健康・ヘルスケア
2017.5.16

ゲ…口呼吸は危険!? 1回5秒の「あいうべ体操」で病気や口臭にサラバ

「いつも口がポカーンと開いている」、「朝起きたら口の中がパサパサ」といった悩みはありませんか?

自覚がなくても、もしかすると口呼吸をしているかもしれません。

そこで今回は、歯科衛生士の筆者が“口呼吸”が全身にもたらす影響と、口呼吸改善に効果的なエクササイズをご紹介します。

 

口呼吸が招く悪影響3つ

「口から呼吸したくらいで大げさな……」と感じる方もいることでしょう。そこで“口呼吸”がもたらす悪影響を3つご紹介します。

(1)ドライマウス

口から吸い込んだ空気は口の中の水分を奪うことで乾燥を招き、殺菌・抗菌効果のある唾液が少なくなります。

虫歯や歯周病のリスクを高めるほか、口臭の発生率もグンと上がります。

(2)免疫力が下がり風邪をひきやすくなる

鼻から吸い込んだ空気は粘膜の表面に生えている繊毛(鼻毛)と、流れている粘液によって濾過され、ホコリやウィルスなどの異物は鼻水となって排出されます。

しかし口から吸い込んだ空気はダイレクトに喉や気管を介して肺に届くため、風邪などの病気を引きやすくなります。

(3)口元おブスを招く

健康に悪影響を及ぼす口呼吸ですが、口をポカーンと開けたままではだらしない印象になり、見た目にも美しく見えません。

また、食事中もクチャクチャと音が鳴りやすい、いわゆる“クチャラー”になってしまいます。さらには歯並びにも悪影響を与えます。

 

口呼吸を改善する「あいうべ体操」

それでは、全身に様々な悪影響を及ぼす“口呼吸”を改善するのに効果的なエクササイズをご紹介しましょう。やり方は簡単。「あ・い・う」を発声するときのように口を動かし、最後に「べー」と舌を出すだけ。

体操にかかる時間は1セットわずか5秒。慣れるまでは分けてもいいので、1日30セットを目安に行ってください。

(1)「あー」と口を大きく開く

まず初めに、「あ」と発音するときのように、口を大きく開けます。頰と口元の筋肉を意識しながら、喉の奥が見えるように。口元を高く引き上げるよう意識しましょう。

(2)「いー」と口を大きく横長に開く

次に口を真横に引いて、「い」を発音するときの口をつくります。このときに口周りの筋肉だけでなく、首元の筋肉も意識して“筋”が縦に浮き出るまで行います。

(3)「うー」と唇を強く前に突き出す

次は唇を前に尖らせて前に突き出し、「う」を発音するときの口をつくります。

このとき、ラッパのようなイメージで、唇の裏側を見せるように意識するとさらにいいでしょう。

(4)「べー」と舌を突き出し真下に伸ばす

最後に舌の根元から伸ばすように意識して、舌を真下に突き出します。舌先は尖らせるように意識すると、舌全体の筋肉を使うことができます。

 

口呼吸が招く恐怖3つと、改善に効果的なエクササイズについてご紹介しました。“口呼吸”や“口の渇き”が気になる方はぜひ試してみてくださいね。

 

初出:美レンジャー  ライター:高橋裕美

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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