隔を広めにして、あえて巻かない髪をつくることでルーズ感&こなれ感な表情に。スタイリング剤は、中間から毛先にヘアオイルを揉み込んで、束感を整えたら完成です。
担当サロン:Sui(スイ) 中村育美さん
【3】内側の毛量調整とハイライトカラーで透明感をプラス
Point
毛先に重さや厚みは残しつつ、レイヤーの動きが軽い質感となる重軽ヘア。ふんわりとした柔らかさと女性らしさが漂うロングは、髪質が硬く見えやすい人にオススメです。【how to“ベース&カラー”】
ベースをワンレングスでカットしたら、低めにレイヤーを入れます。毛量調整は毛先の厚みを残しながら、内側を中心に行います。前髪はサイドより短めにカットして、やや軽い印象に。ふわっと7:3くらいのパートで分けてもいいし、オールバックにしても決まるデザインです。カラーは自然なメリハリをつけるハイライトを細かく全体的に入れた後、10レベルのスモーキーベージュを重ねます。赤味を抑えるカーキ系で、透明感のある仕上がりになっています。
【how to“スタイリング”】
根元に空気感が出るように全体を乾かします。ドライ後34mmの太めアイロンで、ランダムに内+外カールを巻いて大きく緩やかなウェーブ感を作ります。スタイリング剤は、ツヤ感と束感を作るオイルワックス、もしくはクリームワックスを塗布してセミウェットな質感で色っぽい仕上がりに。ナチュラルな女性らしい雰囲気にするなら前髪を7:3に分けて。クールに決めたいならオールバックがオススメです。
担当サロン:MINX 原宿店(ミンクス ハラジュクテン) 石見優衣さん
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。