便秘や尿漏れ、冷え…こっそり「膣トレ」で女性特有のお悩みを解消!|膣環境セルフチェックボックス付
助産院院長、たつのゆりこ先生にどこでもできる「膣しめトレ」を教えていただきました。すき間時間に、立ってても座っててもできるんです。血流がアップするから、PMS対策、冷え対策、スタイルアップにも効果アリ。Be born助産院 院長のたつのゆりこ先生にお話を伺いました。
立っても座ってもOK! どこでもこっそりできる「膣しめトレ」
冷えて「膣」は硬くなって、美的世代でも尿もれが!
「若い子でも尿もれが多い」と話すのは、自宅で簡単にできる“膣トレ”を指導する、助産師のたつのゆりこ先生。
「若い女性ほど、体も膣も冷えているからです。膣は細かい毛細血管だらけ。冷えて血流が悪くなると、細胞に栄養が行き届かず、膣が硬くなります。骨盤内全体も硬くなるので、尿もれや性交痛を感じるように。“膣トレ”は、膣を締める力をコントロールする骨盤底筋の筋力を上げるトレーニング。筋力アップに伴い、血流がアップするので、代謝も上がって冷えや便秘も解消。中にはPMSが軽減した人も。若いうちから“膣しめトレーニング”を取り入れてみてください」(たつの先生)
【Step1】肛門を引き締めて、おなかやお尻を動かさない
よくヨガで「肛門を締めて」と言われると、おなかやお尻にグッと力を入れて、締めた気になっている人が多いけれど間違い。まず肛門をすぼめる意識で。肛門を締めるときは、おなかやお尻を絶対に動かさない。
【Step2】膣と尿道を締めてみる
次に膣と尿道を締めてみる。イメージがつかない人は、おしっこをするときに、途中でクッと止めてみて。そのときに力が入った部分が骨盤底筋。尿道や膣がキュッと締まったはず。この感覚を覚えてから、呼吸を始めましょう。
【Step3】肛門・膣・尿道を引き上げるように息を吐く
息を吐くと横隔膜が弾みで上がって、骨盤底筋も一緒に引き上がる。この仕組みで、息をゆっくり吐きながら、肛門・膣・尿道を上にグッと引き上げる。へそをグッとおなかのほうに近づけるように、膣口をおなかの中に引き込むイメージで。そのまま5秒キープ。
POINT
吐くと同時に引き上げる!
【Step4】膣口をゆるめるように息を吸う
逆に、息を吸うと横隔膜が収縮して骨 盤底筋は下に引っ張られる。この仕組みで、今度は息を吸いながら、骨盤底筋を下に下ろしていくイメージで膣口をゆるめていく。Step3と4の呼吸トレーニングを繰り返し10回行えば、こっそり膣トレの完了。
POINT
吸うと同時にゆるめる!
膣環境をセルフチェック!
□ シャワーのみで過ごす日が多い
□ 冷たい飲み物&食べ物が好き
□ 寝る時間は24時過ぎ
□ お尻の形がハート形じゃない
□ 下の絵のツボが固い
上のリストに該当している人は、膣が硬くなっている可能性大。さらに、便秘の人は膣トレが効かないことがあるので、挑戦する前に、まず便通改善を。食生活や生活習慣で、膣状態が変わってくるので、膣しめトレと同時に生活習慣の見直しもスタートを。
湯船でオイルなで洗いをすると効果アップ!
外陰部にオイルを塗布し、湯船で薄手のタオルを使い“なで洗い”をすると、膣が柔らかくなり膣トレ効果がアップ。コツは腹式呼吸をしながら、気持がいいと感じる部分で手を動かすこと。血流がアップするので、恥じらわずに挑戦してみて。
デリケートゾーンのお手入れこそ、心地よいものを選ぼう
膣トレに併せて、膣ケアも行うと◎。心地よさ重視で選んで。
スーッとなじみの良いオイル。
モディッシュ ママズケア スムージングオイル 30ml ¥6,200
包み込むような心地の良い泡で、デリケートゾーンのニオイもセーブ。
持田ヘルスケア コラージュフルフル泡石鹸[ピンク] 150ml ¥1,800(編集部調べ)
教えていただいたのは…
Be born助産院 院長 たつのゆりこ先生
助産師・看護師・鍼灸師。大学病院から助産院、自宅出産介助まで幅広い経験をもち、東洋医学、アーユルヴェーダの知識を生かして活躍。美と健康を育む「膣トレ」を提唱。
『美的』2020年9月号掲載
イラスト/黒猫まな子 構成/むらなかさちこ、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。