話題の「腸脳相関」を意識してストレスフリーな生活を! 胃腸が喜ぶ5つの習慣
ストレスフリーな生活は、健康な胃腸のコンディションを整えるのにも役立ちます。松生クリニック院長の松生恒夫先生に胃腸が喜ぶ5つの習慣を教えてもらいました。
「腸脳相関」を意識して、ストレスをためない工夫を!
腸と脳が深い関わりをもつことは「膿瘍相関」と呼ばれ、最近の医療や美容分野でも注目のテーマ。
「脳と腸は約2000本の神経線維でつながっていて、“脳–自律神経−腸”といった連携プレーで機能します。心身のストレスが胃腸の不調を招きやすいのはそのため。普段から、ストレスをためないように心や体を解きほぐしておくことは胃腸のコンディションUPにもなるのです」(松生先生)
胃腸が喜ぶ5つの習慣
(1)ぬるめの湯につかって胃腸を温める
「腸には多くの血管が張り巡らされているため、湯船にゆっくりつかって温めると血流がUP。腸の免疫細胞も活性化されます。ぬるま湯に、リラックスする香りの入浴剤を入れるといいでしょう」(松生先生)
美容液成分を約80%配合。心地よい潤いと香りに満たされる
湯に入れた瞬間、濃密美容液風呂に。天然ハーブアロマの香りで気分リラックス。
花王バブ エピュール バスエッセンス ラベンダー&マージョラムの香り 280ml ¥1200前後(編集部調べ)
オーガニックラべンダーの柔らかな香りでリラックス
1日の疲れを癒すバスタイムにぴったり。ラべンダーの優しくすがすがしい香りが、全身を包み込み、リラックス気分を高めてくれる。
ヴェレダ ラベンダー バスミルク 200ml ¥2,800
(2)20~30分のウォーキングで、腹部の血流をUP!
「適度な運動は腹部の血流を高め、スムースな排便を促します。最も手軽で効果的なのがウォーキング。20~30分連続で歩くのが理想ですが、普段から背筋を伸ばして大股で歩くように心掛けるだけでも効果あり」(松生先生)
(3)瞑想&呼吸で自律神経を整える
「瞑想や呼吸が心身をリラックス状態に導き、自律神経を整えることは医学的にも明らか。正座かあぐらで座って目を軽く閉じ、体のどこにも力を入れず、心を空っぽに。呼吸はゆっくりと深く。15~20分を目安にして」(松生先生)
(4)腸もみマッサージで便を出やすく
「腹部の張りや便秘が気になるときは、おなかをマッサージするとラクになります。体の右側を下にして横になり、へそを中心に時計まわりに円を描くようにマッサージ。力は入れずにゆっくりと30回程繰り返しましょう」(松生先生)
(5)「思い出し法」でリラックスする
「『思い出し法』は、過去の楽しかったこと、感動した映画のシーンなどを思い出して、幸福感に浸るだけのリラクゼーション法。5分程度思い出すだけでいいので、いつでも簡単にでき、実際に効果感も高いのでおすすめ!」(松生先生)
胃腸のトラブル対策について伺ったのは…
松生クリニック 院長 松生恒夫先生
まついけつねお/医学博士。大腸内視鏡検査で4万件以上の実績をもつ・「便秘外来」では、地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを取り入れた診療で効果を上げている。著書も多数。
『美的』7月号掲載
イラスト/すぎうらゆう 構成/つつみゆかり
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。