健康・ヘルスケア
2023.6.5

足の爪に縦線が出るのは老化が原因ってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「爪」について。足の爪に縦線が出るのは老化が原因ってホント? 足と爪の専門家、伴野真希さんにお話を伺いました。

Q:足の爪に縦線が出るのは老化が原因ってホント?

爪の縦線は誰にでもあるものと言われていますが「年々、目立つようになってきた気が…」なんて人はいませんか? 実はそれ、加齢によるものだというウワサが。本当なのでしょうか。さっそく、この疑問について足と爪の専門家である伴野真希さんに聞いてみました。

A:ホント

「加齢とともに爪床も爪母(爪を作る組織)も老化しますし、爪母も若干経年劣化しますので縦線が出るのは自然な現象です。年を重ねると自然と爪が厚くなる人も多いです」(伴野さん・以下「」内同)

どうして加齢で縦線ができるの?

「爪の根本部分で爪を作っている、いわば爪を作る工場にあたる部位を爪母と言います。爪母の経年劣化的な現象で、縦線のある爪を作るようになってしまいます。爪の老化現象のひとつです。爪は皮膚の一部なのでお肌と同じく、老化により保水力が低下するなどの現象が起こります。爪の保湿を常に気を付けることで縦線が目立ちにくくなったかたもいらっしゃいます」

足の爪は厚いとよくない?

「分厚い爪は良い状態とは言えません。貝殻や羊の角のようになっているのは分厚い状態で、鉤わん爪と言います。鉤わん爪の外的要因の原因のほとんどは爪が靴に当たっていることで起きます。そういった人はサイズの合わない靴を履いている場合が多いです。肥厚爪は、皮膚にできるタコも常に当たっているとその部分が厚く硬くなるのと同様に、爪も常に当たっていることで爪自体が厚くなった状態です。

爪の根元に爪を作る組織の爪母があり、爪母で爪をどんどん作ります。爪は3層から出来ており、爪の一番下の層は皮下組織とくっついています。爪の下の部分を爪床と言い、ベルトコンベアのように爪を伸ばす役割をしています。靴などが当たり常に圧迫を受けていると爪床の元気がなくなり爪を伸ばす力が弱くなります。そうすると爪が厚く硬くなり、さらに余計な刺激が加わってしまいより爪床と爪母の元気がなくなるという負のループに陥ってしまうことも。そのため、厚い爪は削る必要があります。しかし、削ったからといって、すぐに良い状態になるものではないですが、年単位でケアを続けることでキレイな爪になる可能性はあります。

何度も爪が剥がれてしまった人も同じように、鉤わん爪になる傾向があります。爪が剥がれたことによって爪母や爪床が傷つき、製造機が変形した爪を作る組織になってしまうことも多いのです」

足の爪がガサガサしているのはうるおい不足?

「ガサガサの場合は一概にうるおい不足とは言えません。病気の場合もありますから、一度皮膚科に相談してみるのをおすすめします。原因が菌やウイルスであれば早期治療が理想です。菌やウィルスが爪母に侵食してガタガタの爪しか製造されなくなる場合もあります。根本からガサガサの爪が生えてくるのであれば爪母に問題があると考えられます。原因が菌やウィルスでないのであれば、爪母に元気になってもらうしかありません。保湿したり、爪の根元をマッサージして爪の元気をキープしていただくというのがケア方法としておすすめです。

いずれにしても厚い爪は削った方が生活もしやすく、爪の健康のためにも必要なのでプロにケアをお願いするというのも良い方法だと思います。サロンなどの専門店で爪の状態を把握してもらって手入れをしてもらえば、削り過ぎなどの心配もありません」

足と爪の専門店 ばんの 代表

伴野真希

文/土屋美緒

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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