2〜3年後に妊娠したい!今知っておくこと、見直すべきポイントは?|美的世代の妊活プラン
日本女性の初産年齢は平均で30.7歳(2016年・厚生労働省の資料より)、まさに美的世代。産む・産まないの選択を自由に出来るようにするためにも知っておいてもらいたいことがあります。2〜3年後に計画妊娠したい人が見直すべきポイントを、産婦人科医の宋 美玄先生と共に考えます。
今すぐではなく、2〜3年後に計画妊娠したい
B子(33歳)のケース
「仕事バリバリ!充実の日々」
「今は、夫婦ふたりの生活が楽しくて」
「夫婦ともによく20代と間違われるのよね♪」
「もっとキレイになりたくて、ダイエットも頑張ってます」
「忙しくて生理が乱れることはあるけど、気にする程じゃないかな…」
「いざとなってできなかったら、不妊治療という手もあるしね」
Dr.宋’s CHECK!見直しポイントはココ!
□ 見た目の若さと子宮・卵巣年齢は無関係!
□ 過剰なダイエットは禁物
□ 生理不順を侮らないで!
□ パートナーとのコンセンサスはとれている?
卵子老化のリスクを知った上で、今から妊娠できる体の準備を!
「女性は30代後半になると“卵子老化”が急激に進みます。卵子の数自体が減るだけでなく、質も低下。染色体異常の卵子が増えて、妊娠・出産率が大きくダウンするのです。残念ながら、見た目がどんなに若くても、卵巣や子宮は年相応。今の生活が充実しているからといって妊娠・出産を先送りにしていると、欲しいときにできない可能性が高くなることは、頭に入れておきましょう。しかも、不妊治療による出産率も年齢が上がる程少なくなります。体外受精でも、卵子や精子の老化を乗り越えることはできないのです。
とはいえ、35歳以上で初産の人は全体の約1/4。問題なく産める人はたくさんいます。2〜3年後に産みたいと決めているのであれば、そのために今から体を整えておくことをおすすめします。毎月きちんと排卵が行われているか、ホルモンは正常に分泌されているかをチェック。生理不順や生理痛などの不調がある場合は放っておかず、検査&治療を受けておきましょう。また、体脂肪が少なすぎるとホルモンバランスが乱れて排卵にも悪影響です。ダイエットは程々にしてBMIの標準体重をキープ。喫煙も不妊につながるため、今のうちに禁煙をしましょう。2〜3年後の妊娠について、パートナーとしっかりコンセンサスをとっておくことも大事です」
『美的』2021年2月号掲載
イラスト/itabamoe 構成/つつみゆかり
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
そん みひょん/大阪大学医学部卒。 川崎医科大学医学研究科博士課程修了。’17年「丸の内の森レディースクリニック」を開業。近著に『医者が教える女体大全』(ダイヤモンド社)。