健康・ヘルスケア
2021.3.20

「毎日運動する人は老化しやすい」ってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“運動”と“老化”の関係について。毎日運動する人は老化しにくいって…ウソ? ホント? 立命館大学 スポーツ健康科学部 藤田聡教授にお答えいただきます。

Q:毎日運動する人は老化しやすいってホント?

運動にまつわる有名なウワサに、「運動すると老化が早まる」というのと「運動すると老けにくくなる」というものがあります。相反するこのウワサ、どちらが本当なのでしょうか。さっそく、この疑問を藤田教授にぶつけてみました! 果たして答えは…?

A:ウソ

「老化の定義によっても変わってきますが、脳の老化と定義して考えてみましょう。脳は、加齢と共に脳も委縮してきます。ところが、日ごろウォーキングなどをしていて活動力が多い人は、脳の萎縮が緩やかであることがわかっています。このことから、運動が脳の老化を抑制する効果はあると思います」(藤田教授以下「」内同)

「有酸素運動が老化を早める」といわれる理由は?

「マラソンなどの運動量が多く、激しいトレーニングをしたときには、活性酸素といわれる物質が長時間に渡って生成されます。と同時に、体には抗酸化作用のような、修理する機能が備えられているのです。ところが、マラソンのような長時間の過酷な有酸素運動をすると、酸化ストレスが過剰になり、体に害を与えることに…。活性酸素が体のサビの原因となるといわれていることから、有酸素運動が老化を早めるといわれているのではないでしょうか。

確かに、アスリートは別として、日常、軽~く運動をする程度の一般女性が過酷な長時間マラソンをするのは、アンチエイジング的な観点で、もしかしたらデメリットがあるかもしれません」

上手な運動の取り入れ方とは?

「酸化ストレス=悪いと思われがち。ですが、これは誤解です。適度な強度と時間の運動実施に伴う酸化ストレスは、実は体によいのです。

例えば、筋トレをしたときに筋肉をつくる、生理的なスイッチの引き金となるのもこの酸化ストレスなのです。とはいえ、繰り返しになりりますが、やり過ぎは禁物。長時間にわたって、とてもキツい高強度な運動をした場合は休むなどして、自分自身の体とコミュニケーションを取ることが大切ですよ。毎日適度な運動をすることは体にもいいし、アンチエイジング的な効果もあるのですから」

Point

アンチエイジングのためには、毎日、少しの運動を短時間、継続的に行うべし

運動を習慣づけるために

「まずは、毎日、筋トレやスクワットを2回だけ行うことからスタートさせていきましょう。運動初心者の人にとっては、1回につき3セット、週3回やる、というように回数で決めてしまうと、習慣がつく前にやらなくなってしまいます。さらに、今日できなくても、明日やればいいか…と思ってしまうことも。新しい習慣を身に付けることは、思っている以上に難しいものなのです。

そして、毎日の運動が慣れてきて物足りないなと感じたら、そこで10回に増やせばOK。毎日行っていくと、仮に運動をしない日には、今日はなんだか体が気持ち悪いな…という感覚になってきます。11日、積み上げて、運動を体にインプットさせることから始めてみてくださいね」

  • 初めは、筋トレやスクワットを1日2回からスタート
  • 物足りないなと感じたら、10回に増やす

立命館大学 スポーツ健康学部 教授

藤田 聡 先生

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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