健康・ヘルスケア
2020.8.5

この夏…熱中症を防ぐには、どんなことに気をつけたらいいですか?【女医に訊く#119】

%e5%a5%b3%e5%8c%bb119熱中症のリスクを減らすには、暑熱順化により暑さに強い体をつくることが大切。しかし、今夏は新型コロナウイルス感染症の影響で、運動はもちろん外出もままならず、多くの人が暑さに備えた体づくりができていません。内科医の石原新菜先生に、熱中症の正しい予防方法と普段から気をつけるべきことをうかがいました。

熱中症を防ぐには汗をかく練習が必要!?

熱中症を防ぐには、しっかりと汗をかくことがとても重要です。汗をかくと、汗が蒸発するときの気化熱により、体内の熱を逃がして体温を下げることができるのです。

「汗をかく練習は、運動だけでなくお風呂でもできます。ところが今は、一年中空調の効いた部屋で過ごして、運動もしないし湯船にも浸からないという人が多い。このような生活を続けていると、実際に暑いところへ行ったときに、もう汗腺が開かないんです」と語るのは、内科医の石原新菜先生。

「汗腺が開かず汗が出ないと、体に熱がこもり、のぼせて倒れてしまいます。熱中症を防ぐためにも、一年中運動する習慣やお風呂に浸かる習慣をつけましょう」(石原先生)

汗をかいたら水分補給+塩分補給も忘れずに!

汗をかくと、体内の水分が奪われてしまいます。外出の際は飲み物を持ち歩き、こまめに水分を補給しましょう。

「ただし、それは営業で外を歩くときや子供と遊びに行くときなど、暑い場所にいるとき。冷房の効いた建物の中にいるときは、無理して何リットルも飲む必要はありません。クーラーの入ったオフィスで8時間座った状態なのに2リットルもの水を飲んだら、ただのむくみになってしまいますから」(石原先生)

熱中症が疑われるときは、塩分も一緒に補給することが大切です。高温多湿の屋内外で30分を超える長時間の労働やスポーツなどにより汗を大量にかくと、体内の水分とともに塩分も奪われます。塩分とエネルギーを手早く補給できるイオン飲料や経口補水液などを利用して、熱中症から体を守りましょう。

冷却グッズを活用して涼しく過ごしましょう

熱中症を防ぐには、衣服を工夫して暑さを調整することも大切です。下着は吸水性や速乾性にすぐれた素材や接触冷感機能をもつ素材がおすすめ。衣服は麻や綿など、通気性のよい生地を選びましょう。

「形はピタッとしたものよりも、熱を逃がすような風通しの良いものがいいですね。さらに、帽子や日傘で日射しを遮りましょう」(石原先生)

冷却グッズの利用も有効です。冷却シートやスカーフ、氷枕を使って、首元やわきの下、腿の付け根などを冷やすと、効率よく体を冷やすことができます。

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内科医
石原新菜先生
イシハラクリニック副院長。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。2006年帝京大学医学部卒業後、同大学病院の研修医を経て、父・石原結城實のクリニックへ。漢方医学を中心にさまざまな病気の治療に当たる。『やせる、不調が消える 読む冷えとり』(主婦の友社)など、冷え、ショウガに関する著書多数。■イシハラクリニック

文/清瀧流美 撮影/フカヤマノリユキ

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