健康・ヘルスケア
2021.11.10

腰痛を防ぐには?急性期は絶対安静&マッサージ厳禁って本当?【女医に訊く#173】

%e5%a5%b3%e5%8c%bb173

腰に激痛が走ったとき、まずはどうしていますか? すぐにマッサージを受けたり、いつもの日常生活を送ってもいいのでしょうか? 腰に痛みを感じたときの対応と腰痛の予防法について、整形外科専⾨医の伊藤薫⼦先生に教えていただきました。

腰が痛くなったときにまずすることとは?

腰に痛みを感じたとき、みなさんはどうしていますか? すぐに医者へ行くか、マッサージを受けるか、それとも横になって安静にしておくべきか…悩んだことはないでしょうか?

「腰が痛くなったときは、できれば整形外科へ行き、骨に問題がないか、レントゲンを撮って診断してもらうといいですね」と話すのは、整形外科専⾨医の伊藤薫⼦先生。

整骨院の柔道整復師も整体のマッサージ師も医師ではないため、レントゲンを撮ったり潜んでいる病気を見つけたりすることはできません。

「腰の痛みを引き起こす疾患は多く、それがどんな病気か確実に診断されているケースは15%ほどだといわれていています。より確実に診断をする場合は、MRI画像を撮るか、現在の状況をきちんと聞いたうえで診察をして、ある程度予測をしながら診断する必要があるのです」(伊藤先生)

整形外科ではコルセットや湿布薬を処方してもらうこともできます。まずはそれらを使って炎症を抑えましょう。そのあと、医師と相談しながら必要に応じて整骨院や整体に通うこともいいかもしれません。

急性期はマッサージを受けない方がいい?

座っていても横になっていても辛い腰の痛み。一刻も早く取り除きたいと思うのは当然です。とはいえ、炎症が起こっている急性期に積極的にマッサージなどを行っても問題ないのでしょうか?

「腰を痛めたばかり、炎症が起こっている最中にマッサージを行うと、余計に痛くなってしまうこともあります」(伊藤先生)

急性期は3日くらいといわれています。マッサージを受けるなら、それ以降がいいでしょう。

急性期は安静にしておいた方がいい?

では、やはり急性期はできるだけ動かずに、安静にしておいた方がいいのでしょうか?

「昔はそういわれていましたが、最近は普通の生活をしていた方が早く治るという研究も出ていますから、寝ていた方が絶対早く治るというわけではないようです」と伊藤先生。

「急性期の間は湿布で炎症を抑え、コルセットで腰を保護してください。中腰など腰に負担がかかるような姿勢に注意しながら、日常生活を送るといいでしょう」(伊藤先生)

腰痛を防ぐにはどうしたらいい?

「腰痛を防ぐには冷やさないことが大切です」と伊藤先生。

特に、これからの季節は足元と腰の冷えに要注意。寒くなり冷えて血流が悪くなると、腰の痛みだけでなく、足にしびれが出てくることもあるそう。

「お風呂に入ると腰の痛みがちょっとラクになることはありませんか? あれは血流がよくなるため。ぎっくり腰で温めて余計に痛くなるようならシャワーだけの方がいいですが、基本的には毎日ゆっくり湯船に浸かって。また、寝る前と朝起きたときに、仰向けで片方ずつ膝を胸に近づけるストレッチと、両膝を抱えて背中を伸ばすストレッチを行って、血流をよくしておきましょう」(伊藤先生)

腰痛は、ソファなどやわらかい椅子に長い時間座ったり、重いものを持ったりしても悪化しやすくなります。食卓や仕事で使う椅子は、腰が痛くなりにくい硬めのものを選んで。長時間の座ったままの姿勢は避けて、こまめに身体を動かしましょう。

 

整形外科専門医

伊藤 薫子先生

女性のための整形外科 かおるこHappyクリニック院長。日本整形外科学会専門医。日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医。2002年、東京女子医科大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部整形外科学教室へ入局。国立埼玉病院、永寿総合病院、国立栃木医療センター、大久保病院を経て、2011年から2年間、米・Cleveland Clinicに留学。帰国後、慶應義塾大学整形外科教育担当専任を経て、2021年7月、帝国ホテル東京内に女性のための整形外科かおるこHappyクリニックを開業。現在は、同クリニック院長として女性の骨や関節に関する悩みに向き合いながら、慶應義塾大学病院で非常勤講師として骨粗しょう症外来も担当している。

文/清瀧流美 撮影/黒石あみ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter Pocket

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事