歯並びが悪いと太りやすいってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「歯」について。歯並びが悪いと太りやすいってホント? 歯科医師で、口もと美容スペシャリストでもある石井さとこ先生にお答えいただきます。
Q:歯並びが悪いと太りやすいってホント?
ダイエットしたいなら、食事はよく噛むべきだと言われますよね。ところが歯並びが悪いと早食いになりがちで、太りやすくなってしまうというとか。それは本当なのでしょうか? さっそく、この疑問をさとこ先生に聞いてみました!
A:ホント
「肥満傾向の人は歯並びが悪かったり、かみ合わせが悪い、というのがよく見られるケースです。肥満傾向だから歯並びが悪いのか、歯並びが悪いから肥満傾向になったのか、どちらが先かわかりませんけれども。歯並びが悪いことで噛みにくくなり、それによって早食いになり、太りやすくなるという可能性はあります」(石井さとこ先生・以下「」内同)
無意識に噛むことが苦手になって早食いに!
「歯並びが悪いと虫歯や歯周病のリスクがアップします。歯並びの悪さに加え、虫歯ができたりすると、噛む動作が苦手になってしまいます。顎関節の状態も悪く、あごに無理な力も加わってきますよね。そうすると、よく噛まずに飲み込み、早食いになってしまいます。
肥満症状の人は早食いが多い傾向にありますが、こういったケースから早食いになり、肥満傾向になったとも考えられます。早食いは満腹中枢への刺激も伝わりにくいですし、繰り返されることで、消化吸収能力も減ってきます。同じ量を食べても、よく噛んでいる人に比べて満足感が低くなってしまうため、多く食べてしまい、太る。歯並びが悪く、肥満傾向になるということは、全身の健康状態にも悪影響を及ぼすということを頭に置いておいてほしいです」
Point
歯並びが悪いと噛む動作が苦手に。すると、よく噛まずに早食いになってしまう。そして、早食いは満腹中枢への刺激が伝わりにくく、食べ過ぎてしまうというメカニズムよく噛むことは免疫力アップにもつながる
「実際、よく噛んでいる人ほど肥満傾向にないというデータがあります。このことからも、噛むことはダイエットにつながると言えます。私自身もちょっとお腹が空いたな、というときにはガムを噛んだりしますが、そうすると噛んでいるうちにお腹が減ったという気持ちが遠のいたことがありました。ガムを噛むことは唾液も出るので、免疫にも脳へも良い影響を与えてくれます。
また、唾液が出ることは口の中の汚れを洗い流してくれたり、保湿してくれたり、口内環境にもすごく良いです!
噛むという、ちょっとしたことの習慣化で、肥満の人がダイエットに成功したというケースもすごく多いんです。ラーメンやうどんなどの麺類をはじめとする流し込む系の食事は早食いのもとになります。“食べる時間が短い=よく噛んでいない”ということの証拠になりますから、ダイエットをしたいなら、どれだけ噛んで食べるかということも意識すると良いかもしれません」
Point
ダイエットをしたいなら、自分がどれだけ噛んで食べているかということを意識して。文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
ホワイトホワイト デンタルクリニック院長。日本歯科審美学会会員。日本歯科大学卒業。多くの女優やモデル、ミス・ユニバース日本代表を顧客に持つカリスマ歯科医師。歯のホワイトニングを日本で広めた第一人者で、歯と体を美しく保つための食事や、歯が美しく見える口もとメイクについてのアドバイスなどにも定評がある。オーラルケアブランド「ナチュラルドロップス」の監修も手掛け、著書は『美しい口もと』(ワニブックス)、『マスクしたまま30秒!!マスク老け撃退顔トレ』(集英社)。
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