健康・ヘルスケア
2023.10.6
もしかして更年期? 似ている病気や甲状腺トラブル、受けるべき検診を紹介
『更年期』。まだまだ先のことと思っていると思いますが、女性なら一度は考えたことがあるのではないでしょうか。きちんと理解すれば漠然とした不安も解消されるはず!その道のプロに詳しく聞いてきました♪
甲状腺機能疾患から生活習慣病まで|更年期とかぶる、似ている病気も!応用編
※1 バセドウ病は20~30代、橋本病は40代以上に多い
「甲状腺は、主に新陳代謝に関わるホルモンを分泌。分泌量が多すぎると『甲状腺機能亢進症』(バセドウ病など)、少なすぎると『甲状腺機能低下症』(橋本病など)となり、バセドウ病は20~30代、橋本病は40~50代以降に多いです」(片井先生)
※2 女性患者5000人のデータを基にアドバイス
片井先生が研究開発代表を務める『AI診断支援ナビゲーションシステム“WaiSE”』は、年齢や症状などを入力すると、女性専門外来の女性患者5000人以上、延べ6万件の診療データを基に、疑われる病気や受診科などを調べられる。’24年実用化予定。
定期的に受けるべき検診
健康診断
生活習慣病のチェックが主な目的。毎年受診して検査結果の変化を把握することが大切。
婦人科検診
子宮や卵巣の病気、乳がんや子宮頸がんなど女性特有の病気のチェックはマスト。
50歳までに1度は受けておくべき検診
血液検査
女性ホルモン値を調べることで閉経が近いかもわかる。女性に多い甲状腺の異常も検査できる。
骨密度検査
女性は閉経すると急激に骨密度が低下するので、50歳になったら定期的に骨密度をチェック。
『美的』2023年9月号掲載
イラスト/伊藤美樹 構成/青山貴子、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
かたいみゆき/医学博士。ハーバード大学医学部、東京女子医大等を経て、現職。性差医学・医療学会副理事長、甲状腺学会理事。