健康・ヘルスケア
2021.2.12

足がつるのは運動不足が原因だってホント?真相を医師に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

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日々の生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は“足がつる原因”について。足がつるのは運動不足が原因だって…ホント?  四谷・血管クリニックの保坂純郎先生にお話を伺いました。

Q:足がつるのは運動不足が原因だってホント?

外を歩いたりデスクで作業しているときなど、何気なく過ごしているときにいきなり足がつってしまった! これには運動不足が大きく関係しているというウワサを耳にします。実際はどうなのでしょうか? さっそく、この疑問を保坂先生にぶつけてみました。果たしてその答えは?

A:ホント

「運動不足はもちろん、日ごろ運動していない人がいきなり体を動かすと、足がつる場合もあります。これは筋肉量と運動量のバランスが崩れることで筋肉疲労を招くのが原因です」(保坂先生・以下「」内同)

Point

「足がつる」の主な原因は運動不足による筋肉疲労

足がつる原因とは?

「足がつる原因としてまずあげられるのが、先ほども述べたように運動不足による筋肉疲労。“足がつる”という現象は、自身の体力や筋肉量に見合わない運動による筋肉痙攣です。そしてなぜ痙攣を起こすかというと、体内の電解質バランスが崩れるからです。

電解質とはミネラルやマグネシウム、カリウム、ナトリウムなどを含む体液のこと。特に筋肉の収縮調整に関わるのがミネラルとマグネシウムです。不足すると筋肉の収縮させる機能がうまくはたらかず、足がつります。

例えば運動により汗をかいたにも関わらず、水分補給せずに動き続けたとしましょう。すると頭がボーッとしてきたり、足元がフラつくといった脱水症状が起こります。これは体液のバランスが崩れている証拠。なので、足がつりやすい状態。

スポーツの最中に足がつった経験がある人は、運動量に対して水分と休息が不足していることが多いです。持病により糖質や塩分を制限することなく、自身が健康である場合、運動をする際はスポーツドリンクによる水分補給を忘れずに」

寝る直前や寝起きに足がつるのはなぜ?

「日中の筋肉疲労が夜になって訪れて足がつることはあるかもしれません。ただ、下肢静脈瘤という足の血管疾患が関係している可能性も。下肢静脈瘤の大きな特徴として、寝入りと明け方に脚全体がつることがあげられます。

下肢静脈瘤は脚の静脈に血液がたまってコブ状に膨れたり、太く浮き出ているといった見た目の変化があります。これに加えてむくみ、痛み、だるさ、かゆみといった症状に悩む人もみられます」

下肢静脈瘤の人は足がつりやすい

「下肢静脈瘤の人は健康な人に比べ、静脈の血液が循環しにくいです。電解質のバランスが崩れやすいだけでなく、血液中の酸素量が下がる、乳酸が溜まりやすいといった悪影響で足がつりやすくなっています。

また下肢静脈瘤以外にも、肝臓機能が悪い人も電解質のバランスが崩れやすいため足がつりやすい傾向が。たとえ日常的にきちんと水分補給ができていても、排泄・循環機能に問題があると電解質のバランスが崩れてしまいます。体がむくみやすい体質の人も同様の症状が起こりやすいのでご注意」

どのような対策をすればいい?

・運動時には適度な休息と水分補給を

「健康な人は運動する際には適度な休憩と水分補給をおこなうこと。疲れたら体=筋肉を休め、自身の体力と相談しながら程よい運動量を心がけてください」

・長時間同じ姿勢で作業しない

「デスクワークのように椅子に座っている最中でも足がつる人は、同じ姿勢を長時間取らないよう心がけましょう。1時間に1回は立ち上がってトイレ休憩を挟んだり、座っているときに足首をくるくる回して血流を促すのも有効ですね。

下肢静脈瘤の人はまず前述の水分補給や運動と休息のバランスを意識。日中は弾性ストッキングで筋肉の収縮を促し、下肢の血液循環を良くするなどの対策をすることをおすすめします」

・就寝時には足を高くして

「就寝時は寝入り始めだけで構わないので、クッションや折りたたんだバスタオルを使って足を少し高く上げておきましょう。下肢に集中した血流が全身に行き渡りやすくなり、就寝中に足がつるといった症状を防ぐ効果が期待できます」

Point

・デスクワークの最中に足がつる人は、1時間に1度は立ち上がって姿勢を変える。
・弾性ストッキングで筋肉の収縮を促すのもおすすめ。

四谷・血管クリニック

保坂純郎先生

脈管専門医、放射線医学専門医。国内のみならず海外でも研鑽を積み、四谷駅徒歩2分という好立地に「四谷・血管クリニック」を開院。下肢静脈瘤を中心に足に関する諸症状の治療にあたり、開業以来2万件近くの手術を手掛ける。診察、治療、経過観察までのすべてを院長である自らが行う、丁寧な診療方針がモットー。
■四谷・血管クリニック

文/井上ハナエ

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