ライフスタイルの乱れは女性ホルモンの乱れ…ホルモンバランスを整える体や心が喜ぶ5つの習慣
ライフスタイルが乱れていると、女性ホルモンのバランスも乱れ、肌あれや抜けない疲れ、生理中など、体の不調に繋がります…。体や心が喜ぶ習慣を心掛けて、ライフスタイルとホルモンバランスを一気に改善しちゃいましょう♪ 詳しいお話を成城松村クリニック院長・松村圭子先生に伺いました。
睡眠と運動不足の改善でホルモンケア!
「ライフスタイルの2大改善ポイントは、睡眠と運動。生活が不規則で、デジタルに振り回されている現代人は、とにかくそれがおろそかになりがちです。睡眠に問題があると、脳に疲れがたまって自律神経が乱れ、当然、ホルモンバランスにも影響大。できれば毎日7時間の睡眠を確保して、脳に十分に休息させるようにしましょう。また、運動不足も、血行不良や冷えを招いて、ホルモンバランスを乱します。ストレスにならない程度の軽い運動でいいので、習慣にすることが大事です。さらに、婦人科検診を受けるなど、自分の体に向き合う機会を作ることも心掛けて!」(松村先生)
女性ホルモンのバランスを整える5つの生活習慣
【point1】起床時間を一定にして、睡眠リズムを整える
「ありがちなのは、休日にたっぷりと朝寝坊して、平日の睡眠不足をリセットしようとすること。それだとかえって睡眠リズムをくずし、自律神経を失調させてしまいます。寝る時間が遅くなった日でも、起きる時間は一定に。日中眠ければ、20分程度の昼寝で調整しましょう」
【point2】夏でもきちんと湯船でつかる
「冷えはホルモンバランスの大敵。夏でもエアコンなどの影響で、体は意外に冷えています。シャワーだけですまさず、ちゃんと湯船につかって体の芯から温まりましょう。おすすめは39度前後の湯に15〜20分程度の半身浴。気持ちのいい汗がかけ、睡眠の質も高まります」
【point3】スマホ、PCなどデジタルから離れる時間を作る
「どこへ行くにもスマホを手放せず、もはや依存症ともいえる人が増えています。スマホやPCが発するブルーライトの刺激は、交感神経が優位な状態を長引かせ、ホルモンバランスを乱す要因に。夜は早めにスイッチを切り、デジタルから離れる時間を作りましょう」
【point4】「1分間サーキットトレーニング」で、運動不足を解消
「自宅でできる簡単な運動として、有酸素運動と無酸素運動を交互に行うサーキットトレーニングがおすすめ。まずその場で1分間、太ももを高く上げて足踏みし、その後スクワットを1分間。習慣にできれば、冷えが改善し、ホルモンバランスも整います」
【point5】定期的に婦人科検診を受ける
「婦人科検診を受けたことがない、あるいはもう何年も行っていないという人は、大人の女性として自分の体への関心が低すぎます。たとえ不調がなくても、年に1度は検診を受けましょう。自分のホルモンバランスの状態を知ることができるだけでなく、病気の早期発見や体調管理にも役立ちます」
教えてくれたのは…
成城松村クリニック 院長 松村圭子先生
まつむらけいこ/日本産科婦人科学会専門医。広島大学医学部卒。広島大学病院等での勤務を経て、2010年に開院。女性の美と健康に関する知見を生かし、女性誌やテレビなどメディアでも活躍。女性ホルモンに関する著書も多数。
『美的』9月号掲載
イラスト/尾代ゆうこ 構成/つつみゆかり
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。