体が冷えると足がつりやすいってホント?真相を医師に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日々の生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は“足がつる原因”について。体が冷えると足がつりやすいって…ホント? 四谷・血管クリニックの保坂純郎先生にお話を伺いました。
Q:体が冷えると足がつりやすいってホント?
日常生活下でふいに足がつってしまうときは、体の一部が冷えていることが多いかも……。これはもしかして、空間が冷えていたり冷え性によって足がつりやすくなっている? さっそく、この疑問を保坂先生にぶつけてみました。果たしてその答えは?
A:ホント
「冷えを感じるということは、そもそも体液の循環が悪くなっているということ。足がつりやすい状況だといえます。下肢に水分が溜まると脚がむくむと、冷えにつながるんです」(保坂先生・以下「」内同)
冬場に足がつりやすくなる原因は?
「真冬は朝晩が厳しく冷え込み、部屋の中から体まで冷えてしまいがち。冷えを感じると体がギュッと縮こまって筋肉がこわばり、循環が滞りやすくなります。冬の外出時はもちろん、暖房がついてない室内は足がつりやすい環境にあると考えられますね。
また足がつるのは体内の電解質バランスが崩れることにも原因が。冬は汗をあまりかかない関係から水分補給を怠る人が多いため、筋肉の収縮を促すミネラルやマグネシウムなどが不足しがちに……。
なお冬だけでなく、夏場の冷房が効いた屋内でも同様の症状が起こりやすいため、冬だけ気をつけていれば大丈夫というわけではありません」
Point
冬だけでなく夏場も、部屋で足が冷えてむくみ、そこから「足がつる」という現象が起こりやすい。冬場の「足がつる」対策は?
「お腹や腰にカイロを貼る、湯船にしっかり浸かる、厚手の靴下を履くなど、基本的には体を冷やさないように対策すれば改善するはずです。ただし足がつっている最中に温めても効果はないのでご注意を。
あとは冷え性の人もそうでない人も、ほどよく脚の筋肉を動かすことは大切。軽いウォーキングやランニング、ストレッチなど無理のない範囲で運動を日常に取り入れると良いと思います」
「
- お腹や腰にカイロを貼る
- 入浴時には湯舟にしっかり浸かる
- 厚手の靴下を履く
- ストレッチをする
- 軽いウォーキングやランニングをする
文/井上ハナエ
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脈管専門医、放射線医学専門医。国内のみならず海外でも研鑽を積み、四谷駅徒歩2分という好立地に「四谷・血管クリニック」を開院。下肢静脈瘤を中心に足に関する諸症状の治療にあたり、開業以来2万件近くの手術を手掛ける。診察、治療、経過観察までのすべてを院長である自らが行う、丁寧な診療方針がモットー。
■四谷・血管クリニック