健康・ヘルスケア
2021.3.21

花粉症におすすめ「3つの目薬」と「4つの対策」

花粉症の目のかゆみ、どうにかしたいですよね。目も目の周りも繊細なので、掻いてしまうと炎症など悪化の原因に。目に花粉が入らないよう洗い流すのも効果的。花粉シーズンの目薬の使い方についてご紹介します。

花粉症の目元対策【4つ】

【1】適切な治療

日本医科大学 耳鼻咽喉科学講座主任教授

大久保公裕先生

適切な治療を受けて生活の質の低下を軽減

花粉症の治療には、点眼薬や点鼻薬、内服薬などを使った薬物療法と、舌下免疫療法を含むアレルゲン免疫療法などの根治治療があります。

「こうした治療を受けることで、約5~6割の人がほとんど花粉症の症状を感じられることなく生活することが可能です。また症状や重症度はそれぞれなので、適切な治療や予防策をとることで生活の質の低下を軽減することができます」(大久保先生)

 

【2】抗アレルギー薬は早めに開始

皮膚科専門医

慶田朋子先生

抗アレルギー薬はお正月が明けたら開始

薬物療法のポイントは、花粉が飛ぶ前、飛散前から内服すること。スギ花粉の場合、1月の半ばくらいから飛んできますから、お正月が明けたら飲み始める必要があります。

「みなさん、薬を症状が出てから飲みますが、それでは遅い! 薬を飲む期間を少しでも短くしたいというお気持ちはわかりますが、あらかじめ飲んで、体を抗原抗体反応が起きにくい状態にしておかないと、花粉がきた瞬間、戦闘態勢に入って抗体をつくってしまうんです。そのスイッチが入ってからでは、後でいくら薬の量を増やしても、もう止めようがありません」(慶田先生)

飛散前から服用すると、花粉症の症状の出現を遅らせたり、症状を軽減したりすることもできるうえ、服用する薬の種類も量も少なくて済みます。毎年スギ花粉症に苦しんでいる人は、お正月が明けて第1週目くらいに薬を処方してもらえるように計画を立てると◎。

 

【3】物理的にガード

外出時はマスクとメガネはマスト! 肌はメイクでガード!

外出時はメガネとマスクで花粉の付着を防ぐことが基本のキ。
「メガネとマスクに加え、マフラーと帽子も有効です。マスクは使い捨てのものを毎日取り替えましょう。またメイクをすると花粉が肌に直接触れるのを防げます。メイク直しをするときは付着した花粉を除去してから行いましょう」(大久保先生)

 

【4】点眼を頻回

 目元の炎症を速やかに抑えると◎

目の表面に花粉などのアレルゲンが付着し、結膜に炎症を起こすと、まぶたのかゆみと相まって目をこすりやすくなります。そのため、早めにかゆみと炎症を抑える必要があります。
かゆみなどの症状が出てしまったときは、抗アレルギー薬の点眼を頻回に行うことに加えて、弱めのステロイドの塗り薬を薄く塗って、目元の炎症を速やかに抑えます。

「掻いたり、炎症を繰り返したりして肌のバリアが傷むと、症状はますます悪化してしまいます。火事は初期消火が大切なのと同じです。掻くのを我慢できるようになるまで、薬できっちりコントロールしてください」(慶田先生)

 

おすすめの目薬【3選】

ライオン スマイルホワイティエ[第2類医薬品]

充血を素早く取り、充血の原因となる炎症やかゆみを抑える。

価格容量
¥800 15ml

ロート製薬 ロート リセブラン [第2類医薬品]

6つの有効成分が疲れ目や充血、かゆみを癒して、透明感のある艶やかな瞳にリセット。

価格容量
¥1,200 12ml

サンテ ボーティエ ムーンケア [第2類医薬品]

1日の瞳の疲れをリセットし、健やかな瞳へ導く夜用目薬。角膜を保護・保湿してくれるコンドロイチン硫酸エステルナトリウム配合で瞳に潤いを。さらに、塩酸テトラヒドロゾリンで充血をケアすることで翌朝の瞳がクリアに輝きます。就寝前のリラックスタイムにぴったりなフローラルハーブの香り。

価格
¥1,500(税抜)

目薬を使ったセルフケア技

目薬で洗い流す

トータルビューティアドバイザー

水井真理子さん


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「1回使い切りタイプの目薬をもち歩き、かゆみを感じる前に目薬で花粉を洗い流します。目尻の方から目頭に向かって洗い流すイメージです。」(水井さん)

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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