“痔”に悩まないために! 必ず見直すべき「トイレ」のお作法ガイド|排便しやすい姿勢とは?
実は美的世代に急増中の“痔”。原因は、朝食抜き、激辛&アルコール好き、便秘、ダイエット、妊娠・出産…etc.もしかして!?と思い当たる人、既に悩んでいる人、“大惨事”になる前の、今が向き合いどきです!今回は“痔”を予防し、初期症状を和らげるための見直すべきトイレのお作法をご紹介します。
毎日のことだから必ず見直して! トイレのお作法編
■ 便意を我慢しない
便意を感じたときにトイレに行けず我慢を繰り返すと、排便反射がなくなり“排便したい状態”から遠ざかることに。腸内にたまった便は水分が腸に吸収されてよけいに硬くなり、ますます出にくくなってしまいます。
便が硬くなった場合は、無理に息まず浣腸剤を使って腸を刺激。便の滑りを促して改善を図って!
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■ 排便時間は長くても3分以内に!
長時間同じ体勢で息み続けるとお尻に負担がかかり、うっ血を招いていぼ痔の原因になってしまうことも。3分以上は粘らずに、再度便意の訪れを待ちましょう。
■ トイレットペーパーで強くこすらない
お尻を強く拭くと、紙と皮膚の摩擦で血の塊(血栓性外痔核)を作ったり、切れ痔になることも。肛門のシワに便が入り込まないよう、優しく押し当てるように拭くのが正解。
■ 排便後は温水で優しく15秒洗浄し、清潔な肛門をキープ
適度なぬるま湯で水圧は弱、15秒程洗浄するのが◎。強い水圧で便意を促す人もいますが、過度な刺激は皮膚や粘膜を傷つける原因に。海外旅行やレジャーでは、携帯用の洗浄器を使うのもおすすめです。
温水を入れるだけですぐに使える。ノズルがしまえるコンパクトサイズで、もち運びにも便利。
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■ 排便しやすい姿勢をとる
前傾姿勢で、かかとを引く
かかとを少し引いて上げて、45度くらいの前傾姿勢をとる。肛門が広がり排便しやすい状態に。
上半身をひねる
上図の前傾姿勢のまま、上半身をひねりやすい方向へゆっくりひねりながら息む。息みすぎは×。
腰を回す
肛門付近の便のたまりを感じたら、前傾姿勢のまま腰を円を描くように一回転させながら息んでみて。
教えてくれたのは…
医学博士・マリーゴールド クリニック院長 山口トキコ先生
やまぐちときこ/2000年にスタッフ全員が女性の肛門科を開業し、日本初の“痔”の女性専門医として活躍。丁寧な説明と、親しみやすい対応も人気!
『美的』2020年3月号掲載
イラスト/小迎裕美子 構成/中島麻純・島田七瀬・宍戸沙希(スタッフ・オン)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。