健康・ヘルスケア
2021.6.15

巻き爪は矯正しないと治らないってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“足のトラブル”について。巻き爪は矯正しないと治らないって…ウソ? ホント? フットケアジャパンの矢部雅博さんにお答えいただきます。

Q:巻き爪は矯正しないと治らないってホント?

1度巻き爪になってしまうと、自分ではどうすることもできず、矯正が大変そうというイメージがありますよね。でも、そもそも、巻き爪って矯正しないと治らないものなのでしょうか。さっそく、この疑問を矢部さんにぶつけてみました! 果たして答えは…?

A:ホント

「巻き爪とは、爪が皮膚に食い込んでしまった状態のこと。主な原因としては、足に合わない靴や歩きかたのクセによって、指に過剰な力が加わったり、指先にきちんと力が入らないなどがあげられます。また、クセ毛と同じで、生まれつき巻き爪という人もいます。

ほかには、指の大きさに対して、爪の幅が大きい人も巻きやすい傾向にあります。矯正しなくても爪の切り方を正しく行えば伸びていく過程で元に戻る場合や、歩き方を変えるだけで改善される場合もありますが、放置していて治るものではありません」(矢部さん・以下「」内同)

  • 巻き爪の主な原因は、足に合わない靴や歩き方のクセによるもの
  • クセ毛と同じで、生まれつき巻き爪という人もいる
  • 放置していて治るものではない

巻き爪はケアしないとどうなる?

「大体の人は、途中で症状が止まります。しかし、稀に症状が進行してしまう人も。すると、今以上に巻き込みが強くなったり、痛みが出やすくなってしまいます。酷い場合は、炎症を繰り返し、化膿してしまうケースもあります。いずれにせよ、放っておくことで、よくなることはありません」

巻き爪で痛みがある人とは?

「巻き爪の人、みんながみんな、常に痛みを感じているわけではないのです。巻き爪で痛みがでるのは、パンプスを履いたときや、長く歩いたときに爪が皮膚にあたって痛くなるというケースが多いですね。

そして、巻き爪で常に痛い…という人は、爪の切り方に原因があることが多いです。爪を短く切り過ぎたり、角を取り損ねて爪が皮膚にささるなど、爪の切り方が間違ってしまっているのです」

サロンでのケア方法は?

「サロンでは、まず巻き爪の状態を確認します。次に、どういったときに痛みが出るのかをカウンセリング。そして、例えば、それほど状態が悪くない場合は、歩いたときに爪が皮膚に接触しないように切ったりします。また、酷くなくても、爪の形をきれいにしたい!というときにも、矯正をしたりします。

巻き爪矯正にかかる期間は、最低でも1年。その理由は、爪の根元から先端までが伸びるのに1年かかるからです。爪質や角度、爪の戻り具合をみながら、1か月に1度なのか、23か月に1度なのか、ひとりひとり矯正のペースを決めていきます」

市販の矯正グッズを使って、自分で巻き爪を治す方法

「市販の矯正グッズでメジャーなものといえば、両爪の端にフックをかけて持ち上げ、爪の形を整えるという商品でしょうか。軽度の場合には、効果はあると思います。しかし、爪が大きく変形している場合には、爪にフックをかけること自体が困難になりますから、限界があるかもしれません。矯正を続けないと、また元に戻ってしまいますが、セルフケアでの巻き爪矯正は、一時的なものと考えたほうがよいかもしれませんね」

Point

・市販の矯正グッズでメジャーなものでは、両爪の端にフックをかけて持ち上げ、爪の形を整えるという商品がある
・爪が大きく変形している場合は、爪にフックをかけること自体が難しく、セルフ矯正では限界がある
・爪の変形がそこまで酷くない場合は爪の形を整えることができる
・セルフケアでの巻き爪矯正は一時的なものと考えたほうがよい

上級フースフレーガー・巻爪スペシャリスト

矢部 雅博さん

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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