ドライヤーの熱を地肌にかけると髪が生えてこなくなるって本当? 真相を医師に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日々の生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は女性の薄毛について。洗髪後やスタイリング時に欠かせないドライヤーですが、地肌にドライヤーの熱をかけると髪が生えなくなるというウワサが…これって本当でしょうか? AGAスキンクリニック 新宿駅前院院長 西垣匠先生に真相を直撃しました。
Q:ドライヤーの熱を地肌にかけると髪が生えなくなるって本当?
洗髪後しっかり乾かしたり、スタイリング時に欠かせないドライヤー。ですが、地肌にドライヤーの熱をかけると髪は生えなくなるという話も耳にします。それは本当なのでしょうか? 薄毛治療について詳しいAGAスキンクリニック 新宿駅前院の西垣匠先生に聞いてみました! 先生のお答えは……?
A:ホントです!
「ただ、“生えなくなる”という表現より薄毛を引き起こす・髪が細くなるという意味合いが強いです」(西垣匠先生・以下「」内同)
熱が薄毛を引き起こす原因は?
「ドライヤーによる高温の熱を受けると、頭皮や髪の毛が炎症や火傷をおこしたような状態になります。頭皮が炎症を起こすと毛根の力が弱まり、正常なヘアサイクルよりも早く髪の毛が抜けてしまいます。また、キューティクルが破壊される原因にもなり、髪の毛が細くなってしまいボリュームがなくなってしまいます」
正しいドライヤーのあて方と選び方
そうは言っても、濡れたままの状態で自然乾燥を待つのも大変。髪や地肌のことを考えたドライヤーのあて方や選び方などアドバイスをください。
「ドライヤーをかける前には十分なタオルドライを行い、ドライヤーを使用する時間を最小限に抑えましょう。また、ドライヤーをかける際は髪の毛から30cm以上離し、同じ場所に熱風があたり続けないようにしましょう。
ドライヤーを選ぶ際は温度調節機能があるものをお勧めします。通常は100~120℃程度の風が出ますが、60℃程度の低めの温度で乾かせるものも販売されています。髪は表面温度が100℃を超えると傷みやすくなるため、温度調節機能が搭載されているものが望ましいです」
冷えにも頭皮や毛根は弱い?
「寒い場所では空気が乾燥しているため、頭皮や毛根の水分が奪われやすくなるという問題があります。乾燥による髪トラブルが起こりやすく、体の冷えからくる血行不良も頭皮への栄養不足を加速させてしまうため、抜け毛が起こりやすくなります。髪や頭皮の保湿ケアをおすすめします」


AGAスキンクリニック 新宿駅前院 院長
西垣 匠先生
文/野邑みえ(all the way)